早朝は曇っていましたが、明るくなるにつれて真っ青な空になります。結果的に、終日、雲ひとつ無い、100%の青空になります。他方、西、南日本では100%の雨と聞いています。見事に線引きされています。


イス(椅子)の塗りをしているところです。今回は、組み立て前の塗装です。組み立て後の塗装よりも簡単のようです。何よりも、丁寧な塗りになります。と、専門家のH氏から聞いていたのです。

1回目の「拭漆(ふきうるし)」は一昨日の夕刻です。2回目は昨朝、そして3回目が昨晩です。今日は4回目になります。実は、もしも、昨晩の3回目の結果が満足する範囲であれば、それで終えるつもりでした。

しかし今朝見ると、妥協の難しいザラザラ感があります。原因は、漆を塗ってから拭き取るまでに時間をかけすぎた所為(せい)です。昨日の結果です。残念ながら、サンダーで削ることになります。

簡単にスベスベになります。しかし、あちらこちらの漆が薄くなり、部分的に白っぽくなります。それが、濃い部分と混じって斑(ぶち)になります。しかし、その色具合にも捨て難さがあります。


話は飛びますが、ホームセンターの塗料コーナーに、「古び粉」があるのを見たことがあります。

20年以上も昔のことです。当時は、その使い方を知りませんでした。あとで調べると、『敢えて艶(つや)を消すために使う。』のだそうです。侘び寂びの世界です。

丁度、茶碗をつくるとき、一度完全に整えたものを、あえてグシャと崩す方法があります。崩れてこそ完全、という考え方です。今回のケースも、瑕(きず)がついて合格点、という採点基準もありそうなのです。

しかし、今回は、サンダーをかけた後に、漆を薄く重ねることにします。新しい世界に一歩踏み出す勇気が伴わなかったのです。作品づくりに付きまとう、ヒビリと妥協の世界です。


塗りの前に、一部を組み立てることにします。実は、今回の椅子の構造は、最初に左右の面を組み立て、最後にその両面を合わせる仕組みになっています。その半平面の4面の組立てです。

そして4回目の拭漆です。今回は然程の時間は要しないものです。これまでは工房の中で乾燥を待っていましたが、今回は、可能なだけ、埃(ほこり)を遠慮したいところです。

塗り終えた(拭き取った)後、漆風呂に入っていただきます。同時に、これまで風呂に入っていたスツールを取り出します。結構、良い艶が出ているようです。来月の作品展に出す第一号の完成です。


午後は、納品用の作品づくりです。延々と続きます。結構なハードスケジュールを満喫させられます。力仕事はしていない筈なのですが、あちらこちらの筋肉が痛くなっています。

2013/10/19(土) 16:38

今日は明るい空です。晴れの定義は、空に、10%以上の青空があることのようです。90%が雲で覆われていても晴れ、となるようです。その意味では、今日は、明るい晴れです。


ここしばらく、家に籠(こも)っています。世の中に疎(うと)くなることを恐れて、昼前から午後にかけて外に出ます。目的は、ホームセンターや道の駅を覗(のぞ)くことです。3週間ぶりです。やはり、ガラリと変化しています。

園芸コーナーは閑散として初夏の頃の賑(にぎ)わいは失せています。今は、各種の菊と玉葱(タマネギ)の苗があるだけです。菊は、寒さに強い品種を紹介しています。

玉葱には驚きます。秋の今、植えて、冬を越し、そして夏に収穫するのだそうです。1年がかりでつくることは、認識していなかったのです。しかも、1本の苗に対して、生るのは1個だけのようです。大変な世界です。

野菜の販売所での圧巻は葱(ネギ)です。ネギの見方はよく解りませんが、根本の白い部分が太く長いです。長さは1m以上もあります。1束30本ほどになっています。下世話ですが、1本の値段を計算してみます。一桁の台の数円です。驚きます。


キノコで出ているのはサモダシ(ナラタケ)だけです。それも、既に朽ちた色彩をしています。どうやら、今年は不作のようです。

ヤマブドウ(山葡萄)をはじめ、各種の葡萄が山のように積まれています。今が時季のようです。

「青森ヒバ」の鉢植えを見ます。つい、誘惑されてしまいます。実は、我が工房では、青森ヒバを中心に扱っているものの、これまで花を見たことが無いのです。手元において見つめることにしたのです。

