
流石に、「着更着(きさらぎ)」の2月です。朝の路面はバリバリと凍っています。それでも、あと数日で立春です。緑の萌える春は、実際にはまだまだ先ですが、春と聞いただけで、この寒さに耐える力が湧いてくるようです。
このところ、「霰(あられ)組み」の練習をしています。その延長上に「枡(ます)」が出てきます。形やつくりは単純ですが、実際につくろうとすると、結構、奥深いものがあります。先般、日記に紹介した接着剤もそうですが、部材の種類、そして厚さや寸法、そして大きさ等に研究の余地がありそうです。
今回の「5合枡」には、青森ヒバを使っています。米等の穀類を計るものとしては不適当のようです。一般的に、穀類のメジャーカップには、広葉樹の固い木を使うようです。昔、近所の米屋で見たものはすり減っていました。それだけ酷使されていたようです。その酷使に耐えるだけの固い材を使っていたようです。
また、材の厚さを5分(約15mm)にしています。全体の寸法には正解がありそうですが、今回は、120mm×120mm×62.5mmにしています。エクセルで計算してみると、900(cc)となるようです。この大きさは、節分の豆の入れ物としては良さそうです。
しかし、5合枡は、御酒の入れ物としては少し大きいようです。2合5勺?夕(2合半)をつくりたくなります。結果的に、内容量が450ccになれば良いのでしょうが、この、寸法のバランスがよく解らないところです。

話は飛びますが、『座(立)って半畳、寝て一畳、天下とっても2合半』の諺(ことわざ)があります。この「2合半」は、「一食に2合半の飯は食べることはできない。」という意味のようです。権力や名誉欲、そして物欲を嘲笑(あざわら)った格言のようです。
織田信長が定めたといわれる枡です。流石に歴史を感じさせます。今は、単に、計量器としてだけではなく、縁起物やインテリアとして使われています。祝杯、「福は内」の豆まきの器、花器、ワインや酒瓶の袴(はかま)等です。
また、駄洒落(だじゃれ)めいたものもあります。「一斗二升五 合」を「五升倍 升升 半升(御商売 益々 繁盛)」と読ませています。その他、小さい5角形の枡で、「ゴカク」を「合格」と読ませて縁起をかつぐストラップまでもあるそうです。
結構面白そうです。しばらくは、この「枡」に嵌ることになるかも知れません。今は5合枡をつくっていますが、やがて「2合半」バージョンにするつもりです。
さて、昨日、1回目の「拭漆(ふきうるし)」を施した「5合枡」は、今日2回目です。まず、生地調整です。全体にサンダーをかけ、滑らかにします。これは毛羽立ちによるザラザラ感の削除です。
漆の塗り方は、「生漆(きうるし)」を木肌に直接載せ、それを木箆(きべら)で延ばします。それを拭き取るだけです。木箆(きべら)を使うようになったのは最近です。これまでは筆を使っていましたが、先般、F県の漆問屋から、箆(へら)を使う方法を伝授されます。少量の漆で済むようです。
まだ2回目ですが、結構な艶(つや)が出ています。