中心は沖縄よりも南のようですが、その影響か、昼過ぎから、奥州最北端でも降り出します。数千キロも離れたところから伝わってくるメッセージです。エネルギーのものすごさが思われます。

のっけから話は飛びますが、カナダの青年を思い出しています。『ハリケーンの発端は、アフリカのジャングルの蛾(が)です。』、『いつもよりも1回多く羽ばたいた結果、その差が、相乗的に作用してアメリカ大陸を暴れまわるハリケーンになるのです。』、と笑いながら話していたことがあります。

如何に、はやぶさがアポロ群のイトカワに行ったとしても、まだまだ解からない台風のメカニズムです。27号も28号の結果も、恙(つつが)ないことを願うだけです。


裏山の紅葉が進んできています。秋たけなわです。しかし、今年のキノコは期待外れでした。昨夕お見えになった友人のT氏も『今年はハタケシメジが良かった。しかし、イクジは全くだめだった。』と話しています。

その駄目だろうの目で、庭のヒラタケも見ています。昨日までは、気配無しです。今日も、駄目だろう、と思いながら窺(うか)がいます。すると、ムヤムヤと綺麗なグレイがあちらこちらに見えます。

3~4年前に植えた菌です。30本ほどのホダギ(榾木)の殆どから出ています。やや低迷ぎみだった今年のキノコ情報の面目躍如です。できるだけ大きくして、皆さんにお分けするつもりでいます。


気がかりは工房にもあります。マネキンづくりです。これは、このところ手がけているイス(椅子)に関わるアクセサリーのようなものです。和みと癒しの演出の仕掛けです。構造もパーツも、可能な限りの単純化を意識します。

その結果、材は、変哲の無い枝になります。長さは、まちまちです。しかし、ある程度の木地調整はしたものです。その木片にロープを通して連結する目論見です。

しかし、現実には、思った通りにはならないもどかしさが付きまといます。往々にして、世の中の殆どは、その舞台裏ではデリケートな配慮が交錯しているのかも知れません。


前後しますが、「和みと癒しの演出」について、あらためて考えてみます。これまで触れたことの無い世界です。

何となく、幼児の持つ頑是(がんぜ)無さに潜んでいそうです。具体的に表現することは難しいのですが、どうやら、世の中の仕組みや物事の道理に無頓着である様子、或いはあどけなさ、そして無邪気さ等に関係があるようです。

最も不得意とするジャンルです。今回は、深入りする時間も無さそうです。取り敢えず、つくることだけを考えて結論を出します。不思議なことに、そのレベルであっても、見ていると、フッと笑いたくなります。離れている孫の仕草とダブってくるのです。

2013/10/25(金) 18:30

昼前に外出します。空を見上げると、一角にも青空は無く、見渡す限りが雲です。所謂(いわゆる)、曇りです。15℃ですが今日もヤマセです。同じ気温でも西風とは違う寒さを感じます。

ダイモンジソウ(大文字草)が満開です。これと似た花がユキノシタ(雪の下)です。これは初夏に咲きます。これらの命名が少し気になります。

ダイモンジソウは、花弁(はなびら)の5片が大の字を描くことから理解できます。しかし、ユキノシタがよく解らないのです。一説として、雪の下でも葉は健在である、があります。

また、パラリとした花を雪に見立て、その下に葉があることから、とする説もあります。何れにしても、命名した方は、よくよく観察し、想像力を逞(たくま)しくしたようです。


さて、このところ、椅子をつくっています。昔バージョンのスクールチェアです。今回は、そのミニチュア版です。和(なご)みと癒(いや)しの演出を意識してつくろうとしています。見た方々が、ニコッと、そしてホッとする作品にしたいのです。

昨日、Japan wax tree(櫨蝋(はぜろう)ワックス)を摺(すり)込んで完成させています。良い色彩と艶になっています。しかし、もう一歩の何かが不足しているようです。数日前からモヤモヤしていたのです。

結局、「オットマン」とのセットを考えます。「フットスツール」です。材は、同材のエンジュ(延寿?)です。座板を取った余り木です。手のひらに乗る大きさですが、天板と脚の固定はホゾ組みです。そして幕板あり、です。つくりは、やや本格的です。

