
夜間はマイナス5℃です。この値にはさまざまな意味があります。まず、水道の凍結に注意しなければならない気温です。マイナス4℃では凍らなく、マイナス5~6℃では凍るのです。
そして、この程度では、廊下や工房の水は凍ることはないようです。勿論、我が家の家屋構造に限ってのことかも知れません。わずか1~2℃の違いが、大きな状況の変化につながります。
昨日に続いての青空です。このところの積雪は皆無です。あと1日で春の3月です。やはり、先般、太平洋側に降った雪が春を告げたようです。昔から言い伝えられているものには、理屈を超えた正しさがあるようです。
工房では相も変わらず塗装作業です。大小合わせて13個の枡に漆を施しています。今日は3回目です。作業時間は1時間半ほどです。「拭漆(ふきうるし)」の単純作業です。やはり、所要時間が短縮されてきています。3回目になると、大分、艶(つや)が出てきています。

一般的に、「拭漆」の際の注意点は、拭き残しをしないことと言われています。特に、箱系の場合は、内部の隅に「拭き残し」が生じる傾向があります。
プロの方が、他の作品を評価するとき、最初に見る場所がコーナーです。この対応に、尖(とが)った木片を拭き紙で覆って使っています。ま、簡単なjigのようなものです。
今回の塗装では手の汚れが顕著です。ゴム手袋を履いているものの、脱ぐと、どういう訳か黒くなっているのです。この処理にはテレピン油を使います。漆を薄める力があります。しかし、手に付着した漆を綺麗に拭き取るのは難しいです。
漆の付いた手で握手すると、相手は漆でカブ(気触)れることが多いです。ご迷惑をおかけするのは不本意です。よく解りませんが、傷害罪になるようです。
自分が触った戸やドアの把手(とって)に、他の方が触っただけでカブれることもあります。そのため、漆塗りの期間は、できるだけ外出を控えることにしています。

本人は、カブれようがカブれまいが無視しています。仮にカブれたとしても、そのままの状態で2週間ほども経つと治っているようです。鈍感になっているのでしょう。今は、全く気にするものではなくなっています。しかし、昔は、少し付着しただけで大騒ぎしていました。
順調に進めば、明日が4回目、明後日が5回目の塗りです。鉋(かんな)がけから始まったプログラムが間もなく一段落を迎えることになります。即、新しい課題の設定に迫られます。あれやこれや、やりたいことがあり過ぎています。少し困っています。