今日は日曜日です。2週間ぶりの裏山散策です。緑は、既に、春の緑でなくなっています。遠慮がちであった緑は市民権を持ち、その濃さを増しているのです。その緑と道路際の山野草を楽しみます。そして、今の季節がいつであるかを認識します。

ところどころにはまだ残雪です。里では順を追って咲く二輪草、シラネアオイ(白根葵)、サンカヨウ(山荷葉)等のさまざまな花が同時に咲いています。やや高度のある山の特徴のようです。里ではみかけない花が、車道の縁(ふち)に無造作に咲いています。奥州最北端といえども、信じ難いほどの手つかず状態に感激します。

伏流水に5~6秒ほど手をやると、キリキリと冷たく、感覚が無くなります。T氏は、ペットボトルの水を棄て、その水と入れ替えます。20年ほど前、『無防備に湧水を飲めるのは、今の日本では殆ど無い。』と言われていました。その、「殆ど無い」中の一か所です。やはり、美味しいです。この水を知っている多くが、大きい器に汲んで持ち帰るのだそうです。


今日は、採取の明確なターゲットを決めないトレッキングです。しかし、ワラビやタケノコは採ります。それも道路際からです。指よりも太いワラビに驚きます。T氏の、『このあたりにある筈です。』の助言に従うと、次々に採れます。あるところにはあり、無いところには全く無いのがこの世界のようです。


短時間ですが、今日も工房活動を楽しみます。テーマは、つい先般つくったイチイバージョンの「ギター・スタンド」の二代目です。しかし、適当な材料が無く、変更を余儀なくさせられます。結局、プラムが背凭れ(せもたれ)になります。そのプラムも、相当な腐りが入ったものです。しかし、憂いが殆どないところが不思議です。その理由は、嫁に出すものではないからのようです。使う側とつくる側が事情を納得していればそれで十分なのです。続行することにします。


今日から「JUNE BRIDE」のJUNEです。この意味には諸説あるようですが、一般的には「6月の花嫁」です。「6月に結婚する花嫁はきっと幸せになるだろう。」という言い伝えです。その根拠には、ヨーロッパの3月、4月、5月の3ヶ月間は農繁期で、結婚式の適期でなかった、という説があります。6月が結婚式の解禁月だったのだそうです。

とはいうものの、この「JUNE BRIDE」を今日のようにポピュラーにしたのは、日本の結婚式会場が考えた宣伝だった、という説があります。だとすれば、折角、これまで培ってきた「JUNE BRIDE」のイメージは幻滅です。その根拠は、或いは、明確にしない方が良いのかも知れません。

2014/06/02(月) 01:54

昔は、奥州最北端で30℃を越える日は、ひと夏にほんの数日だった記憶があります。それが、昨日、真夏日を迎えたようです。今日も夏のようです。フェーン現象のようですが、5月の今、です。世の中が大きな畝(うね)りで変化しているのかも知れません。

午前中は外出です。目的地は、車で20分ほどの市内中心部です。しかし、4~5件の用事を足すだけで3時間以上も要します。飛行機では、遠い外国までも移動できそうな時間です。


工房では、またまた「ギター・スタンドづくり」です。これまでサンプルを含めて5架をつくっています。しかし、まだまだ足りないようなのです。今回も「イチイバージョン」を考えていますが、多少の設計変更を考えています。内容は、「贅肉(ぜいにく)」の削除です。実は、昨日仕上げたものは5片のピースを組み立てています。それが4片でも済む筈なのです。

午後、簡単な準備をします。潤沢な材料ではない条件下での工作です。そのハンディ(handicap)は、工夫で補うことになります。できることなら、エッとしたアイディア(idea)でカバー(cover)したいところです。レベルの高いセンス(sense )の要求される世界です。

