昨晩からの雨です。早朝、雨の中、庭に出ます。春の進捗の確認です。やはり、激変しています。

雨の作用か、シイタケの芽があちらこちらに見えます。おそらく、適度な気温も作用しているようです。びっくりしたのはヒラタケです。春のキノコは、収穫したい、という意欲が秋ほどには湧いてこないのが不思議です。観察するだけで満足してしまうからでしょうか。

シドケ(モミジガサ)が既に緑の葉を広げています。一週間ほど前には3cmほどだったものが、20cmほどにもなっています。そして、イカリソウも既に葉を見せています。寒いここ数日ですが、やはり、春は春です。


今日は、いくつかの行事がバッティングしています。その中に花見もあります。しかし、花にはまだ早いようです。また、雨が降っていることもあります。今日は試合会場にお邪魔します。

昔は50校以上も参加した大会でしたが、今日は21校です。会場は、広いMアリーナです。その広さによる錯覚か、2階ギャラリーに埋まっている席はまばらに見えます。錯覚だけではなく、試合関係者の絶対数が明らかに減少しています。


団体決勝戦終了後までの5時間ほどの間、K氏、Y氏とお話しします。さまざまな話題に及びますが、何れも柔道に関係したものです。Y氏は、三島由紀夫と石原慎太郎の対談に触れます。

「今の(当時)日本が見失っているものは何か。」のテーマで、二人同時に、考えをオープンしましょう。という場面です。それぞれが紙に書いて出した答えは同じ「犠牲心」です。その話題は、絞め技、関節技、投げ技を修行する目的について触れたものでした。

また、「3.11」についても触れます、『H駅から新幹線で上京する途中、M駅を通過した辺りで地震があった。22時間車内に閉じ込められて、漸くH駅に戻ろうとした。その時、あるご婦人が「H市にお帰りになる方はいませんか。」、と声をかけてくれた。ご厚意に甘んじてH市に向かう車に乗せてもらった。

しかし、相手の名前を訊いたが教えてはくれなかった。返事は、「どうせ、私も帰ります。ついでです。気にしないでください。」というものだった。結局、今でも、その時に助けてくれた相手の名前は解からいままだ。しかし、一生忘れることのできない宝物だ。』

また、『3.11の折、イギリスのBBC放送が取材に来た。取材のテーマは、結果的に、日本人の文化だった。配給品をいただくとき、自分の順番を整然と並んで待つ状況を報じたのである。

世界のジェントルマンといわれるイギリス人といえども、驚きの場面として受け止めたのである。柔道は、後世に残したい文化の伝承手段であるのかも知れない。』等々です。結局、優勝します。選手監督を労(ねぎら)います。


T新聞の朝刊に「工房KUROOBI」の記事が載っています。数日前に取材されたものです。当初は、30字ほど、と聞いていましたが、実際には原稿用紙1枚以上もあります。今更ながら、汗顔すること頻(しき)りです。

工房で撮った写真も載っています。作業用の前掛け(エプロン)には酒の銘柄が克明に描かれています。将軍吉宗の頃からの老舗です。おそらく、全国で最も歴史のある造り酒屋です。個人的なコマーシャルになることを気にしたのですが、いつも使っている母の実家のエプロンです。ま、ご容赦いたたくことになります。


今日は67歳の誕生日です。戦後直後の焼け跡の蔵の中で生まれたそうです。今は、内憂、外憂のあれやこれやが混在しています。身の回りの憂いは残念です。後期高齢者にはまだ間がありますが、そろそろ「犠牲心」を考えても良さそうです。

2013/04/27(土) 18:13

椅子をつくろうとしています。先日、「カンナがけ」をします。しかし、途中で妥協します。実は、カンナをかける際に、最初に木端(こば)面にかけるようにしています。妥協は、その仕掛けづくりに関係します。

話は飛びますが、普通の板材の各面には、それぞれに名前がついているようです。木の目に直角にカットされた両端が「木口(こぐち)」です。他の4面の2面は、木表、木裏というようです。一般的な板では、幅の広い面です。そして、幅の狭い2面を木端(こば)面というようです。尤も、この呼称は、単に、筆者だけの世界であるのかも知れません。

最初に木端(こば)面にかけるのは、木端(こば)面が表面(おもてめん)よりも狭いことからです。最初に木表面と木裏面にかけると、木端(こば)面の幅が更に狭くなります。そのため、プレナー(自動カンナ)に通すときは、安定度を保持するために木端(こば)面を先にしています。

