
「工房事情」・・・需給
朝は寒かったものの昼ころには16℃にもなりました。春を実感する日です。「ウグイス笛」を完成させることにしました。
実は、今日が最終日、今日が最終日と決意する日が続いています。昨日完成したとはいえ、実際には、あれやこれやの後始末があるものです。焼印押しと袋詰めです。
焼印は2種類です。それ以上はクドくなりそうだったのです。材質の「青森ヒバ」と制作者名の「KUROOBI」です。特に、この材質は最も主張したいオリジナリティーです。おそらく、世界唯一の独自の筈です。そのことを訴えるべき、のようです。
また、制作者名は、その出所は明らかにすることで潔(いさぎよ)さが表現できそうです。ニンジンでもゴボウでも産地はもとより育てた方の名前が印刷されています。今の世は、必須項目です。作品の上手下手を超越してです。
しかし、この焼印押しには多少の技が伴います。円柱材の側面に沿ってグルリと回しながら焼き跡をつけます。満足度は70%ほどです。しかし、完璧でない30%の方にこそ魅力はありそうです。妙にリアルに映るのです。
そして袋詰めです。口にあてる笛です。これだけは譲れない工程です。本来は透明感に富むポリプロピレンにしたかったところですが、ビニールで妥協しました。漸(ようや)く納品に漕ぎ着けました。
即、地元の工房に持参します。スタッフの6人の皆さんに啓蒙用のサンプルを持っていただきます。お客様がお出でになったら「ホーホケキョ」と演奏していただく趣向です。期待すること大です。
昼前、達人のI氏とW氏がお出でになりました。木工材料の調達のためです。3人で製材所のT社長をお訪ねします。丁度、木の伐採中です。『気仙沼に送る材です。』と言います。やはり、と思いました。
実は、先般、K社長も、『ストーブ用も建材もすべての材木が高騰する。』と言っていました。聞くと、つい先日まで900円のコンパネが1300円になっている、とのことです。
あれだけの家屋の復旧です。木材の不足は必至なのです。この需給のアンバランスは10年ほども続きそうです。憧れの工房活動にも波及しそうです。
「園芸事情」・・・復元ここ数日晴天が続いています。しかし、それも今晩までのようです。午後、庭に手をかけることにしました。課題は2点あります。ひとつは倒れた生垣の後始末です。
すべてを30cmほどにカットして薪ストーブの焚きつけにするつもりです。雨にあたる前に処理したいところでした。昨日から手をかけていることから今日は2時間ほどで収束します。
次は「雪囲い」の復元です。ここ数日の晴天で萱(かや)が乾わいています。今日を逃せばまたまた1週間ほど遅れます。直(じか)に陽光に晒(さら)し、葉を雨で洗いたいところでした。
萱で囲ったものは10本ほどもあります。しかし、囲う作業と解体作業は所要時間が異なります。囲う作業の1/5の時間とエネルギーで復元できます。当初は1~2本のつもりが、すべての解体を終えます。
明ける時刻は顕著に早く、反面、暗くなる時刻が遅くなっています。6:00前までもかかったものの明るいうちに終えます。何時の間にか夏至にまっしぐらに向っているのです。とはいうものの、柱の解体までには至りませんでした。
今日は萱の取り外しだけで妥協です。しかし、カラリとした空間が開けます。その瞬間、つい先刻までの囲っていた状態の様子が記憶から消えています。いつものことですが不思議な場面の転換です。
「よく解らないこと」・・・花粉症今日は、やたらクシャミの出る日でした。外に出る時間が多かったからのようです。どうやら花粉症のようです。半世紀前の小学校時分を思い出しています。真冬以外はいつも風邪(かぜ)をひいていました。
しかし、今になってみると、どうやらこの花粉症のようだったようです。しかし、昔はこの花粉症なるものは存在していませんでした。勿論、太古の昔から存在はしているのですが、認知されていなかっただけです。
花粉症のクジャグジャは、主に数学の問題を解くときに作用します。デリケートな頭の回転にブレーキをかけるのです。病院に行ってもせいぜい目薬と風邪薬をもらうだけの時代でした。よく解りませんが、ここ30年ほどに市民権を持ったようです。
それが今では毎日の天気予報で飛散状況を強調しています。30年前は一体何だったのか、と思ってしまいます。よく解らない世界です。
話しは飛びますが、最近頻出目覚しい「建屋」と「モニタニング」もそのようです。昔の小学校や中学校では習った記憶のない言葉です。
