多少の雲はあったものの、顕著な寒さではなく穏やかな日です。
朝から工房生活を楽しむことになりました。工作作業に要する時間は、睡眠時間や体調にも左右されるようです。
しかし、1年近くも日課となっている「箸置きづくり」には、費やす時間が計算できるようになっています。今日は予定通りの時間でした。
当面の課題が別にあります。200点ほどの下拵えは既に終えています。今日は第一歩からのスタートになりました。まず、鉋(かんな)がけです。プレナー(自動鉋)に通すだけの簡単な作業です。
3尺もの30枚ほどにかけました。無節(むふし)の板を扱うことで、プレナーにかかるストレスが殆ど無いことが嬉しいです。他と別格の、ヤクモノ(役物?)とよばれる優秀な材です。
ところが、立ったままの姿勢が続くことが難点です。3分ほどで、壊れている腰が訴えてきます。だらしの無いことです。
鉋がけが終わってからは幅(はば)の合わせです。製材している木でも、幅には微妙な違いはあるものです。いつものように、ゴーンと逞(たくま)しい音をたてるテーブルソーのお世話になりました。
次は、部材の長さに合わせてのカットです。その前の段階で確認しておくことがあります。元末と表裏です。元(もと)は根元側、末(すえ)は天(梢)側です。そして表は木の外側で裏は中心部側をさすようです。
これらを小さくカットする前に確認しておくことで、あとが楽になります。この工程を省略すると、30枚だけを確認すればいいところを250枚も確認する羽目(はめ)になります。貴重な時間が無駄になります。
しかし、無節の柾目(まさめ)は、それらの判断のつかないことがあります。元末の判断は、指で擦(こす)ったときの摩擦感を頼りにする方も居るようです。
感触がスルスルであるか抵抗があるかで見極めるのです。スルスルは元から末に向かってい、ゴソゴソは末から元への方向のようです。しかし、この方法でKUROOBIが識別するには10年ほどは早そうです。
また、柾目材の表裏についての一般論は、見た目の綺麗な側が表である、と聞いたことがあります。しかし、プレナーを通した後では両面が綺麗に見えます。
結局、今日の30枚は、妥協の入った判断になりました。その結果をもとに木口(こぐち)に鉛筆で印(しるし)をつけます。
そしてカットです。1度カットする毎に新しい木口に印をつけます。切り終えた数はほんの250ほどです。これがやがて「糸ノコ部門」に回ることになります。
夕刻、その「糸ノコ」の発送の通知がメールで届きました。実は、これまで使ってきたものが力不足のようでした。パワフルと思(おぼ)しきものを入手することにしていました。
しかし、先日、達人のI氏から薦(すす)められたMメーカーではない、Rです。丁度、今日の昼過ぎにI氏ご夫妻がお見えになりました。そのくだりを説明したところ、『自分の眼で実際に確認しているのはMです。Rも良いのかも知れませんが確認はしていません。』、と言います。
また、夕刻おいでになったZ氏も『そのメーカーは2流だ』、と断言します。少し(だいぶ)不安になってきているところです。明日には届くようです。勿論(もちろん)可愛がってやるつもりです。
午後、K社長とS氏がおいでになりました。冬に備えてのさまざまな課題の確認です。明日の作業内容が決まりました。まず「賽銭箱(さいせんばこ)」の回収です。裏山の「赤松」に置いています。
健康体であれば片道7分ほどのところですが、筆者には5回ほどの休息を含めて20分ほどの登山になります。鍛えられることになります。
そして「ほたる湖」に設置している20枚ほどの看板の回収です。ミズアオイ、オモダカ、コナギ・・・等の看板です。土を落として管理事務所に収納します。
雨天は延期ですが、予報の表示では、明日は雲とお日様マークです。やや確定的です。オニギリを準備することになります。
Aホテルから焼印のデーターが届きました。製作工程を効率的な軌道に乗せることが愈々(いよいよ)迫られることになりました。
是非、皆さんに喜んでいただける作品をお届けしたいところです。ま、多少の障害はガッツと工夫で解決できる筈です。乞(こ)うご期待、です。
2010/11/19(金)
19:43