昨日の「スタンド」は「蜜蝋(みつろう)」で仕上げています。単なる、自然油のオイルフィニッシュですが、昨日感じた以上に良い色が出ています。ゾクッとするしっとり感があります。早速(さっそく)ギターを凭(もた)れさせます。バランス等、ギターを置くための最低限の条件はクリア(clear)しているようです。


しかし、お尻(側板)の座(すわ)りに若干の不満足があります。これには、補助材で対応します。ゴム(?シリコン)の「滑り止め」です。そっと置くだけで摩擦を増し、ビタッと動かなくなります。その滑り止めとフレーム本体との接着方法については、追々(おいおい)考えることにします。或いは、必要ないことなのかも知れません。

「スタンド」自体の重量を感じます。材料がイチイ(一位)の1寸板です。然(さ)もありなん、です。重量があることが良いことか、そうでないことかは、今のところ、よく解らないでいます。何れにしても、必要に応じて対応すれば良いだけです。それらを踏まえての、明日の追加制作です。

2014/05/31(土) 17:45

昼のニュースで、『市内は30℃を越えた』と伝えています。他方、車で40分ほど太平洋側のN町は21℃ほどです。当地区はN町寄りです。そして、このところの工房作業の会場は、庭の四阿(あずまや)です。四阿には不思議な涼しさがあります。体感的には、とても30℃には至っていないようです。

今日も「ギター・スタンドづくり」を楽しみます。先般、ケヤキ(欅)を材にして4架つくっていますが、追加することになったのです。今回の材を「イチイ(一位)」にします。それも、可能な限り、腐りや歪(ゆが)み等を含む、自然の姿の演出をテーマとします。

しかし、それにはそれなりの加工技術が伴います。昨日支度した、枝を使った脚は次回の材料に回すことにします。実は、数ミリの段差が生じていたのです。「手押し鉋(かんな)」で修正することも考えたのですが、作り直した方が短時間で済みそうです。厚さが一定の板を使うことにします。作業内容は、単に、期待する幅にカットするだけです。


ギター前部のストッパーと背凭れ(せもたれ)は、脚(底の桟)に切り込みを入れて嵌(は)めます。溝には多少の角度をつけます。この加工は、丸鋸の刃を傾け、刃の高さを調整するだけです。この構造は、お菓子屋さんのガラスケースの上に置く衝立(ついたて)に似ています。

塗装にも及びます。塗料を「蜜蝋(みつろう)」にします。実は、ケヤキバージョンでは「匠(たくみ)の塗油」でしたが、今回は「イチイ」が相手です。特に相性が良さそうに思えたのです。塗り方は簡単です。木部に布で浸み込ませ、乾拭き(からぶき)するだけです。間もな、イチイ特有の赤、黒、紫等の色、そして、ドラマチックに畝(うね)る年輪が浮かび上がってきます。「匠の塗油」同様、匂いはありますが、早晩には蒸散する筈です。


一昨日、T氏から「ALASKAN」が届きます。話は飛びますが、外国に行くときに気になることに飲料水があります。記憶は明確でなくなっていますが、ロスやバンクーバー等に行ったことを思い出しています。ロスは、やや「硬水」だったようですが、日本と殆ど同じです。少量であれば、ホテルの水道水も飲むことができます。それに対して、カナダのコーヒーは何となく美味しかった記憶があります。今考えると、「軟水」の所為(せい)だったのかも知れません。


「硬水」と「軟水」の違いは、降った雨や雪が口に入るまでの時間の長さに関係するようです。地中で長時間を要したものはミネラル等に晒(さら)される機会が多く、「硬水」となります。他方、日本のように、急峻な山地、また狭い平野の場合は、水が移動する時間や距離が短く、「軟水」となるようです。遠いコロラド川から水を引っ張っているロスやヨーロッパでは「硬水」となるようです。