今日は、他の課題もあります。マネキンです。フランス語ではマヌカンの、人体模型です。これを椅子に座らせる仕掛けを考えたのです。材料を簡単な木片にします。まず、大まかな部材づくりです。ツールはディスクグラインダーとサンドペーパーです。


実は、木片を磨いたものは2年ほど前につくっています。材は、エンジュ、青森ヒバ、イチイ等です。今回は、その両端に丸みを持たせる作業だけです。それでも1時間以上を要します。

考えているマネキンは、これらを紐(ロープ)で連結するだけのものです。しかし、実際にやってみると、結構な配慮が要求されます。そして、困ったことに、センスの有無も多分に作用しそうです。

イントロダクションは兎も角、一応の結果は出ます。しかし、何となく不思議な雰囲気があります。「菊人形」のような怖さがあるのです。つくったばかりでも独特の雰囲気があることが驚きです。

満足する結果を得るには、どのような結果を期待するかを予めプログラムする必要がありそうです。初めての試みとはいうものの、ジュサブロウ(辻村寿三郎)さんの凄さを、今になって認識させられています。

2013/10/24(木) 17:48

明るい空ですが、風の啼き声が聞こえています。そして、肩関節が少し痛いです。ヤマセのようです。

このところ、椅子づくりに没頭しています。この発端は、市内のK幼稚園で見た木製の、昔懐かしい椅子です。材は硬い雑木です。園長のW先生が、『親子3代にわたって使っています。』と誇らしげに解説してくれます。

強度的に優れているのです。また、贅肉(ぜいにく)をギリギリ削ぎ落としています。結果としては素朴なつくりですが、極めて美しい姿になっています。感激すること頻りでした。

そのサイズは、高さ450mm、座板の位置は250mmです。秀木の青森ヒバで数脚つくり、皆さんにプレゼントしました。しかし、この大きさは、3~6歳児用です。歩き始めの1歳や1.5歳の幼児にとっては、座板の位置が高すぎるようなのです。


そのため、数日前、その2/3大をつくってみます。材はエンジュとケヤキで、「拭漆」仕上げです。結構なインパクトです。高さは300mmです。

更に調子づいて、現在、幼稚園バージョンの1/3バージョンをつくっているところです。材は、時間をかけて整えたエンジュです。後ろ足の高さは150mm、座板の高さは95mmです。

今日の作業は、まず微修正です。座板の幅が広すぎるようだったのです。勿論、単なる造形上の問題としてです。関係するパーツは、背板と2本の貫です。ホゾの作り直しです。ほんの3ヶ所だけです。

そして、いよいよ糊付けです。実は、この時点で、塗装も考えています。というよりも、数日前からです。漆であれば組立前の塗装をしたかったところです。しかし、今回は、素材のエンジュの演出のために「櫨蝋(はぜろう)」を考えています。

これは、ロウソク(蝋燭)の材料の櫨(はぜ)の実から採り出した油です。お相撲さんの「まげ」を結う「びんづけ油」として知られています。

話は飛びますが、ヨーロッパで使われてきた自然素材に「蜜蝋ワックス」があります。しかし、重度のアレルギーでは反応するようです。その点からか、日本で昔から使われてきた「ハゼロウ」が見直されてきているようです。


因みに、「漆」は英語では「japan」です。ハゼロウワックスは「Japan wax tree」です。

知った以上は、その気にならざるを得なくなります。手持ちのハゼロウは、数年前H氏からいただいたものです。本来使途は、漆塗りの木地調整時に、「目留め」として使うつもりでした。

今回は、オイルフィニッシュとしての試みです。実際にやってみると、結構、塗り易いです。そしてよく伸びます。暫らく時間を置くと、色が濃くなるようです。

懸念は、接着剤への影響です。糊部分に浸透して、接着力を弱めることが考えられそうなのです。様子をみることになります。

ここまでくれば、何かを座らせたくなります。木製のマネキンを考えます。初めての試みです。結果のほどは兎も角、一歩動くことにします。まず、枝への孔あけです。ここからはセンスの世界のようです。少しビビリます。