「建屋」は機器等を収納する建物のようです。「モニタリング(monitoring)」は監視する意味のようです。いつ頃生まれた言葉かは解りませんが、毎日聞かされることで花粉症のようになってしまいました。
2011/04/07(木)
20:29

「園芸事情」・・・燦々
今日も14~5℃になったようです。快晴マークが日本全国につく天気図を久しぶりに見ました。この天候が、あれやこれやのさまざまな課題を誘発します。
まず、庭の手入れです。雪で折れた生垣をそのままにしています。その処理は、30cmほどにカットして焚(た)きつけにするつもりです。小型の斧(おの)でトントンと振り下ろすだけでスパッとカットできます。しかし、結構な量です。今日はまず様子を見る程度にしておきます。
萱(かや)を使った雪囲いもそろそろ外す時期を迎えています。燦々(さんさん)とした陽光が葉に届いていないことが勿体無いのです。しかし、その周辺にはまだ雪が残っていることが億劫(おっくう)にさせています。決断をしさえすれば一瞬で終える作業内容です。やはり若い頃とは違ってきているようです。ま、明日という日もありそうです。
「工房事情」・・・ご利益数日間準備してきた「ウグイス笛」を完成させることにしました。仕上がりの勇姿を早く見たかったところです。結局、今日も工房活動に終始します。
まず、補強材づくりからです。直角二等辺三角形の形です。しかし、「笛」の大きさを多様にしたことで、その補強材も多様な大きさになります。
大小をつくることは当初からの予定です。不純のようですが、これにはいくつかの目論(もくろ)みがあります。次回つくるときの参考資料の収集です。手に馴染(なじ)む大きさの加減、吹き易さ、音色の確認等です。
材の加工の難易は大きさにも左右されます。今回の最も小さいものは二辺のそれぞれが10mmの直角三角形です。その大きさは小指の爪(つめ)大です。手先の器用さが問われる工程です。
愈々(いよいよ)組み立てです。しかし、これまで準備してきた部材に更に微調整を加えながらです。更に、音口の位置の確認があります。
満足する音が出るのは、0.1mm単位の微妙な位置の1点だけです。それを探しながらの固定です。しかし、作業の難易度は小学校3~4年生が出来る程度のものです。
それを考えると、今回はさほどの充実感を持つべきではないようです。しかし、はじめてつくる「ウグイス笛」です。当初は、音を出すメカニズムも構造も、何もかもが得体(えたい)の知れない代物(しろもの)だったのです。しかし、結果は見事な「ホーホケキョ」と啼きます。感激すること頻(しき)りです。ま、一応の満足は覚えてもよさそうでもあります。
今日も庭でその演奏技術に磨きをかけます。するとご近所の犬が突然吠え出します。普段は吼えない優秀?な犬が、です。困りました。相当なインパクトとして伝わったのかもしれません。
近年裏山を賑(にぎ)わしている熊の反応も確かめたくなります。熊避(よ)けのご利益(ごりやく)の確認です。山を歩く数人の友人に試していただくことになりそうです。
結局、わずか50個ほどの組み立てに半日余りも費やしましたがめでたしめでたし、です。明日の予定は焼印押しと袋詰めです。愈々各方面にお届けできそうです。
2011/04/06(水)
19:49

今日は14~5℃にもなったようです。昨日一昨日は雪でした。昨日から10℃も変化したことになります。今日は園芸活動の予定でしたが工房活動に終始です。この暖かさが向日数日は続きそうです。園芸活動は何時でもできる、という思いがそうさせるようです。
「ウグイス笛」の優先です。秀木の「青森ヒバ」をつかった笛です。抗菌力に富むことと上品な香りが顕著な特性です。基本的な部材づくりの殆どは昨日終えています。残る作業は組み立てるだけです。
しかし、実際には舞台裏の細かい微調整があります。気障(キザ)な表現をご容赦願えば、ちょうど湖面を優雅に滑っている水鳥に似ているようです。水面下では引っ切り無しに水掻(みずか)きを働かせているのです。
まず音口の加工です。孔のあいている円の曲面を平面化してやります。これは吹き口と本体を固定する補強材の納まりを考えてのことです。しかし、先人の言では音色を良くする仕掛けのようでもあります。これまでその加工をベルトサンダーが担当しています。しかし、今回は数が多いことから疑問があります。加工に要する時間もさりながら何となく邪道にも思えたからです。思い切ってクラシックツールに頼ることにしました。
クラシックとは恐れ多いことですが、鉋(カンナ)です。それも簡単なJIGを併用してです。世界中に昔から伝えられている刃物です。やはり優秀です。3~4回ほどかけるだけで期待する値に削ってくれます。
