9:30頃に外出します。その頃は既に路面の氷は融けています。理屈では、気温はプラスです。これは昨日よりも高い気温です。しかし、昨日より寒く感じます。


今日の作業は「拭漆(ふきうるし)」からです。実は、今日は部材の準備がメインテーマです。以前から心づもりしていたことです。その前の「拭漆」です。実は、丸鋸を回すと、工房内は木の微粉末で充満します。

工房の戸を閉めはていても、座敷には微粉末が沈殿し続けます。とても「漆」どころではなくなるのです。そのため、丸鋸を使う日の「塗り」は、いつも朝一番です。尤も、木の加工と塗りの部屋を別にすれば良いのでしょうが、今は無理な相談です。

1回目は昨日終えています。今日は2回目です。その割には、艶(つや)が良く出ているようです。しかし、漆を塗る前の、木地(きじ)段階の粗末さが現れています。今回は、途中の手直しをしないつもりです。


手作りの良さには、痘痕(あばた)を笑窪(えくぼ)として捉えることも含まれているようです。その理屈では、些細(ささい)には気を使うべきでも無さそうです。塗った後、「漆風呂」に避難させます。


塗装を終え、即、Y製材所にお邪魔します。そして、厚さ1寸に挽(ひ)いたミズナラ、ケヤキ、カラマツをいただいてきます。これらは何れも硬い木です。それを幅1寸に挽き、1寸×1寸の角材にするつもりです。

午後、工房の丸鋸(まるのこ)テーブルで挽きます。これは、台の下に、逆さにした丸鋸を固定したものです。刃の高さのコントロールができます。定規(じょうぎ)を固定することで、労せずして、同じ幅にカットできます。


しかし、高速で回転する刃に、厚さ1寸の硬い材を通過させる作業です。少し怖いです。疲れのあるときや集中力の欠如している状態では、決してすべきでは無い作業のようです。気合いの入るところです。

それでも、意外に短時間に作業を終えます。1mほどの角材が50本以上は出来たようです。分合わせ(寸法の統一化)は一斉にするつもりです。その前に、この1寸角をもう少しつくっておきたいところです。


今朝の朝食に「七草粥(ななくさがゆ)」が出ます。平成26年、昭和89年、大正103年も既に1/50ほどが過ぎたことになります。歓迎すべきか否かは解からないものの、年々、時間の流れが早くなっています。

2014/01/07(火) 18:06

今日の最高気温は0℃です。真冬日の定義は、最高気温が0℃未満の日のようです。今日は真冬日ではなさそうです。とはいうものの、0℃は氷点です。氷点は水が氷になるとともに、氷が融ける温度でもあります。難しい定義です。


一昨日から「額」をつくっています。大きい額をつくった際の「余り木」を使っています。昨日、カンザシ(ビスケット)を挿し込んで組み立てています。今日の作業は、その、食(は)み出たカンザシの削除からです。

スライド丸鋸(まるのこ)を使います。やがて、塗り直しをすることになります。刃は、フレーム本体にも触れますが、食み出たギリギリを切り落とします。作業時間はほぼ一瞬です。


時間を要するのは次からの作業です。まず、段差修正の目地調整と木地全体の調整です。本来、段差の出ない筈のものです。

しかし、実際にはさまざまな事情を孕んでいるものです。ダストカバーの触れる枠(わく)は、同一平面にしたいところです。トラブルをコツコツと解決してやります。

木地全体の調整は、醜(みにく)い部分の削り取りです。目地修正同様、鑿(のみ)とサンダーを使います。サンダーは、80番、240番、380番と、段階を踏みます。しかし、80番でできた瑕(きず)が残っていることを後になって気づきます。無視することにします。

数か所、カンザシを挿しこんだ部分に隙間があります。注意して挿し込んではいるのですが、力が弱いからなのでしょう。その窪み(くぼみ)に、漆用の埋材を注入します。しかし、完全な平面化には数回の繰り返しを要します。今回は1回で妥協します。

次に愈々(いよいよ)塗りです。数か月前、5回ほどの「拭漆(ふきうるし)」を重ねていますが、その多くは削り取られています。しかし、名残(なごり)は十分にあります。あらためての1回の「拭漆」で、期待する艶(つや)の出る部分もあります。


他方、得体の定かでない「カッティングボード」にも手をかけます。これは「木固めエース」で仕上げているものです。数回繰り返したものの、期待する結果が得られないでいるところです。

結局、240番と380番のサンダーをかけることにします。不自然な凹凸とピカピカした輝きが削除され、今までの表情がガラリと変化します。今後の手当てについては、しばらく眺めた後に決めることになります。

2014/01/06(月) 14:38

予報では、今日の最高気温はマイナス1℃です。所謂、真冬日です。今朝は工房のストーブにかけて(載せて)いる鍋の水が凍っています。日中でも道路はテカテカに凍っています。予報通りです。

自宅近辺のエリアでは、雪は殆ど無いです。しかし、今朝、市内の中心地からお出でになった方が、『今朝は大変でした。15cmほども積もりました。』と言います。車で僅(わず)か20分ほどで全く異なる環境です。


