
除雪の必要のない朝です。ここ最近の最高気温は零下でした。今日は大寒ですが、最高気温は0°とのことです。この1~2℃は、氷点であるか否かに分かつ値です。極めて大きい意味を持ちます。
今日の工房活動は、作業ではなく学習です。先般、イントロダクションを迎えた「霰(あられ)組み」の確認です。説明はW氏から受けています。実は、鋸(のこぎり)と鑿(のみ)での加工はこれまでもありましたが、精度の高いものは初めてだったのです。
頭で考え、納得した後に刃を動かすのは、暗闇の中を手探りで進むようなものです。そして、往々にして、机上の理屈と実際の作業には思いがけない隔たりがあるものです。今日はその確認です。
実際にやってみると、納得するたくさんに出会います。そして、いくつかの勘違いもクローズアップされます。まず、材の使い方です。例えば、升(ます)等の箱をつくる際には、材を寝せて(横に)使うようなのです。縦(たて)に使うと、霰(あられ)部分が、木目の関係で欠け易(やす)くなるからです。

そのことで、材料の板幅は、つくりたい高さだけが必要になります。大きいものは、材料の調達が難しくなります。
次に、これまで、端(はし)となる部分の処理が曖昧でした。中途半端になることからオスとメスがマッチングしなくなるのでは、と想像していたのです。
しかし、実際に加工してみると、そのことは全く問題ではないことを知らされます。箱の上部から加工すれば良いだけなのです。1方を凸にし、他方を凹にしてスタートします。
そしてビットのパワーと材の硬さとのバランスの確認があります。実は、当初、軸12mm×刃12mmのビットを使うつもりでした。愛用のルータービットです。しかし、いつもの定位置のビットケースに入っていないのです。置き場所を失念したのです。急きょ手に入れたのがトリマー用の軸6mm×刃12mmだったのです。
そのような環境で、どれだけのストレスが生じるかを確認する必要がありました。実際にやってみなければ感じ取れない世界です。結果的には、さほどの問題は無さそうでした。
しかし、加工中、材のトラブルがあります。端(はし)の部分で欠ける傾向があるのです。実は、今回の材は「青森ヒバ」です。木目に平行に欠けやすい性質があるのです。

しかし、これについては、予(あらかじ)め、寸法に余裕を持たせておくことで解決できそうです。或いは、ケヤキやナラ等の硬い材であれば、欠けることは無さそうでもあります。
しかし、今日は、そのような枝葉末節ではなく、オスとメスの位置関係が期待に耐える精度であるかどうか、です。おそるおそる、加工した側面の4面を嵌(は)め込んでみます。結果は、期待以上の出来です。ビシーッとした関係です。
一旦組んでしまうと抜けなりそうです。今日は様子を見るだけにします。底板を格子(こうし)にするつもりです。それを取り付けながらの本組になります。
側面の両端8~9ヶ所ずつ、全部で60ヶ所ほどの加工箇所です。しかし、作業時間はほんの一瞬に感じられます。意外に簡単な作業でした。良い学習でした。
『冬ながらそらより花のちりくるはくものあなたははるにやあるらむ』清少納言の曽祖父がつくった歌だそうです。今日の朝刊に載っていました。