2013/10/23(水) 17:05

朝は小雨だったようです。ようです、というのは、午後になって、朝の様子がどうであったかを思い出すのが難しくなっているのです。

最高気温は16℃のようです。これもやや曖昧(あいまい)です。実は、明ける前の3:00のニュースでは20℃だった筈なのです。これにも厄介な布石があります。

実は、つい先般、天気予報の誤報があったようです。奥州最北端に、首都圏のデーターを使っていたのです。それも長期にわたってです。

余りにも大きい食い違いが続くことに、この日記で訴え続けてきたものです。丁度今、衆院予算委員会で取り上げられている福島然り、伊豆の豪雨の対応然りの類(たぐい)です。

自身の老化は否めないものの、結局は、個人的にコントロールされている公の情報よりも自身を信じるべきなのかも知れません。

暗い話は兎も角、工房では今日も木工作業です。これは、老化抑制対策、兼、肉体と精神の維持回復のためのレクレーションのようなものです。今日のテーマは、椅子づくりの続きです。このところ手をかけているものです。

具体的には、幼稚園児用サイズの1/3バージョンです。材はエンジュです。パーツ数は16ほどです。構造はこれまでと同様です。異なるのはサイズです。1/3は、450mmが150mmとなる割合です。この変化への対応は初めてのものです。


部材の大雑把な準備は昨日終えています。実際の大きさを比較すると、そのコントラストの顕著さに驚きます。意外性が大きいです。

今日は、ホゾ加工です。6mmの角鑿(かくのみ)を使います。角鑿を扱う際の注意点のひとつに、ビットの先端が材の中心であることの確認があります。これには、加工材の左右を変えて、両側からの錐(きり)の跡で確認しています。

尤も、その確認は自身の観察によります。その絶対性には妥協が伴うものです。

ホゾ組みの塩梅(あんばい)は、挿し込み具合もそうですが、正確な長さの確保が要点になります。相関関係のあるパーツは2~3です。それらの解決は、遅くても仮組みの段階で終えるようにしています。

この段階で、I氏がお見えになります。角鑿の使い方もそうですが、椅子づくりのデリカシーについても先輩です。早速、当面する曖昧さに明確なコーチをいただきます。その中には、『兎に角、設計図を作れ。』があります。


I氏からは、自作のペーパーナイフをいただきます。綺麗な目です。訊くとサワラ(椹)のようです。この世界の作品にも挑戦したいところです。

午後は糊付け(のりづけ)です。左右の半平面ずつです。小さいとは雖(いえど)も、クランプでギリギリと締め付けて嵌(は)め込みます。少しの隙間でも落胆の対象となるのです。

「目地調整」は、その後です。段差の解消です。ホゾ組みには欠かせない工程です。

次に「面取り」です。トリマーの「坊主面ビット」を使います。サンドペーパーで木地調整し、再び仮組みします。とても、スタート時点の1/3とは思えない大きさです。

既にいくつかの憂いがあります。組立前に修正できるものです。明日の組立まで、眺めてやることにします。

2013/10/22(火) 17:43

小雨ながらも、昨日から降り続いていた雨は昼前に上がります。そして、突然、明るい青空になります。

昨日の朝刊に、津軽のI町の酒蔵でのジャズ演奏が紹介されています。2部では「酔いどれライブ」です。将軍吉宗の頃から続く古い造り酒屋です。I町では、先般、クラフト展も開催されています。残念ながら、今回もお邪魔することができませんでした。


いつの間にか秋が深くなっています。イチイに赤い実が生っています。そしてキウイフルーツも、そろそろ採り頃のようです。味のほどは解かりませんが、300個ほどは生っていそうです。試に、数日前、バナナと一緒の袋に入れています。

話は飛びますが、キウイの熟成を促すにはエチレンガスが必要なようです。昔、あちらこちらにお訊きして、『リンゴが良い。それも紅玉に限る。』と教えられたことがあります。しかし、いくら探しても、紅玉まで辿(たど)りつくことはできませんでした。以来、バナナにしています。

