PCのご機嫌のため、昨日の日記が遅れました。日付を遡(さかのぼ)っての掲載です。

「よく解らないこと」・・・杞憂

3連休の中日(なかび)で明日は彼岸の中日(ちゅうにち)です。そして落ち着いた気候からか数方の客人がお出でになります。さまざまな情報を教えてくださいます。

原発の事故が各方面に影響を及ぼし出しました。実は、トラブルのあった瞬間、即、『果物が困る』と言った方がいます。当時としては思い及ぼなかった視点です。しかし、10日ほど経った今、表面化してきました。やはり、です。

まずホウレンソウです。国を代表していると思われる官房長官は『毎日食べても問題の無い放射能レベルです。』、と訴えます。

しかし、厚生労働省は難色を示します。その厚労省の指示を受ける現場の県は『生産者であっても食べないように。』の姿勢です。よく解らない有様です。

今はホウレンソウと牛乳ですが、やがて、数ヵ月後の果物も心配されます。杞憂(きゆう)に過ぎないことを祈るだけです。


「工房事情」・・・ブンブ

お客様がお出でになったことで、今日の作業は短時間になりました。当面の課題は「コロコロおもちゃ」です。部材の糊付け(のりづけ)の仕掛けは昨晩終えています。

カンナをかけていない面が2面あります。まずカンナがけです。ノリシロ(糊代)の面積を少なくしています。1回に削る量は可能な限りを少なくします。

プレナーの刃の高さ変更を少しずつにして通します。多少の醜さは問題の無いところです。カンナをかける2面はやがてサンダーを使って曲面加工することになります。

進路を変更することにしました。大小2種類のうちの小を捨てることにしました。玩具としては良いのですが小さ過ぎるのです。ボタン電池が問題になっています。

幼児の居るお宅には不向きなのです。口に入れたら大変です。これまで下ごしらえしたものは、やがて別の場面に登場させるつもりです。

午前中、K君もお出でになりました。3歳になったばかりの男の子です。友人関係にあります。先般、「コロコロおもちゃ」のサンプルを届けています。しかし、スロープがまだでした。


簡単なものですが即つくることにしました。単に2~3の部材を貼り合わせるだけです。しかし、勾配(こうばい)を出すための脚(橋脚)の加工には気を使うところです。

本来は、全体の傾きと同じ値になるように欠き取ることになりますが、今回は省略することになりました。

ブンブ(ン)をつくることにしました。正式名称はよく解りませんが、昔は洋服のボタンを使ってのポピュラーな遊びです。実は、先日出た円形の端材(はざい)があります。3歳児のK君に出会って思いつきました。半世紀ぶりのブンブです。

つくる、とはいうものの、単に孔をあけて糸を通すだけのものです。しかし、いざとなるとちょっとしたコツがあるものです。孔と孔の間隔によって回し難い、易(やす)いがあります。値の小さい方が良いようです。ブーンブーンと鳴ります。

しかし、K君には初めてのブンブのようです。『ボクにはまだ難し過ぎる。』と言います。左右に開く力と脱力の加減が理解できないようです。ま、数回の試行錯誤で体得できるようです。そして、自転車や水泳と同じように、一旦覚えたものは永遠に忘れない筈です。

2011/03/20(日) 15:15
よく解らないこと」・・・ヘルメット

昼の一時(いっとき)に雨は降ったものの、やや暖かさの感じる日です。頑固に原型を止めていた最近の雪がグジャグジャ融けています。

今日は月に1回の薬をいただく日です。自分の車の燃料が残り少ないことからY君に依頼しました。いつもは1ヶ月分の筈が今日は2週間分だけです。奥州最北端でも薬が不足しだしているようです。ま、頂かなくても大したことのない薬です。拘(こだわ)りの全く無い事情です。


K首相が『東日本は棄てる・・・。』という意味のことを言ったようです。それに対して首都圏で「まとめ買い」現象がありました。首相自らが発信した情報です。敏感な反応は当然のことです。その火をR大臣が消しています。全くトンチンカン(頓珍漢)なドタバタです。困ったものです。

