朝は曇り空です。やがて昼前から真っ青になります。腰が故障を訴えています。昨日の山歩きの所為(せい)のようです。しかし、体全体にシャキシャキ感があります。特に、大腿四頭筋に充実感があります。あと2冬ほどで古稀を迎える年齢ですが、少し乱暴に鍛えることで、まだまだ使えそうな体になりそうでもあります。普段の鍛錬不足を見せつけられるようでもあります。

冬を越した、まだ芽だしする前の鉢の正体を知るのは難しいことです。植えた頃は大事に記憶していたのですが、完全に失念しているものもあります。そのひとつが「菩提樹(ぼだいじゅ)」です。

菩提樹には「インド(テンジク)ボダイジュ」と「リンデの樹」があるようです。一方はクワ科イチジク科で、他方は、シューベルトの『冬の旅』で知られるシナノキ科シナノキ属の「セイヨウシナノキ」です。昨年、この苗木〈なえぎ〉をS町のM氏にいただきます。鉢植えで育てる決意をしていたのですが、完全に失念しています。今日の朝食のメニューも思い出せない有様です。然(さ)もありなん、です。


因(ちな)みに、「菩提樹」を「泉に沿いて繁る菩提樹・・・」と和訳したのは近藤 朔風(こんどう さくふう)です。明治から大正初期にかけての訳詩家です。原詩に忠実で歌い易い訳詞が定評です。『なじかは知らねど心侘びて』のローレライや、『わらべは見たり野中のばーら』の「野ばら」は秀逸です。


さて、昨日、「拭き漆」の「木地調整」をします。ゴールとするところは、「青森ヒバ」の「拭き漆仕上げ」の「押し寿司器」です。「押し寿司器」自体はどこにでもある一般的なものですが、「青森ヒバ」の「拭き漆仕上げ」の「押し寿司器」というのは、おそらく存在しないようです。

尤も、今は、その試行錯誤の段階です。先般、無塗装のまま使ってみます。「押し器」をサッと短時間で使う場合、そして、一晩中押し付けた状態にする場合、等です。やはり、「青森ヒバ」の香りが強かったようです。特に、一晩押し続けた場合は、ややキツいものがあります。


次に、「拭き漆」を試みます。まず、1回だけの「拭き漆」です。無塗装バージョンの問題点の殆どは解消されます。しかし、数方から、『もっとしっかり塗ったらどうでしょうか。』のご意見をいただきます。実は、1回だけの「拭き漆」にはボサボサ感があり、まだ、艶(つや)の出る段階で無いものです。やはり、もう少しの美しさが欲しくなります。と同時に、「輪島」レベルのコーティング度にもしたいところです。

結局、先般、2回目の「拭き漆」に及び、同時に、部材の貼り合わせ目に「パティ」を擦り込むことにしました。今日は、その「パティ」の不要部分の削り取りです。ほんの3組みだけで2時間近くも要します。作業中、「次回はマスキングテープを使った方が・・・」と思ってしまいます。

使ったペーパーは180番と400番です。やや飛躍し過ぎのようですが、最近のパターンです。400番は触ると、ツルツルと、そしてシットリとなるレベルです。その後、バケツに水をとって洗います。漆等の微粉末を洗い落すためです。乾いた後、愈々(いよいよ)3回目の「拭き漆」です。

2014/05/05(月) 17:28

時折、ゴーゴーとした風です。しかし、視界に映る全てはキラキラと輝いています。

今日は裏山に入る日です。工房作業は、朝の少しの時間になります。テーマは、「押し寿司器」の鍛えです。昨日は2回目の「拭き漆」でした。今日は、「目地調整」です。実は、微(かす)かながらも隙間(すきま)や木口(こぐち)の粗さが気になっていたのです。将来、5回、6回と重ねる前に手をかけておくことにしたのです。

「埋め材」は、以前、漆問屋からいただいた「パティ」です。しかし、このパティの存在感は大きく、野暮ったく使うと、「拭き漆」の特徴である透明感を失うことになります。結局、乾いた後、その殆どをサンダーで削り取ることになります。この工程には数時間を要します。


作業中、T氏がお見えになります。裏山の散策への誘いです。一週間ぶりのトレーニングです。実は、先週鍛えられたことで、ここ最近、足腰がしっかりしていることを認識します。顕著に、です。冬期間で、鈍った体を回復するには絶好の機会です。即、出発です。

山に入ると、シラネアオイ、スミレ、カタクリの花、そして木々の新芽が賑やかです。何れも、フラフラになった足腰を鼓舞してくれます。有難いことです。今日は、ゼンマイ、タケノコ(ササダケ)、アイコ、ボンナ、コゴミ、ワサビ等を収穫します。ウド、シドケにはまだ早いようです。