他の皆さんはどのような手順で行っているかは解りませんが、失敗を繰り返したことで学習したものです。しかし、この木端(こば)面にカンナをかけるときには数枚をまとめて処理したくなります。これは、作業時間の効率化よりも木口面の4隅を正確な直角にするためです。薄い板1枚だけであれば、斜めになる携行があるのです。

このため、先日は、数枚の板の表面(おもてめん)同士を「両面テープ」で貼り合わせ、安定度を高めてから木端(こば)面にかけます。今回の椅子のパーツは3種類の寸法です。先日、その中の2種類を終えます。

しかし、残りのパーツは、これまでよりも薄い板です。木端(こば)面へのカンナがけにはこれまで以上に気をつかいます。この固定方法に悩むところです。普通の体調であれば簡単な作業です。しかし、日曜日の午後となると、流石に気力は衰えています。妥協することになりました。


以前、木端(こば)面にプレナーを通すことについてをお訊きしたことがあります。ある方が、『数枚を重ねて、両端を釘(くぎ)で留める方法がある。』と言っていました。実際には、釘はプレナーの刃には触れないのですが、何となく怖いです。これまで試したことはありませんでした。

しかし、今回は、挑戦したくなっています。ゼンネジで固定しようか、と考えているところです。


今日も遠方に来ています。初めて訪れる地にはいつも新しい発見があります。先日、地名について触れましたが今回も驚かされます。今回は「舘山寺」と「引佐」です。

奥州最北端では、「舘山」や「館山」は「たてやま」として名前の姓に使われている一般的なものです。しかし、地名として出会うのは初めてです。更に、読み方は「かんざんじ」です。更に驚くのは、MSワードで、一回で変換できたことです。当方が一般的でないことになります。

「引佐」にも脱帽します。「いなさ」です。「弘前(ひろさき)」同様、読み方を知らないものにとっては、逆立ちしても読むことのできない字です。しかし、これもワードでは一回の変換で出てきます。

当方の常識の欠如の謗(そし)りは免れないものでは無いのですが、傲慢にも、この齢になっての新しい世界との出会いにはためらいがあります。

今日の工房活動は、遠くに浮かぶ芙蓉の雪を眺めながらの、頭の中での作業になりました。『芙蓉の雪の精(?清)をとり 吉野の山の香を奪い・・・』の富士山です。



2013/04/25(木) 22:46

今日も遠方に飛びます。飛行機、モノレール、新幹線を乗り継ぎます。昼に奥州最北端を発って目的地に着いたのは夕方です。

このところ、自宅を離れることが多いです。必然的に、この日記も旅先でつけることが多くなっています。少しフットワークが鈍っていたのは、携帯用のPCが無いことでした。つい先般までは、1,000円で、ホテルのフロントから借りていたのです。

しかし、最近の事情は違ってきています。コインを入れるPCが出回っているのです。100円で10分間使えるPCです。最近は空港でも見かけます。或いは、今は一般的になっているのかも知れません。

しかし、そのPCで文章を入力するとなると10分間は一瞬です。コインを数枚準備する必要があります。残り時間が30秒になると、『続けて使う場合は、もう100円入れてください。』のメッセージが出ます。残り0秒になると、リセットされ、それまで入力したものは無に帰します。


旅先でメモをまとめるためには、どうしても持ち運び用の小型PCが欲しくなります。今朝、そのことを事務室で訴えたところ、『宜しければお使いください。』と、まだ段ボールの箱に収まっているものをM氏が持ってきます。

何の設定の済んでいないものです。即、設定を開始します。そしてマイクロソフトオフィスをインストールします。そのPCを今日の出張に携行します。飛行機内で即使いたくなります。電子機器は、離着陸時には使用禁止です。奥州最北端と羽田間では、概ね30分間ほどが使用可能です。それでも、結構な量のメモが入力できます。

そして新幹線内で2時間ほどです。夕刻ホテルについてこの日記を書いています。漸(ようや)くと言うべきか、何となく、現代社会に溶け込んだ気がしてきます。反面、浦島太郎のように、大切な何かを見落としている不安にも駆られます。ま、いいか。

今日の国内の最高気温は、沖縄を除いて、九州から北海道まで18℃~20℃と一様です。気をつけて天気予報を見てはいないのですが、初めて見る様子です。下着は半袖(はんそで)で正解でした。