「地震、雷、火事、親爺」とはよく言ったものです。泥棒にしても持って行くのはひと背負(しょ)いです。火事は全てを焼き尽くします。更に雷は瞬間的で破壊力があります。それよりも怖いのが地震です。それも、このたびのものは最大級です。大きい爪痕(つめあと)を残しています。

毎日の地震報道です。昨晩の民放には困りました。集団避難している体育館に入っての取材です。やはり場違いのヘルメットをファッションにしています。

避難している皆さんが無防備である中、安全圏に居るキャスターがショーを演じているのです。優秀な局の責任者は何故気付かないかが不思議です。

多くは毛布を被って休んでいます。取材に応じているのは若いご婦人です。テレビカメラがまわっていることからでしょうか、5~6歳の児がはしゃいでいます。普段とは違う環境に興奮し過ぎている結果です。


そのことをダシにして『お子さんの笑い顔を見てどう思いますか。』、と訊きます。鈍感で不届き極まり無い民放の姿勢です。

ご婦人はテレビを意識して『子供が明るいのが救いです。』、と応えます。この瞬間の状況が長い将来、子供の心を蝕(むしば)み続けることを理解していないようです。必ずフラッシュバックがある筈なのです。


「工房事情」・・・バリ

今日もひっそりと工房に篭(こも)りました。昨日から「コロコロ玩具」をつくっています。少しまとまった数をつくることにしました。サンプルとしてつくった数個がほとんど残っていなく、お土産(みやげ)に事欠いていました。

簡単な筈でした。しかし、数個と違って、200個近くとなると事情もまた違ってきます。昨日は孔あけのためにW工房のボール盤を拝借しました。インパクトドライバーには比べられない正確さと作業能力です。流石(さすが)です。


しかし、ボール盤だけでは済まないのがこの世界です。凹凸の調整とバリとりが伴います。今日はそのバリ取りに徹しました。2段階で行うことにしました。

初めは極度に粗(あら)い40番を使います。ゴリッと擦(こす)るだけで小気味よく凸(とつ)部分が削除されて平面化します。2~3回の往復で満足します。

しかし、200箇所近くでは疑問が湧きます。腕にかかる負担が蓄積してくるのです。昔のトレーニングを思うと情けなくなります。しかし、背に腹は代えられず工夫を余儀なくされます。加工する材のストッパーを考えました。いわゆるJIG(治具)です。

幼稚ではあるものの、流石にJIG(治具)です。作業能率は一変します。多少の時間を要しましたがすべての加工を終えました。やはりafterとbeforeとではまったく違っています。この調整箇所は組み立て後に見えなくなるところです。しかし、構造上、最も大切な部分のようです。


明日の最低気温は氷点のようです。最高が7~8℃です。明日も暖かくなりそうです。しかし天気予報図にはダルママークが付いています。よく解らない春の序奏です。

2011/03/19(土) 20:15

一週間経ちました。ただただ合掌するだけです。

空は明るいものの寒い一日です。今日は朝の7:30からの工房活動です。請け負った作品づくりに余裕が生まれ、このところ個人的な課題の追求になっています。

昨日までは「ビット収納ケース」づくりでした。一応の目途がつき、今日はまず中掃除からのスタートです。大げさな表現ですが、単に、大鋸屑(おがくず)を掃(は)き、端材や道具の整理だけです。

しかし、ほんのそれだけで、これまでと全く次元の異なる空間が生まれます。暫(しば)らくその状況に浸(ひた)ります。間もなく抑えきれない創作意欲が湧いてきます。

いつものことですが不思議なストーリーです。昔から『明窓浄机(めいそうじょうき)』の言葉のある所以(ゆえん)のようです。

玩具(おもちゃ)づくりを再開することにしました。サンプルづくりを先日終えている「コロコロ人形」です。昔から伝えられている、いわば動きの楽しむクラシックバージョンです。

夏祭りで子供たちにプレゼントするには面白そうです。また、ご年輩の方にも喜ばれそうです。回転する軌跡が和(なご)みを演出します。お仕事を終えた夕刻、ご酒をいただきながら楽しめそうなのです。

とりあえず大小2種類をつくることにしました。まとまった数をつくるつもりです。これには作業の効率性が伴います。加工プログラムの構築もそうですが、電動工具の有効活用が解決してくれます。