5月のMayは、豊穣(ほうじょう)を司(つかさど)る女神の、マイア (Maia) に因(ちな)んでいるようです。まさに、今の山は、豊穣に満ちています。しかし、問題は、その後始末です。収穫に要した時間の3~4倍はかかるのです。結局、今日の後始末は明日または、明後日にまで及ぶことになりそうです。


夕刻はお通夜です。その喪主から、『そろそろクラス会をやりましょう。』と言われます。山に咲く花は、年々歳々同じであっても、それを見る人は、歳々年々、違っています。
2014/05/04(日) 20:26

気温が上がっています。奥州最北端の春も長(た)けています。久しぶりに河原に降ります。いつの間にか緑が濃くなっています。藤村の『緑なすハコベは萌えず』ではなく、既に「敷く」ことが可能になっています。

その殆(ほとん)どは、所謂(いわゆる)単なる草ですが、その中に「サクラソウ(桜草)」も見えます。「日本桜草」です。「サクラソウ」には「西洋」と「日本」があるようです。その種類もたくさんあるようです。WEBで調べると、この「日本桜草」は「橋弁慶」に近いようです。よく解りませんが、昔からの「原種」のようです。30年ほど前、津軽のT宅から分けてきた想い出のものです。


今日は祭日です。毎日が日曜日であり月曜日である生活をしていますが、やはり、祭日となると、多少の気合いが入ります。一般的に、その日の課題は前日に設定されます。あれやこれやの目白押し(めじろおし)の中から、気になっているものとやりたいものの接点を見出すのです。


今日の課題のひとつは「小分け接着剤の確認」です。将来、木工教室を開催するときの準備のようなものです。先般、文化祭のテーマに「鉛筆スタンド」を考えます。その際に使う接着剤です。ほんの少しの量で十分なことから悩むところでした。ホームセンターでは、100円ほどの価格で小型のものがありますが、それよりも少量で済むのです。

結局、「弁当用醤油入れ」を使うことにします。正式?な名前は「タレビン」というようです。「mama's assist」です。8個、或いは10個で100円程度です。注入の手段は「注射器」です。以前、木工用ツールとして、お医者さんから頂いたものです。吸う力はやや弱いものの、結構、役に立ちます。今日は50個ほどをつくります。ボンドは速乾性です。

「醤油入れ」に入ったボンドは聞いたこともないものです。更に、半年後の、また、やるかやらないかをまだ決めていない課題に血道を上げていることになります。しかし、実際に試してみる必要のあったものです。試さなければ信用できないのは、生まれながらの習性のようです。仕方の無いことです。


この試みは、参加料を如何に設定するかの裏付けのためです。今日の結果では、ひとりあたりの接着剤は20円ほどで済みそうです。材料の「青森ヒバ」は、昨日、Y製材所に依頼しています。やろうと思えば可能な範囲のようです。


話は飛びますが「血道をあげる」というのは、「分別を失うほど熱中する。のぼせる。」という意味のようです。いざ、「狂わん哉(かな)」です。


次の課題は「漆塗り」です。これは、先般の「押し寿司器」への塗装です。これまで数パターンを試していますが、やはり、漆でコーティングするに如(し)くものはなさそうです。これまで、無塗装、そして1回だけの「拭き漆」等で試してきました。その結果、「数度の拭き漆」に落ち着いたのです。先般、専門家のH氏が『秋田の「曲げわっぱ」は、「漆塗り」で成り立つものだ。』と言っていました。

自分で実際に試した後に皆さんにお勧めすることになります。塗装を待っている「白木(しらき)」は20組以上です。明日から「塗師(ぬし)」の世界に入らざるを得ないようです。

2014/05/03(土) 15:00

早朝の路面は少し濡れています。昨晩、降ったようです。日中は、輝く陽光とサヤサヤとした風です。サクラは、花弁(はなびら)と緑の葉との交代劇を演じ始めています。

春がすすんでいます。銀杏(いちょう)の葉が開きかかっています。これは、昨年、食用のギンナンを平鉢に植えたものです。期待はしていなかったものの、12~13本ほど発芽します。昨秋、その葉は散り、今、新しい葉が出始めています。魚も草木も赤ん坊も、皆、同じようなエネルギーを持っているようです。健気(けなげ)です。


