
「よく解らないこと」・・・へったくれ
高速自動車道が通行止めです。必然的にひっそりとした奥州最北端です。昼過ぎ、用事で外出しました。やはり当地もそうです。往来する人や車はほとんど見かけなく、ひっそりしています。日本全国に人の移動が抑制された結果のようです。
同じ表現になりますが、大変な地震の爪痕(つめあと)です。波に浚(さら)われた数は数万にも及ぶようです。しかし、それ以上の憂いは放射能です。
既に被爆者で出ています。当初から自明の、遅きに失する対応のツケです。この日記で発信した懸念が数日後に現れています。初めから判断できることでした。
つまるところは、サラリーマン的発想、損得勘定至上主義、隠蔽体質、事なかれ主義、本質を見失う体質等の作用に尽きるようです。共通因数は机上のレポートを至上とする体質です。今回も、指令を発する立場のオタオタが露呈しています。
修羅場をくぐっていない優等生が、重大事に及ぶ仕事を分担していることに問題がありそうです。おそらく、もっともっと痛めつけられた人生を送っているスタッフの担当であれば、まったく違う結果になっていた筈なのです。ま、町会、市役所、県庁等と同じ体質です。困ったものです。
毎年、チェルノブイルの子供たちが日本に来ています。白血病や発ガンしている子供たちです。目的は気持ちの洗浄です。素晴らしいことです。これまで、汚染されたチェルノブイルを離れようとしない理由が解りませんでした。昨日ご紹介したK女史の「ムーンリバー」に克明に説明されています。
4日ぶりに救出された方がいます。若い方とご年配の二人です。ホッとしています。しかし、他にも同じような条件の方が居る筈です。手の出せないところにもどかしさがあります。
不思議なのはテレビです。インフラの損傷の中、あちらこちらに救助を待つ皆さんを映しています。屋上に書かれた「水」のメッセージは報道します。しかし、その水の手配には至っていないようです。
飢餓を訴えている報道はするものの、食料を与えるまではしない、単なる仕事のためのヘリであって、救出のためではないからのようです。よく解らない世界です。
現場の多くには立ち入り禁止のロープが廻されています。さまざまな事情によるようです。しかし、救出に関しては如何なる事情もへったくれも無い筈なのです。よく解らない世界です。
「工房事情」・・・真価「ルータービット収納ケース」をつくっているところです。ケースとはいうものの、単なる箱です。とはいうもの、一旦手をかけると、これまで経験していないことを試したくなります。
その結果のもたらす感情は3通りに分かれます。これまで存在しなかった公式を発見したような征服感、可もなし不可もなしの面白く無さ、そして、どうしようもない挫折感です。
その何れも、スタート時点の気合は同じです。そして作業に伴うエネルギーも同じレベルです。結果だけが異なっているのです。その意味では結果の如何は問うべきものでも無さそうです。
今日は組み立てです。ホゾ加工の真価を問われる日です。ホゾに対してホゾ孔が、やや狭かったようです。微(かす)かではあっても、その違いは嵌(は)めこみの不十分さに反映します。クランプでギリギリと締め付けたものの、ピタリとした接合にはなりませんでした。
最終的には「微調整」が待っています。不本意ではあるものの、作品づくりの一般的な工程です。殊更(ことさら)恥じ入ることは無さそうです。どんなに正確な寸法ではあっても、目違いの出るのが木工のようです。と、自己弁護せざるを得ない、現在の腕前です。
何回か経験してきた箱の組み立てです。それなりに学習したものがあります。譲れない留意点は、それぞれのコーナーの直角の確認です。特に大きい箱の場合には必須項目です。
プロの皆さんの手法は解りませんが、対角線の距離を同一にしています。やはり今日も10mmほどの違いを修正しました。精密機器でないことから多少の誤差は問題ではないのですが、10mmの違いは傍で見る人をクラクラさせるのです。
組み立てに糊(接着剤)を使います。構造上、一斉に固定します。糊の薄くついた青森ヒバはほぼ瞬時に接着します。同時に捌(さば)く部材の数が多いです。例によってテンヤワンヤの一瞬です。
一応の組み立てを終えました。次第に完成後の姿が浮かび上がってきました。これまでチラチラ伺っていた助手も、何を作っているのかを理解し始めてきたようです。
一般的な日本の家具には見かけることの少ない形状です。西洋の台所を連想させます。壁に貼り付ける戸棚です。中に入るのは皿やカップではなくルータービットです。
さほどの重量の無いものです。しかし、基本的な理にはかなってはいないようです。吊(つ)るすための仕掛けは考える必要がありそうです。ま、工夫することで何とでもなる世界のようです。
2011/03/15(火)
21:09