朝、H女史から、無事の帰国の連絡があります。年末年始を外国で過ごしていたのです。ホッとします。世界のあちらこちらで、爆弾や銃等で命が脅かされている中です。間もなくオリンピックが開催される地でもドンパチが繰り返されています。

その他、建物の崩壊、飛行機・車・電車等の交通事故、食中毒や病気、パスポートの紛失等もあります。それぞれの国にはそれぞれの異なる次元があります。心配すること頻り(しきり)でした。


今日も工房に入ります。テーマは「額」です。端材が材料です。焼却される寸前、勿体なくなり、つくることになります。極(ごく)短い端材です。ノーマルな四角形もそうですが六角形にも及びます。短いパーツで済むからです。

各パーツの固定方法はこれまで通りです。カンザシ(ビスケット)の挿し込みです。ビスケットジョイナーの安定のために簡単なジグ(jig・冶具)を準備します。ほんの簡単なjigであっても、作業能率は全く異なります。不思議な世界です。お利口さんになった気がします。

ビスケットを挿し込む溝は60ヶ所以上のようです。しかし、2ヶ所ずつの加工です。実際にジョイナーをあてるのは30回ほどです。便利な世の中になったものです。その後、糊(のり)をつけてカンザシを挿し込みます。


裏面に、タッカー(ホッチキスの大型版)でピンも打ち付けます。話は飛びますが、日本で言うホッチキスは、本来、ステープラー(stapler)というようです。当地ではガッチャンコです。

数面が短時間のうちに組み立てられます。そのサイズや形状は既製を無視しています。少しいい加減で、少し不安です。そして、少し自由な次元です。尤も、実際の完成までは相当時間を要しそうです。その大半は「塗り」です。ま、コツコツと楽しむことになりそうです。


年末年始がいつの間にか終えます。明日は月曜日です。このところ遠慮ぎみの工房は、愈々、アクセルが踏み込まれることになりそうです。

2014/01/05(日) 15:14

昨晩は、路面にも屋根にも雪は皆無でした。今朝はうっすらと白いです。日中、外出した折は氷点下2~3℃です。路面は凍っています。


時間を見つけて、今日も工房活動を楽しみます。まず、塗装の続きです。実は、先般来、正体不明のボードをつくっています。それに合う塗装を模索しています。今は、「漆」と「木固めエース」を試しているところです。単に塗るだけですが、結構、手ごわい世界です。

作品づくりには、さまざまな段階があるようです。まず、何をつくるかのイメージづくりです。初めに何をつくるか、があり、次に具体的な加工作業になります。最初が最も手ごわい段階です。明確な主体性を持った意思の存在に負うところが大きいからのようです。

そして木地づくり、塗装、と続きます。この段階では技の巧みさが問われます。技を身に着けるには、ある程度の修練が伴います。昔から「塗師(ぬし)」という名前があるほどです。結構、憧(あこが)れる世界です。


この木地づくりと塗装の作業段階で、全てが「御破算(ごはさん)」になることもあります。特に筆者の場合は、塗装の段階で憂き目に逢うことが多過ぎた過去を背負っています。

今回の塗装の試みの背景にはそのような事情があります。とはいうものの、今回は単なる様子見です。その試みの、今日は2~3回目です。

現段階での評価では、「漆」も「木固めエース」も、回数を重ねる毎に美しくなっているような気がします。むしろ、当初の木地づくりで上手くいかなかった痘痕(あばた)が笑窪(えくぼ)に変わっていそうです。とはいうものの、とても外には出せないようです。が、大いに参考資料となるものです。拙(つたな)さは否めないものの、貴重なのです。


今日は、「額(がく)」づくりのスタンバイにも及びます。実は、先般、12面(?枚、架))の大きい額をつくっています。その端材(はざい)が、薪ストーブ行きを免れて残っていたのです。

「拭漆(ふきうるし)」の際についた指の跡が残っています。また、プレナーの段差もリアルな端材です。しかし、捨てるには惜しく、何とか活躍の場面をつくってあげたいところでした。


先般、2面をつくっています。その2面は極端に小さいサイズです。今日は六角形も考えてみます。想像するだけでは曖昧(あいまい)な領域ですが、その方がガラリと大きくなります。問題点があるとすれば、ダストカバーのカットです。

しかし、ガラスはやや自信の無いところですが、アクリル板のカットは何とかなりそうです。方針が決まりさえすれば、あとはスライド丸鋸(まるのこ)で60°にカットするだけです。

このところの工房はハニカム(honeycomb)づいています。同時に、時折見るテレビ画面のあちらこちらに正六角形が使われていることに気づきます。不思議な出会いです。

しばらくは、このhoneycombが続きそうです。面白くなりそうです。

2014/01/04(土) 16:03
今日も青空です。遮(さえぎ)る雲が無いので、陽光が燦々(さんさん)と降り注いでいます。奥州最北端としては、穏やかな正月です。