昨日に続いて今日も工房内の整理です。まず、「青森ヒバ」の端材(はざい)のまとめです。実は、工房内には常設の薪(まき)ストーブはあるのですが、相手が「青森ヒバ」であれば、燃やすには極めて躊躇(ちゅうちょ)するところです。結局、時間の経過とともに端材は増え、それらを定期的に整理しています。


活用の仕方のひとつに「香り袋」があります。自動車、下駄箱、箪笥(たんす)、手洗い場等に置き、その清涼さを楽しむのです。具体的には、細かくカットし、メッシュの袋に入れるだけです。

さまざまなイベントで、プレゼント用として活躍します。先般、ホームのご年配の皆さんにプレゼントしたところ大好評でした。「ダシ袋」に入れる「鉋屑(かんなくず)」同様、重宝されます。


端材の次は「灰(はい)」です。実は、端材同様、薪(まき)ストーブの灰もまた、時間の経過とともに増えていきます。そのままでは燃えが良くなくなります。それを定期的に取り除く必要があります。取り除いた灰を缶(かん)や袋に入れておきます。1年で持てないほどの重量になります。


この灰には、『竈(かまど)の下の灰まで・・・』の例えがあるほど「取るに足りないもの」という考え方があるようです。しかし、実際には売られているものです。セコい話ですが、昔、火鉢用の灰を求めたときは驚くほどの値段だったようです。それは兎も角、今は、「ジャガイモ植え」の際に、切り口に付けるために必要です。

そろそろ、当地もその時期です。しかし、そのためには一手間(ひとてま)をかけます。ストーブの灰にはさまざまなものが含まれています。

その内容は、釘(くぎ)や針金、燃え残った炭、小石等です。それらの除去です。方法は、笊(ざる)で漉(こ)すだけです。勿論(もちろん)、これにも若干の技は伴います。多少粗(あら)い目の笊で漉しても、綺麗な結果になります。

2014/05/02(金) 17:55

期待していた雨は、朝の一瞬だけです。しかも、傘の不要なパラパラ程度です。先日行った山は、昨秋の落ち葉がカサカサと浮いています。マッチでボーッと燃えるのではないか、と思うほどでした。やはり、あちらこちらで野火や山火事が起きています。雨の欲しいところです。

今日も食事をしながらニュース番組を見ます。女性アナが開口一番、『きょうから5月1日です。』と言います。つい、「明日も明後日も5月1日か。」と理屈を捏(こ)ねてしまいます。昼の番組では、相も変わらなく、韓国の客船事故を俎上(そじょう)に上げています。テーマは、隣国の文化レベルのこき下ろしです。視聴率を意識していることが如実です。

他方、今日の国内では、JTBが頓珍漢です。旅行のためのバス手配を忘れたJTB職員が、旅行中止をさせるために、脅(おど)しの手紙を学校に送ったのだそうです。まさに、目糞(めくそ)が鼻糞(はなくそ)を笑う構図です。しかし、テレビでは、我が国の海上保安庁「海猿」の優秀さについて語っています。期待するテーマは、何故、日米の助っ人を断ったか、です。そのことに触れないのが不思議です。


2日ほどお休みしていた工房活動を再開します。まず、工具や端材等の整理整頓です。床や作業台を埋めるほどの膨大な量です。そして、掃(は)き掃除です。ドリル、手鋸、丸鋸、トリマー、ルーターから排出された鉋屑(かんなくず)や大鋸屑(おがくず)です。

いつものことですが、掃除後、制作意欲が増します。今日の作業テーマは、「鉛筆立て」づくりの確認です。これは、地元で開催される、秋の文化祭のテーマの候補のひとつです。先般、工房仲間のI氏に相談した際に、ヒントとしていただいたものです。刃物を使わないで、2次元から3次元への組み立てを楽しむものです。小学生対象バージョンです。

材料は、底板が薄いベニヤ板、4方の板は青森ヒバです。仕掛けのポイントのひとつは、板材の元末(もとすえ)と表裏の捌(さば)き方です。そして、四方の板の木口(こぐち)を上下に扱うことです。この意味は、将来、糊付けの際の効率を計算してのことです。また、作品の外周に木口(こぐち)を見せないための配慮のようです。

構造は、溝を掘った4枚の板に底板を嵌(は)めて糊付けするだけのものです。板同士の接ぎ方にはたくさんの方法がありますが、今回は「包み継ぎ」です。昔から、机の引き出しや箱に使われている接ぎ方です。今回の見せ場のひとつです。


底板を含めた5つのパーツは、我が工房で事前につくっておきます。参加者は、それを組み立てるだけのものです。簡単ですが、怪我の心配無しに小学生が楽しむには、この程度で良いのかも知れません。

