「越冬事情」・・・雪の出迎え

北極に発生した寒気が三つに分かれて南下しているそうです。アメリカとヨーロッパ、そして日本の方向だそうです。やはり、アメリカ、ロシアは大雪です。特にフランスはこれまでに経験しないほどの豪雪に見舞われています。

他方、日本では寒いものの、本格的な雪は今はまだです。しかし、早晩、当地にもお出でになると考えるべきです。カラカラとした道路事情ですがタイヤ交換を決断しました。30分離れた市内のガソリンスタンドにお願いしました。

なんだかんだあるものです。タイヤ圧は勿論ですが、ホイールバランス、エンジンオイル、不凍液、ワイパー等に関係するチェックです。今日はとりあえず雪対策がテーマのつもりです。エンジンオイルは次回にしました。勿論?洗車もです。

実は、これまで洗車は恵みの雨に頼っていました。この1年、それだけで満足していたのです。しかし、正月前には車内とともに手を掛けるつもりです。このタイヤ交換に2時間以上も要しました。

帰宅後、T氏がお出でになりました。数鉢を持ってきてくださいました。その中にワサビがあります。ワサビの旬は春と秋と言われています。庭のワサビも今はガリッと元気です。しかし、T氏が持ってきたのは正月用です。

今の時期に鉢に移して充分な水を与えます。大きい葉を削除し、暖かい室内に取り込むことで、丁度正月は生まれたての小さい緑の葉とともに可憐な小さい白い花を鑑賞できるのです。勿論、タイミングを誤らなければ、です。

新春用としては福寿草と梅、笹等の寄せ植えが一般的です。しかしワサビもまた乙(おつ)です。更に、通(ツウ)の皆さんはバッケ(フキノトウ)も採用します。

本来のバッケは、当地では4~5月頃に咲きます、今のまだ固い芽のうちに室内に取り込むことで、フワーッと淡い、見事な花をつけます。ポインセチアやシクラメンとは全く異次元の清楚さがあります。勿論、咲くまでの過程もまた楽しみの一部です。



「工房事情」・・・口輪タガ

午後は桶の微調整です。昨日の時点では糊(接着剤)を使わないつもりでした。しかし、箍(たが)を廻す前に外側を整える必要があります。結局、糊(のり)を使うことになりました。秋田県にお住まいの現代の名工も使っています。妥協しました。

いつものことですが、糊を使う前まではピタッと組まれているものが、本番にはそのフィット感が失われています。ごく若干の角度の狂いが全体に反映しているからのようです。

これまで何回も経験しているジレンマです。しかし、この段階での微調整は大事(おおごと)です。狂ったままの固定にならざるを得ない工程です。

邪道であることは百も承知ですが、背に腹は替えられないところです。穴埋めを断行しました。これは、塗りの際の木地調整と同じです。同材の青森ヒバの超微粉末で隙間を埋めることにしました。恥ずかしいことですが、これまで数十回以上熟(こな)してきた裏技です。

それなりには何とかはなったようです。夕刻には糊が乾いてほぼ最終段階です。手鉋(かんな)で出っ張りを削除しました。そして愈々(いよいよ)箍(たが)がけです。昨日から水に漬けられていたトヨシの出番です。久しぶりの「グニ編み」です。

今日のところは「口輪タガ」と「底持ちタガ」の2本だけにしました。何とかなったようですが、ただ、「口輪タガ」をもう20mm少ほどは上部にしたいところです。ま、今回はイントロダクションです。本番は次に控えています。出来の如何は兎も角、次回の参考には貴重な資料です。


微調整の最中、達人のI氏とW氏がお出でになりました。実は、当面するたくさんの課題があったところです。まず、ジョインターの扱い方です。これは「カネだし」の必需品です。木材に鉋(かんな)をかける前に2面を直角にするツールです。

つい先般、工房に入ったジョインターです。数回使ってはいるのですが、まだまだ本物の使い方には至っていないところでした。熟達者のコーチがどうしても必要なところでした。

I氏が、『まず掃除だ。綺麗な環境でなければ怪我につながる。』、と言います。W氏もまた、『綺麗な環境でなければ良い作品は出来ない。』、と言います。まずは工房の掃除からです。

そして愈々ジョインター(手押しカンナ)です。まず定規の確認からです。極(ごく)若干ですが、やはり狂っています。W氏があちらこちらのビスやナットを操作し、漸(ようや)く直角に修正できました。自力では克服できるレベルではありませんでした。

工房のツールの操作で最も怪我が多いのがこのジョインターのようです。それは手(指)の位置にあるようです。I氏がいつも言っているのは『平面的に見て、刃の位置には絶対に手を置かない。』です。

今日の講習会もそのことに徹しました。怪我は不愉快なのです。刃が回転していない状態で、何回も反復練習をして体に覚えさせることが必要なようです。

その他、スライド丸鋸(まるのこ)のジグ(jig・治具)についても教わりました。実は、当面している課題の解決には不可欠の要素です。早速、明日、そのjigの理論を拝借することになりそうです。



「新幹線事情」・・・雪椿

夕刻、K氏がお出でになりました。お隣のT旅館の社長さんです。実は、一昨日の7日、タレント・俳優・歌手・画家・プロボクサーのT・K氏がT旅館にお泊りになりました。今の新幹線に絡んだ取材と撮影です。

奥州最北端と首都圏が3時間余りの時間的距離になったことで、ここ最近、当地をクローズアップする仕掛けが盛んです。今回のテーマは、ねぶた、三内丸山、そして「志功」のようです。実は、彼も志功を演じたことがあるようです。思い入れは一入(ひとしお)のようです。

T旅館には、まだ無名の頃の志功を育てた経緯(いきさつ)があります。現在も当時の作品が保管されています。その縁での取材だったようです。K社長とT・K氏が歓談した折、T・K氏が、『自分がつくったTUBAKIをテーマとしたカレンダーがある。贈ります。』と言っていました。そのカレンダーが、今日届きました。一昨日の今日です。驚きの早業です。

拝見すると、皆お目出度い絵柄です。1月の絵は、七福神がフグに乗っている語呂合わせになっています。「福(フク)乗り」の名前です。ツバキがあちらこちらに描かれています。春の椿も良いですが、12月の「雪椿」が圧巻です。

期待した新幹線には2面性がありそうです。当地区としては、お隣の北海道に乗り入れる前までが勝負のようです。いまのうちに、ねぶた、三内丸山、そして「志功」発信の基盤を固めたいところです。

いつものことですが、行政をはじめとした地元には他力本願の傾向が頻(しき)りです。反面、首都圏では既に具体的な下拵(したごしら)え段階です。

大局的には志功を取り上げざるを得ないのです。来年は「箸置きづくり」や「コースターづくり」、そして「玩具づくり」等で多忙を極めることになりそうです。

2010/12/09(木) 21:52