そのカット面も見事な美しさがあります。実は、このカンナを敬遠していました。操(あやつ)るための技が必要です。更に刃の砥(と)ぎにもハイレベルの腕が要求されることからです。
やや刃を多く出したもののカンナ屑(くず)は綺麗です。それも孔をあけた部分がそのまま孔として残ることに驚きます。当然のことです。しかし、初めての出会いに不思議な感動をもらいます。
次は「面取り」です。これは稜角の削除です。刃物でカットしたほとんどは鋭い直角になっています。その鋭さには清潔さがあるものですが、万が一怪我(けが)に繋(つな)がるのであれば不本意です。「坊主面(ぼうずめん)ビット」を装着したルーターが活躍です。その後はやはりサンダーで調整です。
愈々(いよいよ)鳴り口の調整です。斜め45°にカットすることにしました。サンプルでは50°にしましたが然程(さほど)の違いは無いようです。補強材の角度に反映する値です。
45°は都合のよい角度でした。カットの深さは吹口をセットしたとき、1/4~1/5ほどの空間が残る程度が良さそうです。アバウトながらも最もデリケートなポイントのようです。
カットする毎に多少のバリが発生します。組んだ後ではし辛(つら)くなります。その度ごとに姿を整えるのが完成までの近道のようです。
今日もまた腕っ節が存在感を訴えています。明日は全体の微調整とともに、補強材の小さい直角二等辺三角柱をつくるつもりです。やや手間取ったものの、その後、晴れての組み立てになります。
2011/04/05(火)
19:02

「園芸事情」・・・潔さ
昨日に続いて今日の朝も銀世界です。しかし、やがて昼前には真っ青な空に変わります。ピカピカした青空です。庭に出てみると、新しく積もった薄い雪が湯気をたてて融けています。
地表には昨日とは違う新しい芽が次々に出ています。先日、T氏から鉢植えでいただいた「山葵(わさび)」もかくしゃくとしています。
花芽はグジャグジャつけていますがまだ咲けないでいました。今朝みると1輪だけ花弁(はなびら)を開いています。小さい白い花です。他に先駆けて咲く潔(いさぎよ)さが伝わってきます。感激することしきりです。
山葵の新しい葉は春と秋に出るようです。秋につけた葉は、青い葉のまま一冬雪の下で休みます。そして春に再びシャキッと勢いを取り戻し、春の新しい葉の出を待つようです。
山はまだ雪に覆(おお)われています。しかし、山奥でも日当たりの良い場所には人知れず咲いているのかも知れません。雪を踏み分けても訪ねてみたくなります。そして声をかけてやりたいところです。
「工房事情」・・・情まとまった数の「ウグイス笛」をつくることにしました。尤も、つくる、というのは大げさな表現のようです。単に木を削って丸棒にし、その後適当な孔をあけて組み立てるだけなのです。
当初の目標数は100個でした。しかし、カットしてみると50個ほどです。再び丸棒づくりを繰り返すことで目標には到達するのですが、とりあえず、これまで準備したものの完成を急ぐことにしました。
とはいえ結構な数です。その単純作業をすすめながら思うことは、「もっと効率的な方法があるのではないか。」という多情な迷いです。そのひとつが孔をあける順序です。
実は、2箇の孔をあける部材があります。これまではバリが出ていました。勿論、あとでの修整は可能ですが2度手間になります。今日はこれまでと手順を逆にしてみました。
側面への孔あけを先にしてみます。案の定、問題は一発で解決です。気付いた時点で当たり前に思えてくるのが切ないです。この手順は、おそらく、木工では常識の筈です。
しかし、独学の素人には全てがはじめての出会いです。それだけに新鮮な毎日を生息しています。失敗することだけが教科書の面白い世界です。
今日もボール盤が活躍しました。孔あけは150箇所ほどです。左手でギリッと加工材を固定します。華奢(きゃしゃ)な手と腕の筋肉がパンパンになっています。昼前、W工房から電話がありました。ボール盤の調子を気遣ってのことです。『チャックが落下するのはテーパーについた瑕(きず)が関係していることもあります。点検して鑢(やすり)で磨いてみたらどうでしょうか。』、の内容です。
またまた新しい世界への誘(いざな)いです。今日のボール盤のご機嫌は最高でした。しかし、次回の落下時には、是非、この磨きを試すことになります。
能力を発揮する以上はいつまでも大切に使うことはお世話になっているツールへの仁義です。毎日使っていることで情が湧いてもきているようです。