問題は、糊(速乾性木工用ボンド)が乾くまでの配慮です。接着面に空白が生じないように、ある程度の圧力をかけ続けたいところです。工房で組み立てるときにはクランプを使いますが、当日は、数分間、両手をクランプ代わりにしてもらうつもりです。その後、サンドペーパーを使って目地調整等です。

今日は、実際にパーツをつくってみることにします。机上の理屈では簡単ですが、実際にやってみることで、はじめて、そのデリカシーに触れることができます。まず、「矩(かね)だし」を兼ねてテーブルソーで期待の幅にします。「包み継ぎ」の窪(くぼ)みはテーブルソーに任せます。

結果は、思ったよりも簡単な加工です。ある程度はこれで良さそうです。しかし、精度を更に高めるには、ストレートビットを使うことが考えられます。文化祭には是非参加したいころです。決定については、もう少し、自己診断の必要がありそうです。

2014/05/01(木) 16:11

朝から曇っています。今日はあちらこちらに外出します。気温は12℃~13℃です。お会いする皆さんが『いつまでも離せないストーブですね。』と言います。桜が咲くこの頃は、冬将軍はまだ、その気配を残しています。しかし、一進一退しながらも、確実に夏に向かっているようです。

数日前、奥州最北端にお見えになった「花咲爺さん」は、今、北海道に咲かせています。南がスタート地点で、ゴールが北海道の、花をバトンにしたリレーです。

話は飛びますが、サクラの北上は「日速20km」といわれています。東京と奥州最北端とでは、約1ヶ月の時間差があります。しかし、ツツジやサツキは違うようです。実は、以前、大分(九州)にお邪魔したことがあります。奥州最北端ではサツキが盛りの頃です。その頃、九州でも咲いていたのです。東京も宮城も盛りでした。よく解らないところです。


昼食時、民間局放送番組を見る時間が増えています。しかし、取り上げるテーマに、やや、辟易もしているところです。例えば、お隣のK国の旅客船についてです。その内容は、「これは変だ。」、「考えられないことだ。」、「お粗末だ。」、「何故これをやらなかったのか。」、「嘘をついているのではないか。」、「矛盾している。」等をクローズアップしているようです。


原因究明、罪の所在、過失の有無、偽証等の明確化は理解しないものではないのですが、テレビでは、K国の幼稚さに力点が置かれているようです。同時にそれは我が国のレベルの高さの誇示のようでもあります。現実といえばそれまでのことですが、後味のよくない報道です。何となく、曖昧模糊(あいまいもこ)としたものがあります。しかし、視聴率ではなく、事故の再発防止のためであれば仕方の無いところです。

他方、一時期、どの局も毎日取り扱っていたオーストラリア沖の旅客機失踪については、全く触れられなくなっています。M党W議員の数億円の成り行き、その後の普天間基地移設について、放射能垂れ流しの現状、理研調査の進捗、アフリカ手話通訳のその後、中国レアメタルのその後等です。

昔から特に気になっているのはアメリカの油田です。ロックハドソン、エリザベステーラーと共演したジェームスディーンが発掘した油田の行方(ゆくえ)です。実は、先般、カリフォルニアに行った折、そのことを訊きました。答えは、『アメリカの石油は、他国の油田が枯れてから高く売るのです。』と答えていました。日本国内では全く触れられていないテーマです。


またまた話は飛びますが、今日のニュース番組で、ご婦人のアナウンサーが、「恩恵」を「おんえ」と発音します。今時としては驚きです。しかし、このような間違いは誰にでもある類(たぐい)です。それにしても、がっかりです。視聴率のためには、仮に頓珍漢なタイプであっても、美人を採用したくなるのでしょう。

クマガイソウが開き始めています。夕食のメニューに、シドケとボンナの「お浸し(おひたし)」があります。分厚いシイタケもいただきます。話は飛びますが、クマガイソウは「熊谷次郎直実(くまがやじろうなおざね)」に由来するようです。花は、アツモリソウ(敦盛草)に似ていますが、一方は白、他方は赤系統の小豆色です。

またまた話は飛びますが、この頃「平忠度(たいらのただのり)」も登場します。「勅撰集」や「千載集(せんざいしゅう)」を編纂したといわれる藤原俊成は、彼の『さざなみや志賀の都はあれにしを むかしながらの山桜ざくらかな』を「読み人知らず」としたそうです。

また、今頃は、彼の『ゆきくれて木のしたかげをやどとせば 花やこよひの主なるらん』を思い出させます。困ったものです。

2014/04/30(水) 19:30