
正午前(11:50)の予報に大雪注意報が出ています。実際には、真っ青な空です。少し違和感があります。そして、例によって、今日もか、と思います。本当に降ったらどうなるのか、とも思います。勿論、降ることはありませんでした。
今日の工房活動は掃除から始まります。久しぶりの掃除です。一家総動員しての掃除です。突然、異空間が広がります。掃除には、創作意欲を高揚させる力があります。即、「枡(ます)」づくりの続きです。
この「枡づくり」は、本来は、「霰(あられ)組み」の練習です。たまたま「枡」になっただけです。しかし、この変哲の無い、そして、無愛想とも思える、且つ、やや所帯じみた形状に、今更ながら魅入られているところです。やはり、贅肉を削ぎ落とした単純性の中にこそ、極めてハイレベルな美が潜んでいそうなのです。

枡の本来の使命は計量にあります。しかし、今回目指しているのは全く別の次元です。御酒の器、一輪挿し等の瓶の袴(はかま)、ツマミのナッツ入れ、小物入れ、そしてオブジェ等の役割を演じさせるつもりです。所謂(いわゆる)「見立て」です。
今日の作業は木地の調整です。具体的にはサンドペーパーでの磨きです。1 80番、240番、360番を一通り使います。平行して、必要に応じて、ベルトサンダーでも削ります。ほんの20個ほどのために3時間も要します。その過程で、今日も、頓珍漢(とんちんかん)な状態に気づきます。
組み立ての際に、パーツの位置を間違っているのです。具体的には、上下左右の取り違えです。鉛筆で印をつけているのに間違っているのです。自身を認識する貴重な瞬間です。そして、結果に不満足を覚える瞬間でもあります。

まず、貼り合わせた両者の間に微かな隙間が見えます。その段階で、今後の進路の変更を余儀なくされます。実は、今回の2合半枡は無塗装のつもりでした。
しかし、この隙間の処理によって、やや無理になりそうです。無塗装にするには、非の打ちどころの一か所も無い、完全無欠の細工が要求されるようなのです。
無難な選択は漆仕上げのようです。埋め材で穴埋め(木地調整)をすることで解決しそうです。今晩、この対応について悩む時間を確保するつもりでいます。
午後、W工房から電話があります。『タイトボンドの様子はどうですか。』というものです。水や酒の浸透度についての確認です。しかし、その実験はまだです。実は、組み立てた枡があまりにも綺麗です。実験に使うことすらも控えられる美しさです。
昨夕の送別会は盛大でした。お世話になっている多くの皆さんにお会いします。そして、次代を担う世代の胎動を感じます。感動する時間でした。