2013/04/23(火) 19:11

昨日は「木工」活動に没頭します。しかし、作業量はほんの少しです。実は、カンナ(鉋)がけです。プレナー(自動カンナ)の威力には素晴らしいものがあります。しかし、如何せん、立ち姿勢の作業です。2~3分で腰が自己主張します。その度ごとに小休止となります。

このプレナーは優れもののひとつです。回転する刃に触れることで、刃に触れる面は滑らかな平面になります。これは、手カンナでも同様です。しかし、プレナーは、「分」を揃えてくれるのです。材に当たる刃の高さを一定にすることで、複数の材の高さが同一になります。

話は飛びますが、「分」にはさまざまな読み方があります。あらためて調べてみます。「ぶん」、「ふん」、「ぶ」、「わけ」等です。読み方によって意味が異なるようです。「ぶん」と発音するときは、「分け前」、「分量」、「能力」、「程度」、「様子」、「それに相当するもの」、「時間」等の意味です。

「ふん」のときには「理解する」、「重さ、時間の単位」、「わずか」等のようです。そして、「ぶ」は「程度」・「割合」・「長さ」・「重さ」等の単位です。木工で使われる「分」は「ぶ」で、意味は「寸法(長さ)」のようです。「分揃え」は「分を揃える」で「寸法を揃える」という意味に使われるようです。


昭和30年代に「尺貫法」から「メートル法」に変わりました。筆者が中学校に入学する頃のようでした。罰金を伴う法律です、と説明されたようです。ビビったものです。しかし、実際には、今でも「尺貫法」の健在な分野があります。米を計るときの「何升・何合」、そして何よりも、製材所や大工さんが使う「何尺何寸」等です。

硬派で知られるK大学の寮歌に「7寸有余の朴歯(ほおば)の下駄(げた)に6尺豊かな身を乗せて・・・」があります。これが「21cm以上の・・・」となると、趣(おもむき)も何もあったものでありません。昔から続いている文化は奥深く、捨て去るには極めて勿体ないものがあります。

4面にプレナーをかけた材の陵辺は、直角といえども極めて鋭利です。しかも、ミズナラは乾燥すると硬くなります。ほんの少しですが、つい、手のひらを傷つけてしまいます。剃刀(カミソリ)で触れたような傷跡です。「面取り(稜角の削除?)」の必要性を目(ま)の当たりにします。




2013/04/23(火) 06:51

福島では、花と雪が同居していたそうです。奥州最北端の花にはまだ一週間以上もありそうですが、寒暖の推移は、起伏のある波のようなニュアンスです。今朝は曇天です。青空ではないことから放射冷却はなく、穏やかな春です。

朝、友人がお見えになります。『裏山に行ってみます。雪は融けただろうか。』と、工房の煙突の煙を見て寄ります。仕事のお休みの日には山に入りたくなるのです。森林浴とともに気分転換が、明日のお仕事を支えてくれるのです。

庭のアイヌネギは、既に緑の葉がボーボーに伸びています。アイヌネギは既に遅いようです。しかし、アザミ(薊)はこれからのようです。数日前にいただいたものはサワサワしています。胡麻和え(ごまあえ)と味噌汁でいただきます。収穫を期待するところです。ワサビは、今、白い花をつけ始めています。


今日も朝から工房に籠(こも)ります。目の前には、無限ともいえる課題が山積しています。取り敢えず、その中か「額」の3回目の塗りを決意します。しかし、「漆風呂」でお休みさせていたものの、乾燥はまだです。即、方向変換します。


「椅子」の下拵(したごしら)えをすることにします。この「椅子づくり」は、多くの木工愛好家の永遠の課題のようです。我が工房KUROOBIもこれまで十数脚をつくっていますが、いつも、ボヤーッとした結果に落ち着くのが不思議でした。

その理由のひとつは、どのような椅子を作りたいのかの具体的なイメージが無かった所為(せい)のようです。しかし、先般、ドキッとする椅子に出会います。幼稚園としては草分けともいえる歴史あるK幼稚園にお邪魔した折です。そこで使われている椅子は、懐かしい、シックリとくる作品だったのです。

W園長にお聞きします。すると、『この椅子は3世代受け継がれているものです。』と誇らしげに説明してくださいます。今は、合成樹脂と金属の現場です。和(なご)みを醸(かも)し出す木材だけの椅子は少なくなっています。