この「ウグイス笛」へのアクセス第一号は東京のT氏です。輸送路も落ち着いたようです。明日は発送できそうです。
2011/04/04(月)
18:14

「被災事情」・・・暴れん坊将軍
震災の被害が世界中に波及しています。今になって日本のグローバル(global)化の程度が明確になってきています。奥州でつくられるスプリング(spring)等が世界の生産ラインに組み込まれているのだそうです。使われている金属が優秀なのだそうです。これまで認識していませんでした。
・・・話は飛びますが、スプリング(spring)にはバネの他に春の意味もありそうです。スペリングが同じ筈です。上記は勿論バネのつもりです。
またまた話は飛びますが、『私はノコギリがノコギリでノコギリを伐るのを見ました。』、という英文があります。自信はありませんが、「I saw a saw saw a saw.」だったようです。
新学期の英語の授業で、緊張している生徒に提供するお遊びのフレーズです。sawはseeの過去形ですがノコギリの意味もあることからややこしくなります。
同一の空気や海を世界が共有しています。福島から発信される放射能もまた世界を駆け巡ります。最もダイレクトな、そして避けて通れないグローバル(世界規模)の現実です。
お隣の大陸、太平洋の向こうの大陸、ヨーロッパやイギリス等では日本をスタート地点とした風向きを公開しています。その方向の如何にピリビリしているのです。当然のことです。当の日本国の天気予報よりも数段に詳しいことが、逆に日本の事なかれ主義の体質を浮上させています。
日本の当事者はいたって呑気(のんき)のようです。この日記で何回もグダメていますが、国会答弁と勘違いしているようなのです。初めから解りきっている情報を、一ヶ月近くも経つ今になってオープンしています。
ジョンウェインは放射能で発癌(はつがん)したようです。そのようなアメリカであっても、アメリカに移民する日本国民が出てきそうです。当然の成り行きです。
花の都では花見の自粛が訴えられたようです。甲子園では相模高が優勝しました。試合は開催されたものの、電力節約等、可能な限りの自粛に気を使ったようです。
大なり小なり、全国もそのようです。奥州最北端の夏祭りが気になっていました。特に、観光事業関係者にあっては頭を悩ませている筈です。
例年賑々(にぎにぎ)しく開催される当地の花火大会もそのようです。既に4月に入っています。旅館では既に予約を受け付け、満館になっている頃です。
しかし、今年の今の状況ではとてもそのレベルではなさそうです。今は、さまざまな理由により、実施するか否かの決断にさえ苦慮しているようです。
そのひとつは、数万人の被災者に気を使うことです。どうしても花火にはお祭りのニュアンスが強いようなのです。難しい選択です。しかし、昔から続いている花火です。単なる娯楽の要素だけではない筈なのです。
早速調べてみました。発祥地は火薬を発見した中国です。それがイタリア、ヨーロッパ、イギリスに伝わったようです。日本の花火の起源は隅田川の川開きだったそうです。18世紀前半当時、飢饉に見舞われ、江戸ではコレラが猛威を振るい、多数の死者を出したそうです。
その暗い世相の中、将軍吉宗が死者の慰霊と悪霊退散を祈り、両国大川(隅田川)の水神祭りを催したそうです。そのとき披露した大花火が現在の花火の起源になっているようです。
その意味では慰霊花火大会としても筋は通りそうです。開店休業の続く観光地に何とか元気を取り戻していただきたいところです。
「工房事情」・・・目処
音の出る「笛づくり」に挑戦しています。第一号は単調な音の「ホイッスル」バージョンでした。感激すること頻りでした。第二号が「ウグイス笛」バージョンです。第一号が1種類の音だったのに対して「ウグイス笛」は4種類の音程を操作できます。大躍進です。
気を良くして、その「ウグイス笛」を、まとまった数をつくることにしました。数個と違って、100個近くとなると事情は違ってきます。作業手順の見直しとJIG(ジグ・治具)の導入の工夫を余儀なくされます。
今日は2種類のジグを登場させました。ひとつは円柱の側面に孔をあけるときに使うものです。ボール盤を使う際、円は不安定です。その安定化のためです。実は、このジグはW工房から拝借してきたものです。本来は、トリマー用の「面取り」に使うものです。大活躍です。作業効率が一変します。
もうひとつはスライド丸鋸(まるのこ)のストッパーです。これは笛の啼き口の加工に使います。50mmほどの小さい部材そのままでは安定度が低く、キックバックにつながる傾向があります。