工房で当面しているのは「塗装」です。相手は、3Dの試作品です。今回の基本形は、3つの台形を合わせた正三角形です。その台形は、立体を演じるために異なる色にしたいところです。

工房の隅を物色した結果、カラマツ、青森ヒバ、ケヤキになります。そして、脚のエンジュです。昨日、下拵え(したごしらえ)として「蜜蝋(みつろう)ワックス」を浸透させています。これは、ミツバチの巣の蝋(ろう)と荏油(えあぶら)等の自然油を混ぜたもののようです。

今日は、その上に「木固めエース」の塗りを試みます。しかし、塗料を合わせて使う場合には、それぞれの相性の確認があります。


今日の、この、コンビネーション(combination)は、やってみなければ解らない領域です。或いは、理に反するのかも知れません。

しかし、当然、「試さざるべけんや」です。結果が満足するものであれば、採用の候補に上ります。不満足であれば、勿論、駄目であることを記憶しておくだけです。

「木固めエース」は、10年ほど前から使っています。しかし、実際の使い方はまだ曖昧(あいまい)の域です。これまでは、解説通りに、『薄め液を効果的に使い、数回塗る』を励行しています。結果は、透明のウレタンでコーティングされた状態になります。

しかし、一般的な塗装の基本は、如何に少量の塗料を用いるか、にあると聞いています。実際、木工仲間の皆さんには1回だけにしている方が多いです。そして、塗った後にサンダーをかけています。何れが正しい方法かは難しいところです。


「木固めエース」の他に「漆(うるし)」も試すことにします。塗った後に拭き取る、所謂(いわゆる)「拭漆(ふきうるし)」です。今日が1回目です。

塗った後は、予想外に醜いです。木地にサンダーをかけすぎた所為(せい)のようです。このまま続けるかどうかに迷います。やや気弱になっているのかも知れません。

「木固めエース」も「漆」も、塗る作業時間はほぼ一瞬です。他方、乾くまでには結構な時間を要します。この待機の時間も塗装にかかわる時間です。長期戦になります。まだ「松の内」です。問題は無さそうです。

2014/01/03(金) 15:39

風は強いものの、日中は明るい陽光に晒(さら)されます。自宅前の道路の積雪は1cm未満です。本格的な冬にはなっていないものの、早晩、大雪になっても可笑しくない状態です。


性懲(しょうこ)りもなく、今日も木工作業を楽しみます。このところ手がけているカッティングボード擬き(もどき)の完成を目指します。昨日、「脚」をつけます。今日、あらためて見ると、これまで見たことのない不思議な形です。

しかし、結構、効率的ではありそうです。テーブルにドンと置いても、表面はテーブルに直接触れない構造になっています。衛生的です。これで当初の目的は達したことになります。更に、「脚」は、ナイフを邪魔しない位置になっています。

最も嬉しいのは、おそらく、の次元ですが、世界中を探してもお目にかかることのない独自性(originality)が窺えます。気を良くして、今日は、木地調整後、塗装まで進むことにします。木地調整については、これまで何回か手をかけています。大雑把にはまあまあ、です。


しかし、局部的にはまだまだの状態です。作業内容の主題は、隙間に埋材を押し込むことです。昔は、この埋材は「コクソ」と言われていたようです。砥の粉(とのこ)、ご飯粒、木の粉末等を漆(うるし)や糊(のり)で捏(こ)ねたものです。

漆の場合には、「目止め」用として専用の埋材があります。また、屋根の張り替え等ではコーキング材もあります。今回は、ヒバの微粉末と糊を混ぜたものを使っています。しかし、大方のものは、乾燥するにつれて収縮する傾向があります。またまた隙間が生じることになります。

今回も、今日で3~4回目の木地調整です。埋材を埋め込む前に、その範囲をマスキングテープで養生(ようじょう)してやります。糊を他に付着させないための配慮です。濡れ雑巾(ぬれぞうきん)も効果的に使います。


そして、愈々(いよいよ)、塗装です。最も不得意な世界です。取り敢えず「蜜蝋(みつろう)ワックス」を塗ります。木の持つ色のクリアー化を図るためです。その後、「木固めエース」や「漆」でコーティングしても良さそうなのです。

「木固めエース」は、幼稚園等の木製の食器に使われるほど人体に優しく、実績のある塗料と聞いています。「木固めエース」の他に、抗菌能力に富む「漆」も魅力的です。食器の塗りには、何よりも、衛生上の配慮が伴います。

求めたいのは、汚れを弾き、水や湯の洗浄に耐え、刃物に強く、綺麗な仕上がりの塗料です。尤も、「餅つき」の「杵(きね)」には、無塗装のケヤキが使われています。歴史の証明するところは、或いは、無塗装なのかも知れません。難しい世界です。兎も角、いくつかのパターンを試すことになります。

やや時間をかけ過ぎたような試作品づくりです。しかし、外に出す作品の多くの舞台裏は、往々にして、このようなもののようです。それでも、ようやくゴールが見え出しています。

気になっていたサッカーが勝ったようです。良きかな、です。

2014/01/02(木) 15:36