台風一過の後は、真っ青な空になることが多かったようです。しかし、今日は、時々雨と、愚図ついています。工房では薪ストーブを焚きます。

朝、作品依頼の連絡があります。下拵えは既に終えています。半日で完成するようです。助手に担当させます。小雨の中、四阿(あずまや)での作業です。

工房内では椅子(イス)づくりです。サイズは、先般つくった、幼稚園児用の椅子の、2/3の縮小版です。材は、エンジュとケヤキです。1脚を構成する部材数は16です。2脚で32です。結構な数です。

ホゾ加工の概ねは昨日終えています。今日は微調整です。まず、一か所ずつ、ホゾ孔にホゾを挿し込んで不都合の有無を確認します。実は、ホゾはホゾ孔よりも心持ち大きくしています。手をかけなければならないのは殆どです。


ホゾ孔よりもホゾが長いところもあります。この場合、ホゾ孔を深く修正するのではなく、ホゾを短くします。

その是非はよく解りませんが、その方が簡単だからです。また、ホゾの長さは、十分に長くしているのです。1~2mmの変更が、全体に影響を及ぼすことは無いのです。

繰り返しになりますが、組み立て本番で、ホゾ孔の深さよりもホゾが長いときには大変です。如何に万力の力を借りたとしても、ピタリと収まることは絶対にないのです。

短いホゾにするのが必須のようです。逆に、敢えてホゾ孔を2~3mmも深くしておくのが一般的と聞いています。生じた空間を糊(のり)の集まる場所にするのです。

あれやこれやの格闘の末、32のパーツの相関関係をチェックし終えます。格闘、の表現には厳しさがありますが、実は、この段階では組立て後の全体像は解からなく、その時点でやっていること自体が、どのような意味を持つかを十分に理解していないのです。つい、力が入ります。


この段階で「面取り」も終えてしまいます。そして、全体の仮組みです。結果の如何は兎も角、世界が、2次元から3次元に変化する瞬間です。

格闘した意味が現れる瞬間です。パーツをつくって組み立てる際に味わう緊張と喜びです。数学の答え合わせのようなものです。

仮組の時点での不都合を、更に明確にします。塗装後の修正はナンセンスです。特に、「目地合わせ」です。よく解りませんが、プロの皆さんが気にするポイントでもあります。

実は、今回の塗装は、組み立て前を考えています。32ピースとはいうものの、組立前に塗るのが遥かに効率的なのです。一昨日、漆の専門家のH氏から指摘されてもいたのです。

2013/10/17(木) 19:13