間もなく「秋分の日」です。しかし、今夏は暑いです。それでも、朝夕には秋の気配が漂(ただよ)い、ストーブを焚(た)いています。
藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)の、『秋来(き)ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる』です。
その気配に誘発され、津軽の「秋の文化」の一端「ケノ汁」をつくりました。「ケノ汁」は、秋に開催される高校文化祭では、腕を振るう作品の代表です。
主な材料は「根菜」です。ダイコン、ニンジン、ゴボウ、マメ、アブラゲ、ゼンマイ、コウヤドウフ、コンブ、コンニャク、シイタケ等です。
レシピは、単純です。材料を細かい「賽の目(さいのめ)」にカットし、コトコト煮込むだけです。味付けは、塩、味噌、そして若干の砂糖等です。
その涼しさに背中を押され、つい、工作室に「しけこむ」時間が多くなっています。テーマは「お掃除」です。工作室には、各種ビスの果てから大型工具まで、膨大な量のあれこれが「鎮座」しています。それらの「断捨離(だんしゃり)」です。
お掃除の「内心の効果意思?」は、「贅肉(ぜいにく)」の削除です。既に、好い加減の歳を迎えています。次世代のためにも、あれこれへの執着を解放する必要に迫られているのです。
しかし、20年以上も培(つちか)った個々には、それぞれの思い出があります。捨てるには惜しいものばかりです。昔、「康子(やすこ)女史」が詠(えい)じた
『長き日も 身辺整理はままならず 思いは残る 文に古布(こぎれ)に』の通りです。
あれこれの中には「玩具(おもちゃ)」もあります。覗(うかが)うと、またまた作りたくなるのが凡人の性(さが)です。その一つが「貨物列車」です。即、「Y製材所」にお邪魔して「欅(けやき)」を戴(いただ)いてきました。性懲(しょうこり)りもないことです。
久しぶりに「プレナー(自動鉋)」、「丸鋸(まるのこ)」、「鋸(のこぎり)」、「スライド丸鋸」等のお世話になります。やがては、「丸鋸」、「角のみ」、果ては「ルーター」等のお世話にも足を踏み込むことになりそうです。
このところの雨は適度に、そしてタイムリーに降ってくれています。そのため、畑への「水遣(みずや)り作業」から解放されています。しばらくは、「工作室」に執着しそうです。
「リンゴ園」からたくさんのリンゴが届きました。やはり、秋なのでしょう。