しかし、僅(わず)か30cmほどの背丈です。少し変です。どう考えても、花をつけるまで、自身が生息し続けることは無理のようなのです。しかし、お世話になっている青森ヒバです。近くに置いて親交を深めるつもりです。


今日の工房活動は、2回目の「拭漆(ふきうるし)」です。実は、現在、スツールに手を掛けています。材は、ケヤキとエンジュです。その塗装を漆に決めます。そして、昨晩、第1回目を塗ります。

今朝、360番ほどのサンダーで全体を削ります。ザラザラの削除のためです。そして、即、2回目です。実は、塗る前の時点では、何回塗り重ねるかを決めていないのです。何回であっても、結果に納得できれば終わるつもりでした。


しかし、2回目は、1回目と全く違った結果になります。3回目も、2回目とは異なるのです。いつも見せつけられている当たり前のことです。

結局、どの段階で終わるかを決断するだけなのです。いつも、どこで妥協するかを迫られていることになります。作品づくりの宿命なのかも知れません。拙い腕による作品づくりは、この種の妥協の連続なのかも知れません。

1回の拭漆には結構な時間が伴います。今回のパーツ数は32です。1片に2分を要したとしても、1時間は要します。そして、汗びっしょりになります。妥協とはいうものの、充実感に浸る瞬間でもあります。


作業中、K社長がお見えになります。『結構な色になってきた。』、と進捗状況を教えてくれます。実は、奥方が「柿渋」をつくっているのです。しかし、漆を見て、そそくさとお帰りになります。漆に弱いのです。

2013/10/18(金) 15:58

台風一過の後は、真っ青な空になることが多かったようです。しかし、今日は、時々雨と、愚図ついています。工房では薪ストーブを焚きます。

朝、作品依頼の連絡があります。下拵えは既に終えています。半日で完成するようです。助手に担当させます。小雨の中、四阿(あずまや)での作業です。

工房内では椅子(イス)づくりです。サイズは、先般つくった、幼稚園児用の椅子の、2/3の縮小版です。材は、エンジュとケヤキです。1脚を構成する部材数は16です。2脚で32です。結構な数です。

ホゾ加工の概ねは昨日終えています。今日は微調整です。まず、一か所ずつ、ホゾ孔にホゾを挿し込んで不都合の有無を確認します。実は、ホゾはホゾ孔よりも心持ち大きくしています。手をかけなければならないのは殆どです。


ホゾ孔よりもホゾが長いところもあります。この場合、ホゾ孔を深く修正するのではなく、ホゾを短くします。

その是非はよく解りませんが、その方が簡単だからです。また、ホゾの長さは、十分に長くしているのです。1~2mmの変更が、全体に影響を及ぼすことは無いのです。

繰り返しになりますが、組み立て本番で、ホゾ孔の深さよりもホゾが長いときには大変です。如何に万力の力を借りたとしても、ピタリと収まることは絶対にないのです。

短いホゾにするのが必須のようです。逆に、敢えてホゾ孔を2~3mmも深くしておくのが一般的と聞いています。生じた空間を糊(のり)の集まる場所にするのです。

あれやこれやの格闘の末、32のパーツの相関関係をチェックし終えます。格闘、の表現には厳しさがありますが、実は、この段階では組立て後の全体像は解からなく、その時点でやっていること自体が、どのような意味を持つかを十分に理解していないのです。つい、力が入ります。


この段階で「面取り」も終えてしまいます。そして、全体の仮組みです。結果の如何は兎も角、世界が、2次元から3次元に変化する瞬間です。

格闘した意味が現れる瞬間です。パーツをつくって組み立てる際に味わう緊張と喜びです。数学の答え合わせのようなものです。

仮組の時点での不都合を、更に明確にします。塗装後の修正はナンセンスです。特に、「目地合わせ」です。よく解りませんが、プロの皆さんが気にするポイントでもあります。

実は、今回の塗装は、組み立て前を考えています。32ピースとはいうものの、組立前に塗るのが遥かに効率的なのです。一昨日、漆の専門家のH氏から指摘されてもいたのです。

2013/10/17(木) 19:13

伊豆大島の皆様には心からのお見舞いを申し上げます。豪雨による、あれよ、あれよの間の土砂崩れだったようです。どこでも起こり得る事故のようなものです。他人事とは思えない怖さです。

今日は、遠方への外出の予定でした。しかし、26号のため、見合わせます。結果的には、奥州最北端には、強風は無く、単に、朝からのシトシトとした雨を残して過ぎただけです。