まず、太さの異なる2種類の垂木(たるき)をプレナー(自動カンナ)に通します。向かい合う2面だけにかけます。

次にボール盤にフォスナービットを装填して孔あけです。試行錯誤の段階は卒業したつもりです。ビットの間隔は記憶に残っているイメージに従うだけです。

考えることなく、作業は機械的に進みます。しかし、途中でボール盤がトラブります。以前もあったチャックの離脱です。前回は何とか修復しましたが今回は無理のようです。このままではgive upです。即、他力本願(たりきほんがん)です。

前回同様、W工房にお邪魔することにしました。置かれている立場の前後の見境なく車を走らせます。途中まで走って燃料がE(empty)に近いことに気付きます。

しかし、70kmほどの移動には耐えそうです。明日から神妙にすることで何とかなりそうなのです。当面の課題克服を優先させました。

前回体感していますが、w工房のボール盤はパワフルです。立ち姿勢のことから休み休みになりましたが、200箇所ほどの穴あけを一瞬で終えます。200箇所というのは、都合600回の刃の上げ下げです。優秀です。そろそろ我が工房にも導入すべきのようです。


W工房には、新しい数点の作品が完成しています。その中に8角形のティッシュボックスがあります。角面ビットを使っています。手間と材料はかかりそうですが、世界への発信に耐えそうです。前向きな検討に値しそうです。

ダブテール(鳩の尻尾)についてコーチをいただきました。やがて取り組むことになる作品づくりに伴う加工技術です。実は、以前試したことがあります。しかし、手順と留意点に曖昧(あいまい)さがありました。大いに参考になりました。

『アジャスタブルフェンスがあれば簡単です。1回の設定が何百枚にも反映します。考えなくてもできます。』と言います。昔は腕の良い職人さんが鋸(のこぎり)と鑿(のみ)で加工していた筈です。

それが一瞬でできる時代になっているのです。是非採用したい技です。近いうちの確認になりそうです。


移動の途中のガソリンスタンドは全て閉店です。災害地最優先とはいうものの、実際には今もって届いていないようです。既に1週間も経っているのです。

救済プログラムに基本的な問題がありそうです。身体障害者には無理ですが、多くの皆さんが、お手伝いに行けないもどかしさを感じているようです。

2011/03/18(金) 20:14

「よく解らないこと」・・・消費量

今朝も10cmほど積もっています。日中は氷点以上になることから、遅い午前中にタイヤショベルを出動させました。除雪した後でも微かに雪は残ります。しかし、見る間に融けていきます。


地震から明日で一週間です。天災とはいうものの余りにも大きい犠牲です。離れている当地ではその状況をテレビで知ることになります。しかし、災害現場に乗り込んでズケズケとマイクを向ける無神経さが不快です。

特に民放局です。単に視聴率をあげるためのパフォーマンスにしか見えないことが残念です。この期に及んで商売根性を発揮しているようです。

被災者の取材にはそれなりの基本的哲学がある筈なのです。或いは、そのデリカシーを理解するには若すぎるキャスターなのかも知れません。

しかし、各局の討論会形式の姿勢にも多少の疑問があります。勿論、考えられる最悪のケースの羅列は無視できるものではないのですが、不安を煽(あお)っているようです。

このような状況下では、被災者はじめ一般市民への前向きの方向性の提言を期待したいところなのです。やはり、視聴率を意識しているようです。


つい先ほど『東京電力管内の大規模停電のおそれ』の発表がありました。『寒いことで電力消費の増加が予想される』の理由です。

灯油やアイスクリームと同じようです。実は、これまでそのメカニズムが解りませんでした。先日、近くに住む友人に訊きました。灯油店とアイスクリーム店の社長さんです。

『冬でも夏でも、1~2℃の違いで消費量はまったく異なる。各個人や家庭の少しの違は、結果的に途方もない総数に繋がる。』という説明です。


人口の密集した首都圏では僅かの消費量が天文学的な数値になります。先ほど、経済産業相が『予測できない大規模な停電』を訴えていました。

やや説得力に欠けていたようです。しかし、そのことを受けて大手企業の数社が社員に対して「早めの帰宅」を促したようです。それにしてもコロコロと変化する対応です。


ご遺体の扱いを心配していました。マスコミはこれまで一切触れていなかったテーマです。千人規模があちらこちらの海岸に流れ着いています。現場で困っている課題のひとつの筈です。先ほどの記者会見で、防衛庁統合幕僚長が初めて触れました。

