
陽光も射す穏やかな日です。しかし結構な寒さです。除雪したところはアスファルトが完全に見えていますが、手をかけていないところではカチンカチンの氷です。
雪は、降ったそのままの状態であれば融け易いものです。しかし、圧力を加えられたものは融けようとはしないものです。ツルンツルンです。
これは水割り用の氷に似ているようです。同じような氷ですが、家庭用の冷凍庫でつくった氷とスーパーのものとでは融けるに要する時間が違うのです。自宅での宴会では、いつも『スーパーの氷』、と注文するご仁がお出でです。
「ハノイの塔」をつくっているところです。台に漆(うるし)を使うことになりました。昨日は木地(きじ)調整です。これは、木肌の凹凸(おうとつ)の平均化です。特に、アマ等による小さい窪みへの手当てです。埋め材に漆を使いました。
昨日の今日です。完全には乾いていませんでした。しかし、次の作業に入ることにしました。まず、余分な漆の削除です。ツールはサンドペーパーです。結構な時間を要します。しかし、津軽塗りでは、この磨きが何段階も延々と続くようです。初期段階では専用の砥石(といし)を使います。最終段階では指で磨くようです。それと比べれば簡単な作業の筈です。
そして愈々(いよいよ)塗りです。その前にポールを埋め込む穴を穿(うが)ちます。塗った後では切り口が見えてしまうからです。
今回は「拭き漆」にしました。これは、漆を塗った後に拭き取る方法です。拭き取っても、漆の薄い膜は残ります。その結果、漆を通して木の年輪や肌色を微(かす)かに窺(うかが)うことができます。癒(いや)し、和(なご)み、奔放(ほんぽう)、自然等の触れ合いを意識したものです。
漆は、空気中の水分を吸って乾燥します。漆塗りに冬が不適というのは、空気が乾燥しているからのようです。工房には「漆風呂」もありますが温室を乾燥室にしました。湿度が高いのです。パセリやデンドロビウム等と「ハノイの塔」を同室させました。
次はフロアーの手当てです。ポールを通す穴が中心にあります。その面取りがまだでした。以前つくった際にはサンドペーパーだけに頼りました。今回は文明の利器を導入させてみたくなりました。実は、トリマー、とも考えましたがコロの直径が穴よりも大き過ぎました。
以前から狙(ねら)っていた「面取りカッター」を求めました。これには穴の大きさに応じた3種類のサイズがあります。期待していたのは3のサイズです。
しかし、隣町のH店にあるのは1と2だけです。妥協して2を求めました。実際に使ってみると、何とかはなりますがやはり不本意です。
やや?時間をかけ過ぎたきらいはありますが、これで仕掛け作りは終了です。あとは時間の経過が作品を仕上げてくれる筈です。このまま4~5日は養生することになります。
夕刻、K社長がお出でになりました。即、ご覧いただきました。まず、製材したままのプラムです。そして、鉋がけ、デザインづくり、木地調整等の舞台裏、そして温室の今の姿です。
勿論、その過程の激闘を語らざるを得ませんでした。Beforeとafterの間に展開されたドラマを感じ取ってくださったようです。あとは、時間の経過が完成に導いてくれるだけ?の筈です。
昔、点の動きが1次元、その結果の線の動きが2次元、その結果の面の動きが3次元と習いました。今回は、更に時間が伴うことから4次元というところでしょうか。
話は飛びますが、半世紀ほども前に見た映画に「The time machin」があります。その後たくさんのリメークがあったようですが、当時のヒロインの名はウィーニー?だったようです。不思議な世界です。
2010/12/19(日)
19:05