工房では、朝一番に「漆塗り」です。3脚のスツールの「拭き漆」です。曖昧になっていますが、今日で、5~6回は繰り返したことになるようです。実は、この「拭き漆」は、1回目から、「もしも結果が納得できれば、これを最後にしよう。」と思って塗ります。


これまでも、そのように思って繰り返してきたものです。結局、これまで繰り返しても、納得を得られなかったことになります。しかし、結構な艶が出てきています。

先日お見えになった、漆の専門家のH氏も、『宜しいのではないですか。』と診断していたのです。暫らくは手ををかけないで、数日間は「漆風呂」で養生していただくつもりです。「漆風呂」というのは、塗った漆を乾燥させる室です。勿論、自作です。

スツールと並行して、椅子もつくっているところです。材はエンジュとケヤキです。先般つくった幼児用の2/3の大きさです。本来は簡単な筈です。しかし、製材からのスタートです。慣れないことから、遅々とした進捗です。イライラしないで、楽しみながらの作業に徹します。

当初、エンジュとケヤキの材を同じ寸法にする予定でした。しかし、諸般の事情で、それぞれまちまちになります。エンジュは細めに、そして、ケヤキはゴツい結果になります。それでも、内側の寸法には然程の違いは無いようです。

製材後、早速、パーツごとにカットしてみます。頭で想像するだけでは、思わぬ間違いに陥ることがあるからです。そして、大雑把に立体化してみます。この工程は、ホゾ孔の位置の確認のためでもあります。


実は、時々、左右前後上下を間違うことがあるのです。若い頃には考えられない現象です。

その頭脳の衰えは、簡単な確認をすることで補うことができます。ある意味では、数学の検算のようなものです。絶対に間違ってはいない、と思った計算であっても、検算は必ずすべき手順のひとつです。恥と思うことはないのです。


夕刻、M氏がお見えになります。第一線でご活躍されている方です。流石に溌剌(はつらつ)としています。

明日の最高気温は今日よりも高いようです。しかし、最低気温はガクンと下がるようです。北海道では平地でも雪が降ったそうです。突然、雪が現実になっています。ついこの間まで暑かったのが嘘のようです。

2013/10/16(水) 20:12

午前中は明るかったものの、正午になって突然暗くなります。雲の所為(せい)です。或いは、26号の影響かも知れません。


ほんの空の明暗の如何でも、気力やアイディア、そして行動力等に影響を及ぼすようです。やはり、工房では、鮮やかな変化を見せない、遅々とした進捗です。今日も、椅子の部材づくりです。

実は、先般つくった縮小版を考えているところです。取り敢えずの材料がエンジュとケヤキです。勿論、やがて、青森ヒバも登場する予定です。エンジュとケヤキは、Y製材所からいただいた端材です。

何れも優秀ですが、表皮のついた「耳つき板」です。本来は、この製材専用の帯鋸(おびのこ)があるようです。我が工房では少し無理です。それでも、時間と多少の材のロスを無視すれば何とかなります。

まず、皮のついている木表に刃をあてて、何回もプレナー(自動鉋(かんな))に通します。


皮の下層部を「アマ」というようです。一般的には白っぽく柔らかい肉質です。そのアマを削り取りながら、板として使える範囲を広げていきます。

表現し難い状況ですが、円の曲面を平面の刃で削って、弦の距離を大きくする、という作業です。

次は基準面の設定です。将来、昇降盤を使う際に必要な要素です。これには、別の板を定規にして、その面に丸鋸(まるのこ)を沿わせてカットするだけです。1辺だけです。

話は飛びますが、耳つき材であっても、一方が平面化済みのものがあります。作業し易くしているのです。

作業が進んでいくと、ワクワクとした充実感を覚えます。皮のついた耳つき板が、普通の?板に変化する過程は劇的です。

実は、昔からの夢に、自力で、木を伐り倒し、それを、板や角材に加工することがあったのです。憧れの世界だったのです。感激すること頻(しき)りです。


とはいうものの、腰が自己主張しています。立ち姿勢の負担です。これまでは1週間ほどで回復しています。

正解があるとすれば、適度な作業と適度な楽しみ、なのかも知れません。軟弱になったものです。

今のところ、部材の寸法を3種類に考えています。4本の脚と座板受け、貫(ぬき)、そして座板です。エンジュとケヤキを同じ寸法にするつもりです。余裕があれば、青森ヒバも追いつかせるつもりです。

