向寒の砌(みぎり)、大根の葉が健在です。種蒔きの際、多くの人に『間もなく雪ですよ。今からでも大丈夫ですか。』とご意見をいただいたものの、パリパリとした緑の葉を茂らせています。
200株ほどありそうです。菜飯(なめし)や炒め物用として、ご近所の皆さんにお分けすることになります。そして、収穫後の跡地には、冬越しのためのイチゴや松の鉢物を埋める予定です。
「カホン」をつくっているところです。今回は「螺鈿(らでん)」の試みです。初めての試みのため、難問山積の領域です。実際の「螺鈿」は、0.1~0.2mmほどにスライスした貝を、「漆」を糊(のり)にして貼り付けますが、今回は、「漆無し」です。「漆」に代わる「接着剤」の検討です。
その「接着剤」を近くのHCで調達しました。久しぶりの領域です。見たことの無いたくさんの種類の中から「セメダインコンクリメント」、「木工用ボンド速乾性」、「ウッドパティ」を求めました。勿論その特徴の解らない儘に、です残念ながら、売り場では、そのノウハウ(know-how)なんぞの説明は表示していないのです。
結果的に、役に立ったのは「木工用ボンド速乾性」と「穴埋め用ウッドパティ」です。「木工用ボンド速乾性」は乾くと透明になります。「ウッドパティ」は、速乾で接着能力も高いです。そして、乾いた後は、余分を「サンドペーパー」で削り取ることができます。優秀です。他方、「セメダインコンクリメント」は期待外れでした。硬化するまで4日以上も要します。また、乾いた後は、透明ではなく白色のままです。
次に迷ったのはデザインでした。結局、材の「山桜」に因んで「桜花」にします。まず、「鮑(あわび)貝」の形に合わせて本体を、深さは3mmほどに「掘り抜」きます。ツールは、トリマーと彫刻刀です。掘った凹部分に「セメダインコンクリメント」を流し込んで貝を埋める方法です。「ウッドパティ」は、その後の微調整に使います。結果も精度も極めて幼稚なものになりましたが、存在感は結構なものです。
最後に、「木彫オイル」を塗布します。「木彫オイル」の乾燥には1日を要します。4~5回の塗りに1週間ほども要することになりました。老骨にとって、コツコツとした作業は、もってこいの秋の楽しみです。時折訪れる小春日和(こはるびより)が、ご褒美のように思われる瞬間です。つい、この、居心地の良さが、永遠に続くのではないか、と錯覚してしまいます。しかし、実際には、やがて確実にやってくる厳寒に脅迫される日々でもあります。丁度、ブラームスの曲想のように、虚無感の潜む危険な一瞬でもありそうです。