それは、贅肉(ぜいにく)を極度に削除し、機能中心につくられています。それでいて優雅さがあるのです。不思議な世界です。昔の達人のセンスに、ガーンと頭を叩かれる瞬間です。感激すること頻りです。

即、壊れている1脚を預かってきます。どうやら、材質はミズナラのようです。ミズナラは裏山に沢山生えています。しかし、自然乾燥されたものは殆ど手に入らないのです。伐って間もなくのものは狂うことから工作には向かないのです。

しかし、昨年、40年間も室内乾燥させた材をいただきます。それをY製材所の社長さんに挽いていただいきました。それも、パーツの分に合わせて3種類の寸法に挽いていただいています。今日は、まずそのカンナ(鉋)がけです。愈々(いよいよ)憧(あこが)れの「椅子づくり」の開始です。


その頃、お客様がお見えになります。T新聞社のS記者さんです。当地と隣町のH町の「趣味の世界」をシリーズで扱うのだそうです。このお話のあった当初は二の足を踏みましたが、結局受けることにしたのです。

30分ほどだと思っていたのですが、取材は3時間に及びます。記事としての活字数は30文字のようですが、一応、写真は3パターンを撮ります。皆様にご迷惑をお掛けすることも考えられます。その節には、乞う、ご容赦です。

ひっそりと挑戦してきた工房活動です。それが、いつの間にか大きくなっているようです。毎日が修行の拙い腕です。汗顔すること頻(しき)りです。しかし、当地自慢の誇る素材は身の回りにたくさんあります。その良さを、世界に発信すべきなのです。


来週はハードスケジュールです。自宅でお休みできない日が数日あります。この日記は、遥か遠方で綴ることになりそうです。

2013/04/21(日) 16:07

昨日は雪です。酸ヶ湯では30cmの積雪があったそうです。少し驚きます。しかし、自然の営みとしては普通のことのようです。数年前、咲いた桜に雪が積もったことがあります。

来週から連休が始まります。しかし、花が遅れる気配があります。連休に合わせるために、花に袋をかけて保温し、開花を早めようとしているそうです。花見にお出でになる皆さんへの心遣いです。

庭の片隅にカタクリ(片栗)が咲いています。この花も朝夕は萎(しぼ)み、日中に花弁(はなびら)を広げます。数日前から咲いていたようです。お勤めに出ていることから、今年はじめての出会いです。

マヨキ(前沖)に浮かぶ島は一足早く既に咲いています。900mほど離れた島です。数年前から、「湯の島カタクリ祭り」が盛んです。しかし、K社長がボヤいています。このところ、波が荒れて、島に渡れないのだそうです。


しかし、拙宅の裏山もまたカタクリで覆われています。山に入るとき、踏みつけなければならないほど敷き詰められているのです。今年も春の花と逢うことかができました。莞爾(かんじ)の思い頻(しき)りです。


今日は早朝から掃除です。掃除に大中小があるとすれば、中清掃です。実は、明日、来客の予定です。掃除くらいはしておくべきのようです。大げさなものの、右のものを左に移し、左のものを右に移動するだけです。

しかし、雰囲気は一変します。明窓浄机とはよくいったものです。いつも思うことですが、不思議な世界です。簡単な掃除で気持ちも落ち着きます。午後は漆塗りです。「額づくり」の続行です。

先般、1回目の塗りを終えています。今日は、その削除からです。実は、接着剤の跡があちらこちらに見えているのです。このまま作業を続けると、そのツケがどこまでも追いかけてくるのです。2回目の塗りの前にサンダーを当てます。


話は飛びますが、漆塗りの際、醜い出来になった場合の処置が1つだけあります。それは、塗った漆を全て剥ぎ取る方法です。スタート地点の木地に戻って再スタートするのです。専門家のH氏から伝授された技です。

それと比べると、然程(さほど)の作業量ではないものです。大小合わせて5架の手直しは30分ほどで終えます。そしていよいよ2回目の拭漆です。この段階で少し迷います。2回目を朱にするか黒にするか、です。

葛藤はあったものの、朱にします。実は、今回は、黒の中に朱をあしらうつもりでした。迷いは、部分、部分に木地が露出している状態で黒を塗ることで面白い結果になりそうだったのです。

しかし、下地の朱を丁寧にすることにします。結果が不満足であれば、いつでも再挑戦が可能なのがこの世界です。ま、何とかなる筈です。

2013/04/20(土) 17:09