現場としては大変なことです。氏名の確認だけで膨大な時間を要する筈です。反面、寒いとはいうものの、時間は刻々と経過しています。そのままにしてはおけない事情と並行します。

現場の方が県庁に足を運んで指示を仰いでいるそうです。煮え切らないお役所の対応のようです。こういう時こそ行政がリーダーシップをとるべきなのに、です。帳簿とは別次元の現実なのです。


今日の朝刊の見出しに『東電の隠蔽(いんぺい)体質』があります。これまで何回も繰り返してこの有様です。学習能力に欠ける体質のようです。

残念ながらも事故は事故です。しかし、そのままの情報を伝えてくれることで納得することも出来そうです。しかし、嘘(うそ)と隠蔽には怒りが伴うことが多いです。

幕僚長から『士気は上がっている。』の発言がありました。一般解釈の「士気」は「意気込み」のようです。しかし、「士気」にはそれ以上のニュアンスがありそうです。久しぶりに聞く「士気」です。商売がらみではない陸海空に期待するところ大です。


「工房事情」・・・戸と扉

車の燃料が少なくなっています。近くのガソリンスタンドにはロープが張られています。高齢の身体障害者です。特にこのような状況では、おとなしく家に居るべきと認識しました。今日もラジオを聴きながら工房作業で気を紛らわせます。

「ビット収納ケース」に着手して数日が経ちました。昨日は「戸」を組み立てました。「戸」というよりも「扉(とびら)」です。「戸」は「引き戸」に使う名前です。今回の「開き戸」の場合には「扉」が正しいようです。

貼り合わせの結果、目違い(段差)と食(は)み出た接着剤があります。ベルトサンダーを活躍させました。しかし、乾いた接着剤はなかなか手強いものです。先を急ぎたい思いも働きます。また、後でも可能な手直しでもあります。即、妥協することになります。


敢(あえ)てつける必要は無いのですが扉に取っ手をつけることにしました。同材の青森ヒバでも良いのですがイチイの曲がった枝にしました。

グラインダーで皮を剥(は)ぐとそれらしくなります。勿論、つけ直しはいつでも可能です。ま、遊びの世界です。しかし、木口(こぐち)の両端は同一平面にカットします。多少の技が伴います。


いよいよ本体と扉のドッキングです。蝶番(ちょうつがい)の登場です。しかし、この取り付けには良い思い出が無いのです。いくつかの理由があります。まず、蝶番の構造をよく理解していないことのようです。

そして蝶番の厚さ分の欠き取り作業の未熟さ、更に、ビス留めの際の扉と本体の位置的な一致のとり方等です。

助手の手を借りて、また、これまでの良く無い結果をイメージしながらの作業です。ビスは下穴をあけてから揉(も)みます。今回の出来は92点あたりでしょうか。まあまあの結果です。

扉を閉じた際の留め金の取り付けまでには至りませんでしたが一応の完成です。とりあえず引き出しの上に設置します。そして主人公のビットを収納します。これまで引き出しや段ボール箱にゴチャゴチャ詰められていたものが、一転しての一目瞭然(りょうぜん)になります。

そして、流石(さすが)の青森ヒバです。不思議な自己主張があります。いつものことですがニコッ(ニヤリ)とする瞬間です。

2011/03/17(木) 19:04

まだ薄暗い早朝、外に出ました。パッと明るい銀世界です。アスファルトへの積雪量はさほどでは無いのですが、どの木々にもタップリと纏(まと)わりついています。

一時忘れかけていた冬の現実をまたまた見せ付けられます。

「よく解らないこと」・・・Hz

津波の爪痕(つめあと)に心が痛みます。被災者は勿論ですが、原子力発電所の手当ても大変な状況です。唖然(あぜん)とします。

しかし、原発の現状には人災の要素もありそうです。今は地元住人の安全確保が最優先です。その後に原子炉の復旧作業です。やがては国と電力会社の責任追及に及びそうです。

福島発電と東京の電車の関係がよく解りませんでした。どうやら、東京で使う電気は福島から送られているようです。しかし、電気に弱い素人には疑問があります。首都圏を取り巻く各方面から電力を調達すれば解決できそうなのです。