日本での「ALASKAN」の市民権は、まだ一般的ではなく、今は、東京のIデパート他数店だけが扱っているだけです。しかし、日本よりも高いハードルの米国の安全基準を満たしている優れものです。早晩、我が国にも、そして、奥州最北端のコンビニでも扱われることになりそうです。兎も角、今は、只管(ひたすら)、焼酎やウイスキーに混入させて試すだけです。

2014/05/30(金) 17:21

初夏の感ありの気候です。雨は少ないものの、植物の生育が進んでいます。勿論、雑草も、です。昭和天皇が『雑草という名の草は無い。』と言われたものの、河原の草は如何ともし難く、朝、草刈り機を駆ります。今季2回目の草刈りです。手をかけていないところは、既に2m近くにも伸びています。

小川の鯉(こい)に、新しい仲間が5匹ほど加わっています。市内の方が『仲間に入れてください。』と運んできたのです。今まで住んでいた庭の池が、今度は、上流にも下流にも続く小川です。しかも、水深は背鰭(せびれ)の見えるほどに浅いです。住み着いてくれれば良いのですが・・・。今のところは、迷子は出ていないようです。


工房では「ギター・スタンド」の「追加編」です。今回の材料は枝です。不揃いな太さに加えて、全体がグニャグニャと曲がっています。落ち着きの演出を考えたのです。しかし、これを相手の「ホゾ加工」は、やや、厄介です。以前、やったことはあるのですが、両者をピタリと合わせるには何回もの試行錯誤を要した記憶があります。

やはり今回も同様な羽目になります。途中で、このプログラムに疑問を持ってくる有様です。それでも、可能な限りの前進を試みることにします。どうしても前進能(あた)わざるときは、「矩(かね)だし(直角化)」した材に切り替えれば良いだけです。


今日のツールはディスクグラインダー、丸鋸(まるのこ)、角鑿(かくのみ)、サンダー等です。ディスクグラインダーを使うときは、左手で材を固定し、右手で持ちます。筋力トレの時間です。

背凭れ(せもたれ)には腐りの入った板です。やや芸術的に過ぎるようですが、このギター・スタンドには外出の機会はなく、自分だけが使うものです。オリジナリティーを楽しむには良さそうです。仮に、不満足な結果になったとしても、一人で汗顔(かんがん)すれば済むことです。


今日、奥州最北端にも黄砂が流れ込みます。よく解りませんが、ヘレニズム(Hellenism)の香りのする「敦煌(とんこう)」の土も含んでいるのかも知れません。


2014/05/29(木) 18:31

暑くなるとの予報でした。覚悟をしていましたが、実際には予報に示された程ではありませんでした。日中、外出したときは21℃、23℃、25℃程度です。車窓から色とりどりの花を楽しみます。赤、橙(だいだい)、黄橙、黄、紫、白・・・等です。殆(ほとん)どはツツジ(躑躅)です。他に薄紫のフジ(藤)です。

車で片道1時間ほどの「S道の駅」にも寄ります。2週間前にも立ち寄っています。そのときと比べると、「山菜コーナー」が広くなっているようです。置かれているのは、シドケ、タケノコ、ウド、アマドコロ、ミズ、コゴミ、タラノメ、ウルイ、ワラビ等です。タケノコは「ネマガリダケ(根曲筍)」です。太いコゴミには驚きます。既に時期が終わったと思っていたのです。雪のまだ残る深い山のものらしいです。流石にタラノメの葉は開いています。


苗と花のコーナーも賑(にぎ)わっています。「山野草」のコーナーには、目を引き付ける様々があります。圧巻は、群生する「ヤマシャクヤク(山芍薬)」です。ヤマシャクヤクは1本の茎(くき)に1輪の花をつけるようです。結果的に、群生している茎の数の花をつけています。おそらく、明日には散る筈の花です。良いタイミングにお邪魔したことになります。

木のコーナーで「サンショウ(山椒)」を見つけます。つい3~4日前の「シュミエン(趣味の園芸)」で紹介されていたものです。実は、数年前まで、我が狭庭にも数本あったのですが、ある年、忽然(こつぜん)と消えます。アゲハチョウ(揚羽蝶)の幼虫に食べられてしまったのです。再度の植え直しを試みることにします。