多少の憂いがあります。材の太さが、全体のバランスと協調できるか、です。ま、取り敢えず、先に進むつもりです。


先ほどの予報では、明日の最高気温は12℃です。今日よりも10℃も低いです。これまでとは違った状況です。気合の入るところです。

2013/10/15(火) 17:10

ここ2~3日は愚図ついた天気でした。今日は、輝く青空です。小春日和です。

今朝の全国版ニュースで、今秋のキノコの豊作をとりあげています。しかし、奥州最北端のキノコは、全く、その気配を見せていません。特に、サモダシやイクジは異常です。

或いは、台風26号が過ぎた頃にドバーッと出るのかも知れません。未知数です。諦(あきら)めることなく、もう少し、正座をしながら神妙に待つ必要はありそうです。


月曜日ですがお休みの日です。今朝、車のエンジンをかけると、いつものように、ナビゲーターが、今日が何の日かを教えてくれます。そのメッセージは「鉄道の日」です。少し意外です。

日本全国が「体育の日」の祝日です。記憶では10月10日だったようです。いつの間にか今日になっています。ところが、朝刊にも、「体育の日」としての特別の記事は載っていないのです。

強いてあげれば、70代のスポーツクラブ所属が40%前後である、という、文科省調査のデーターの紹介です。これにしても、如何にも文科省的な机の次元です。余りにも無機質なのです。

首都圏ではお勤め帰りにジム等に寄ることは一般的のようです。しかし、奥州最北端では考えられない次元です。当地では、全くナンセンスのデーターです。

せいぜい、朝の沐浴で、腕立て伏せに挑戦してみる程度です。その結果か、このところの上腕三頭筋は、昔、本気で鍛えた頃よりも大きくなっています。


話は戻りますが、10月10日が「体育の日」となった経緯は、東京オリンピックの開会式にあるようです。聞いた範囲では、統計的に、最も雨が無い秋の日は10月10日でっあたことによるようです。

体育の日が変わったことと同じように、今朝のニュースでは、2020年の東京オリンピックのマラソンが8月になることを報じています。少し違和感があります。

その頃の東京は、最も茹(う)だる暑さです。主催者側の理屈としては、参加選手の条件の等しさをあげるようですが、マラソン日和としては全くナンセンスの条件下です。何故このようなことに決まるかが不思議です。

他方、国連の「核兵器不使用」の共同声明に、日本が賛成することになったそうです。昨年、賛成しなかった理由は、米国の核の傘の弱体化を懸念してのことのようです。

中国の圧力の現実と、机上の核廃絶の理想とのジレンマです。何れを選択するかは自明です、と相反する意見を皆さんが言います。難しい世の中です。


奥州最北端のキノコは、今は皆無です。今朝も、K氏が『今年は駄目かも知れない。』と分析していました。しかし、海は、サバやタイ(鯛)で賑やかです。

先般のパーティーには、Y氏が『80kgだった。自分で処理をした。』と、自分で釣ったマグロを持ってくるほどです。海はまだまだ楽しめそうです。


少しの時間ですが、今日も工房作業を楽しみます。エンジュ(延寿?)の製材です。

皮つきの材からイスの脚を採ろうとしています。プレナーに数十回通すと、厚さ30mmほどになります。その後、耳を取り除きます。

実は、昨日つくった椅子の高さは450mmでした。座板は250mmの高さです。この値は、3~6歳用です。幼児には大きすぎて使い難い大きさです。これを2/3に縮小することにします。

縮小した後の座板の高さは、250mmから180mmほどになるようです。1歳半ころには、170mmが適当と聞いています。挑戦する価値は大いにあります。こうなれば、その2/3にも挑戦したいところです。

2/3の2/3は、4/9です。後ろ脚の高さの450mmが130mmになる筈です。面白そうです。気力が伴えば、その2/3も考えたいところです。結果は、座席の高さは、ほんの75mmです。

実は、ミニチュア版に熱中している皆さんが多いことを聞いています。ミニチャアとはいうものの、その精度とつくる難度は、本物の実物大以上のようです。挑戦する価値は大いにありそうです。

エンジュの他に、ケヤキと青森ヒバも考えています。芭蕉のような、『枯野を駆け巡る夢』のような毎日です。

2013/10/14(月) 15:59