昼前、東京にお住まいのT氏から電話がありました。即、お訊きしました。『50Hz(ヘルツ)と60Hzの違いがフットワークにブレーキをかけている。今時の文明では考え難いことです。』、と、電力会社のこれまでの無策ぶりを指摘します。

Hzについて調べてみました。富士川を境にして東(北)側が50Hzで南(西)側が60Hzです。韓国の38°線のように、真っ二つに分かれています。

これは明治の時代に輸入された発電機に端を発しているようです。ドイツの50Hzを採用したのが関東、アメリカの60Hzを採用したのが関西だったそうです。

首都圏以西は60Hzです。目の前ある電気が使えないことが皮肉です。T氏は続けます。『家電製品でも今は50Hzと60Hz併用になっている。国の根幹にもかかわる電気の統一化に、これまで着手しなかった経営陣の責任は大きい。』と訴えます。

更に理解できないのは、そのHzの違いが話題になっていないことです。終日のニュースにもかかわらず、です。

やはり裏の力が働いているようです。しかし、多くが学習した以上、早晩、「Hz問題」はクローズアップされる筈です。


放射能漏れが発覚して新しい動きがあるようです。即、お勤め先に辞表を出し、南国に一家転住した方が居ます。間もなくの大きい動きが展開しそうでもあります。





「工房事情」・・・片開き戸

不謹慎さを感じながらも、「収納ケースづくり」をすすめることにしました。まず棚(たな)づくりです。簡単なものですが、それなりの葛藤が伴います。

棚板を固定するか否か、そして滑り止めのガードをつけるか否か等です。結局、滑り止めはつけたものの、棚自体は脱着可能にしています。固定はいつでもできるからです。

今日のメインテーマは「戸」です。話は飛びますが、さまざまな名前の戸があります。我が家で見るものは、障子(しょうじ)や襖(ふすま)の「引き戸」、トイレの「開き戸」、風呂場の「引き込み扉」、仏壇の「開き戸」と「折り戸」を合体させたもの等です。

「開き戸」で左右両側に開くものが「観音開き」で、一方だけに蝶番(ちょうつがい)がついたものが「片開き戸」というようです。今回の「収納ケース」にはその中の「片開き戸」を採用することにしました。

材料は本体と同材の青森ヒバです。厚さは3分板をカンナ(鉋)がけした8.5mmほどです。軽量です。両開きの「観音開き」も考えましたが、「片開き」でも蝶番にはさほどの負担はかからないようです。


しかし、この「片開き」には戸を開けるための、ケースの前の空間を要します。時折垣間見に来る助手が『観音開きで、左右のそれぞれが2つに折れるのがどうでしょうか。』、と呟(つぶや)きます。

接着剤を使った後です。この段階での進路変更には結構な気力が伴います。次回の楽しみにしました。

数枚の板を接(は)ぎ合わせます。定盤(じょうばん)に登場願いました。達人のI氏から譲られたツールです。これまでの平面の確保は床でした。それも多少の凹凸のあるものです。文化的な作業を実感します。

接いだ板の補強のためフレームを取り付けます。接着剤を使うことで、たくさんのクランプが出張ります。一時期は、大小合わせて20個近くが力を合わせました。


暮れて再びの雪です。ノソノソと降っています。明後日までは、最低最高とも氷点前後2~3℃のようです。普段は気にもしない状況が、今は特別厳しい条件に感じられます。

2011/03/16(水) 17:38

「よく解らないこと」・・・へったくれ

高速自動車道が通行止めです。必然的にひっそりとした奥州最北端です。昼過ぎ、用事で外出しました。やはり当地もそうです。往来する人や車はほとんど見かけなく、ひっそりしています。日本全国に人の移動が抑制された結果のようです。