普通の味であれば、皆さんにお分けするつもりでいます。美味しくなければ捨てる羽目になります。尤も、さしたる肥料をやった記憶は無く、期待するのは虫が良すぎるようです。


今日の工房活動のメインテーマは掃除です。レベルは、整理整頓をテーマとする中清掃です。取り敢えず、散在している道具を種類別に並べます。その後、机の上の水拭きと、床の掃き掃除です。

ほんのこれだけで、複雑そうに思えていた環境が一変します。丁度、数学で、〔ベキ(冪)〕(累乗)の順に並べて共通因数で括るのに似ています。そして、いつものように、何かをしたくなります。不思議とも思える現象です。

まず、「焼印押し」です。依頼を受けていた作品の納品が迫っていたのです。1時間の作業時間が一瞬に思われます。午後、無事、納品を終えます。


続いて、イスづくりの下拵えです。実は、昨日、エンジュとケヤキで作っています。拭漆仕上げです。大きさは、幼稚園児用の2/3の大きさでした。

今回は、その1/2です。スタート段階の1/3の大きさです。450mmが150mmになります。このサイズは、実際には、椅子として使うことはできないミニチュア版です。

しかし、時間は無いわけではなし、ここまで辿(たど)ってきた以上はつくるべき、のようなのです。

話は飛びますが、今時の結婚式で、両親に人形を椅子に座らせて贈るセレモニーがあると聞いたことがあります。数人から聞いた話です。人形の重さは、新郎新婦が生まれたときの体重なのだそうです。

2013/10/21(月) 17:11

昼前からダラダラとした雨です。昨日の快晴が嘘のようです。ここ最近の湿り気で、山は回復の傾向があるようです。しかし、ナラタケやイクジの情報はまだです。

昨晩、「ツチアケビ」が届きます。「薬湯」の要素として使っているものです。「薬湯」は10年ほど前、友人から進められ、以来、嗜んでいるところです。それまで、この「ツチアケビ」の存在は知りませんでした。

別名「ヤマシャクジョウ(山錫杖)」です。菌の共生で、サモダシ(ナラタケ)と関係があるといわれています。その効能のほども明確になっていませんが、昔から「薬湯」の材料として重宝しているものです。


どっさりといただきます。数年分はありそうです。他に、サルノコシカケ、イカリソウ、ドクダミ、クロモジ、キササゲ、ホンゾウハトムギ等を入れます。

単に、友人の勧めに従っているだけで、期待や依存のウェイトは殆ど持たない、ほんの気休めのつもりです。しかし、彼曰く、『抗癌、利尿、降圧、精神安定に効く。他の薬とはケンカはしない。』です。結構、真剣みがあります。


工房では、イスの仕上げを急ぎます。幼稚園児が座る大きさの2/3のバージョンです。今のところ、材はケヤキとエンジュです。仕上げは「拭漆(ふきうるし)」です。

今回は組立ての前に拭漆をしています。3回ほどを終えたことで、昨晩は一部を組み立てています。そして今日、全部を組み立てることにします。しかし、これまでと事情が違っていることに気づきます。

その理由は、2/3に縮小したことに関係しています。そのひとつは、「座板受け貫(ぬき)」と座板との固定方法です。これまではビス留めにして、頭はダボを埋めて隠しています。


今回は、ダボの無い、まとに頭の見えるビス留めを考えます。ケヤキバージョンには「超低頭木ねじブロンズ4.1×32」、そしてエンジュバージョンには「丸頭スクリュー釘」です。

木ねじにはインパクトドライバーで対応します。問題発生は「釘(くぎ)」うちの金槌です。つい、「仮枠ハンマー」を使ってしまったのです。一般的な金槌の頭は、一方が平面で他方は凸形になっています。

しかし、このハンマーの頭には格子の筋目が入っています。滑り止めの防止のためです。その筋目が、模様として座板に残ってしまいます。実は、普通の金槌が見つからなかったのです。

一応の形は出来ます。これからは、組み立てたものに手をかけることになります。流石にケヤキやエンジュです。腕は拙いものの、漆を施すと豪華絢爛に変化してきます。少し困っています。

2013/10/20(日) 17:27