その小さい材の先端を45°にカットするときのジグです。簡単なつくりですが、これもまた、あると無いとでは大きな違いです。
眼前にはまだまだたくさんの課題が山積しています。これらの課題をひとつずつクリアーする過程にこそ楽しみが潜んでいるようです。少しずつ量産の目処(めど)がついてきているようです。もう少しこの「ウグイス笛」にお付き合いすることになります。
今日もまた雪が降っています。この寒さは明日までのようです。明後日にはまた園芸活動を楽しむことができそうです。
2011/04/03(日)
18:26

「園芸事情」・・・秋の序奏
午前中は吹雪(ふぶき)です。気温はプラス1~2℃です。積もる力の無い春の雪です。久しぶりのことからドラマチックさを感じます。つい先般まで厭(いや)というほど見尽くしていたのにです。不思議です。
朝、『クルミとミズナラを使いますか。』の電話をいただきました。キノコ(茸)の植菌用です。クルミはヒラタケ、ミズナラはシイタケ用です。実は、つい一昨日、友人がコマ用のビットを借りにきたばかりです。
キノコの植菌は雪融けからソメイヨシノの咲く頃までといわれています。これには他の雑菌が繁殖する前、という意味がありそうです。いつの間にかその時期を迎えていたのです。
キノコの原木栽培をして20年ほど経ちます。一頃、8~9種類ほども手がけていました。しかし、今はシイタケ、ヒラタケ、ナメコが主流です。シイタケは70~80本ほどあるのですが植菌したのが数年前です。出る数が顕著に少なくなっています。もはや木のエネルギーの失せている頃です。
ヒラタケは昨春はじめて植えました。植えた年の昨秋、グジャグジャ生りました。主なレシピは、囲炉裏(いろり)にタジン鍋をかけてベーコンとともにバター焼きにするだけです。
味は勿論ですが歯ごたえが魅力です。調理方法が簡単なことから突然の来客時に活躍しました。もちろん、工房から3~4歩のところからの収穫が何よりも魅力です。その気になって今年も植えるつもりでした。
電話をもらったものの、乗用車では無理です。まず、軽トラの手配です。いつもお世話になっているY社長にお願いしました。久しぶりのマニュアルのギヤです。しかし、体は覚えているものです。無意識に運転できます。
『もっと必要でしたらまたお出でください』、とは言われたものの、クルミとミズナラを合わせて50本弱にもなりました。シイタケは来秋の収穫になりそうですが、ヒラタケは今秋から出る筈です。
昨春植えたナメコとともに賑やかになりそうです。今年の秋も楽しめそうです。雪の早春に、既に秋の序奏が始まることになります。
「工房事情」・・・微粉末「鶯笛(うぐいすぶえ)」の啓蒙運動を開始しました。早速昨日、『青森ヒバの香りを楽しみながらのホーホケキョも乙のようです。数個を届けてください。』の連絡がありました。いつもお世話になっている東京のT氏です。
まとまった数をつくるつもりでしたが、更に勇気付けられました。有難いことです。東京では既に桜が咲いているようです。奥州最北端から発信する「ウグイス笛」を、花の都で是非奏でていただきたいと存じます。
まず丸棒づくりからです。将来は枝を使うつもりですが、当面は角材からのスタートです。慣れも手伝ってか、作業時間は以前よりも短時間に感じます。また、コンマ1mm以下の正確さを要求される蓋物(ふたもの)等とは違い、太さはアバウトで済みます。気が楽です。
しかし、排出される微粉末の量は同じようです。換気扇は回してはいますが頭の先からつま先まで真っ白になります。
話しは飛びますが、以前、挽き物専門の工房にお邪魔したことがあります。ちょうど木のコップをつくっているところでした。入り口で「ごめん下さい」と声をかけましたが反応がありませんでした。旋盤の音で気付かなかったようです。大きい声をかけると、大鋸屑(おがくず)とパウダーの中から、全身真っ白の姿で出てきました。
微粉末の洗礼は木工旋盤を扱うときの宿命です。しかし、棄て難いジャンルです。憧(あこが)れの皆さんには苦になるものではなく、むしろ望む世界と心得るべきのようです。
今日は20本弱の加工です。しかし、これだけの量の丸棒加工は初めてのことです。やや調子付いてきた感があります。
春告げ鳥のウグイスです。この「鶯笛(うぐいすぶえ)」にもタイミングがありそうです。この際です。もう少し作りたくなります。向こう数日は微粉末に塗(まみ)れながらの作業を満喫することになりそうです。
2011/04/02(土)
18:15