同じ表現になりますが、大変な地震の爪痕(つめあと)です。波に浚(さら)われた数は数万にも及ぶようです。しかし、それ以上の憂いは放射能です。

既に被爆者で出ています。当初から自明の、遅きに失する対応のツケです。この日記で発信した懸念が数日後に現れています。初めから判断できることでした。

つまるところは、サラリーマン的発想、損得勘定至上主義、隠蔽体質、事なかれ主義、本質を見失う体質等の作用に尽きるようです。共通因数は机上のレポートを至上とする体質です。今回も、指令を発する立場のオタオタが露呈しています。

修羅場をくぐっていない優等生が、重大事に及ぶ仕事を分担していることに問題がありそうです。おそらく、もっともっと痛めつけられた人生を送っているスタッフの担当であれば、まったく違う結果になっていた筈なのです。ま、町会、市役所、県庁等と同じ体質です。困ったものです。



毎年、チェルノブイルの子供たちが日本に来ています。白血病や発ガンしている子供たちです。目的は気持ちの洗浄です。素晴らしいことです。

これまで、汚染されたチェルノブイルを離れようとしない理由が解りませんでした。昨日ご紹介したK女史の「ムーンリバー」に克明に説明されています。

4日ぶりに救出された方がいます。若い方とご年配の二人です。ホッとしています。しかし、他にも同じような条件の方が居る筈です。手の出せないところにもどかしさがあります。

不思議なのはテレビです。インフラの損傷の中、あちらこちらに救助を待つ皆さんを映しています。屋上に書かれた「水」のメッセージは報道します。しかし、その水の手配には至っていないようです。

飢餓を訴えている報道はするものの、食料を与えるまではしない、単なる仕事のためのヘリであって、救出のためではないからのようです。よく解らない世界です。

現場の多くには立ち入り禁止のロープが廻されています。さまざまな事情によるようです。しかし、救出に関しては如何なる事情もへったくれも無い筈なのです。よく解らない世界です。


「工房事情」・・・真価

「ルータービット収納ケース」をつくっているところです。ケースとはいうものの、単なる箱です。とはいうもの、一旦手をかけると、これまで経験していないことを試したくなります。

その結果のもたらす感情は3通りに分かれます。これまで存在しなかった公式を発見したような征服感、可もなし不可もなしの面白く無さ、そして、どうしようもない挫折感です。

その何れも、スタート時点の気合は同じです。そして作業に伴うエネルギーも同じレベルです。結果だけが異なっているのです。その意味では結果の如何は問うべきものでも無さそうです。

今日は組み立てです。ホゾ加工の真価を問われる日です。ホゾに対してホゾ孔が、やや狭かったようです。微(かす)かではあっても、その違いは嵌(は)めこみの不十分さに反映します。クランプでギリギリと締め付けたものの、ピタリとした接合にはなりませんでした。

最終的には「微調整」が待っています。不本意ではあるものの、作品づくりの一般的な工程です。殊更(ことさら)恥じ入ることは無さそうです。どんなに正確な寸法ではあっても、目違いの出るのが木工のようです。と、自己弁護せざるを得ない、現在の腕前です。

何回か経験してきた箱の組み立てです。それなりに学習したものがあります。譲れない留意点は、それぞれのコーナーの直角の確認です。特に大きい箱の場合には必須項目です。

プロの皆さんの手法は解りませんが、対角線の距離を同一にしています。やはり今日も10mmほどの違いを修正しました。精密機器でないことから多少の誤差は問題ではないのですが、10mmの違いは傍で見る人をクラクラさせるのです。

組み立てに糊(接着剤)を使います。構造上、一斉に固定します。糊の薄くついた青森ヒバはほぼ瞬時に接着します。同時に捌(さば)く部材の数が多いです。例によってテンヤワンヤの一瞬です。

一応の組み立てを終えました。次第に完成後の姿が浮かび上がってきました。これまでチラチラ伺っていた助手も、何を作っているのかを理解し始めてきたようです。

一般的な日本の家具には見かけることの少ない形状です。西洋の台所を連想させます。壁に貼り付ける戸棚です。中に入るのは皿やカップではなくルータービットです。

さほどの重量の無いものです。しかし、基本的な理にはかなってはいないようです。吊(つ)るすための仕掛けは考える必要がありそうです。ま、工夫することで何とでもなる世界のようです。

2011/03/15(火) 21:09