しかし、シュミエンによると、サンショウは「雌雄異株」です。その識別方法が曖昧です。諸説の中には、花が咲くまでは解からない、というのがあります。偽らざる本音のようです。取り敢えず、棘(とげ)のあるものと無いものを1本ずつ求めます。ガーンとした陽当たりでなくても育つようです。植え場所を明日まで決めることになります。


今日の工房作業は午前中の3時間ほどです。テーマは「磨き」です。イチイの枝です。この枝を「ギタースタンド」のフレームに使う目論見(もくろみ)です。作業内容は、アマ(木部表面の白身部分)を削除するだけです。今日のツールはサンダーです。60番から順に、120番、240番、360番を使います。結果は、満足できるレベルです。

問題は「接(は)ぎ方」です。「ホゾ接ぎ」にするつもりですが、問題は、その「合わせ面」です。ピタリとフィットさせたいところです。次回の課題です。いつもの主人公は「青森ヒバ」ですが、今回は、ケヤキ(欅)とイチイにスポットライトをあてています。ここまで辿(たど)りついた以上は、最後まで付き合わざるを得ないようです。

2014/05/28(水) 17:45

朝はストーブのお世話をいただきます。しかし、やがて気温は高くなり、少しの作業で汗が出るほどです。夏の感があります。

午前中、あちらこちらに出かけます。今朝の一雨(ひとあめ)で、山々の緑がキラキラと輝いて映っています。その中に、ぼんやりと霞(かす)む薄紫の塊(かたまり)があります。「フジ(藤)」の花です。帰宅後、即、WEBにお訊ねします。さまざまな答えの中に、『花は天ぷらでいただく。』があります。勇気の要する世界です。

フジは、ツツジ、サツキ同様、花の色によって咲く順番が決められているようです。今朝見た薄紫は、早く咲く種類のようです。やがて、白系統へとリレーされるようです。そして、咲くにはまだ早い、と思っていたハマナスは既に散りかけています。啄木が『潮かおる 北の浜辺の砂山の かの浜薔薇よ 今年も咲けるや』と詠ったハマナスです。

そして、タカオ・カンベの詩でK.Tが歌った、『♪ 遥か 遥か彼方にゃ オホーツク 赤い真っ紅な ハナナスが 海を見てます・・・』のように、やはり、奥州最北端でも、海に面した山の斜面に咲いています。


今日の工房作業は「板の鍛(きた)え」です。実は、これまで作ってきた「ギター・スタンド」が、4架では足りないようなのです。追加に、イチイ(一位)の材料を考えます。フレームに枝、背凭れ(せもたれ)を、この板にする目論見(もくろみ)です。先般、Y製材所からいただいたものです。

「アマ」やクサリ(腐り)を含んでいます。「アマ」というのは、表皮に近い白身部分のことです。軟らかいことから、一般的には使わない部分です。まず、それらの取り除きからです。使ったツールはノミ(鑿)とセン(銑)です。このセン(銑)は、今の日常会話には登場しない言葉のようですが、昔はポピュラーだったようです。しかし、当時は、もっと難しい文字を使っていた記憶があります。


一種のカワハギ(皮剥ぎ)のようなものです。我が工房の銑は、我が工房には似合わないほど、ゾクッとする切れ味を持っています。しかし、アマやクサリの削除の作業には高レベルの根性が伴います。一旦は手をかけたものの、躊躇(ちゅうちょ)しているところでもあります。

最後までやり通すには、それなりの気力の鼓舞が必要です。とはいうものの、相手は、他に追随(ついずい)を許さない「一位」の名を持っています。材質はきめ細かく、硬く、しっとり感があります。赤味を帯びた色彩です。やり通す価値はありそうです。

2014/05/27(火) 19:04