明るい空ですが、風の啼き声が聞こえています。そして、肩関節が少し痛いです。ヤマセのようです。

このところ、椅子づくりに没頭しています。この発端は、市内のK幼稚園で見た木製の、昔懐かしい椅子です。材は硬い雑木です。園長のW先生が、『親子3代にわたって使っています。』と誇らしげに解説してくれます。

強度的に優れているのです。また、贅肉(ぜいにく)をギリギリ削ぎ落としています。結果としては素朴なつくりですが、極めて美しい姿になっています。感激すること頻りでした。

そのサイズは、高さ450mm、座板の位置は250mmです。秀木の青森ヒバで数脚つくり、皆さんにプレゼントしました。しかし、この大きさは、3~6歳児用です。歩き始めの1歳や1.5歳の幼児にとっては、座板の位置が高すぎるようなのです。


そのため、数日前、その2/3大をつくってみます。材はエンジュとケヤキで、「拭漆」仕上げです。結構なインパクトです。高さは300mmです。

更に調子づいて、現在、幼稚園バージョンの1/3バージョンをつくっているところです。材は、時間をかけて整えたエンジュです。後ろ足の高さは150mm、座板の高さは95mmです。

今日の作業は、まず微修正です。座板の幅が広すぎるようだったのです。勿論、単なる造形上の問題としてです。関係するパーツは、背板と2本の貫です。ホゾの作り直しです。ほんの3ヶ所だけです。

そして、いよいよ糊付けです。実は、この時点で、塗装も考えています。というよりも、数日前からです。漆であれば組立前の塗装をしたかったところです。しかし、今回は、素材のエンジュの演出のために「櫨蝋(はぜろう)」を考えています。

これは、ロウソク(蝋燭)の材料の櫨(はぜ)の実から採り出した油です。お相撲さんの「まげ」を結う「びんづけ油」として知られています。

話は飛びますが、ヨーロッパで使われてきた自然素材に「蜜蝋ワックス」があります。しかし、重度のアレルギーでは反応するようです。その点からか、日本で昔から使われてきた「ハゼロウ」が見直されてきているようです。


因みに、「漆」は英語では「japan」です。ハゼロウワックスは「Japan wax tree」です。

知った以上は、その気にならざるを得なくなります。手持ちのハゼロウは、数年前H氏からいただいたものです。本来使途は、漆塗りの木地調整時に、「目留め」として使うつもりでした。

今回は、オイルフィニッシュとしての試みです。実際にやってみると、結構、塗り易いです。そしてよく伸びます。暫らく時間を置くと、色が濃くなるようです。

懸念は、接着剤への影響です。糊部分に浸透して、接着力を弱めることが考えられそうなのです。様子をみることになります。

ここまでくれば、何かを座らせたくなります。木製のマネキンを考えます。初めての試みです。結果のほどは兎も角、一歩動くことにします。まず、枝への孔あけです。ここからはセンスの世界のようです。少しビビリます。

2013/10/23(水) 17:05