「大雨警報」の出る、久しぶりの強い雨でした。しかし、「名にし負う」奥州北端です。情報の扱いは極めて「伸びやか」です。「注意報」の出た頃には、既に「雨」は止んでいます。極めて頓珍漢な情報です。それでも、誰も不思議に思うことの無い地域性なのです。
毎日が忙しいです。忙(いそが)しいのは、やりたいことが多すぎるからのようです。今回の課題は、スケルトン(skeleton leaf(葉のがいこつ))です。小学生の、夏休みの課題研究として知られています。
「スケルトン」は、「木の葉」から「葉肉」を削除し「葉脈」だけをクローズアップさせたものです。この用途は「本の栞(しおり)」です。
以前も挑戦したことがありました。しかし、その時は、満足する結果には至らず、途中でギブアップしました。とても小学生の課題と思えるものでないことを悟りました。
以来、「瑕心(きずごころ)」を抱きながら30年以上も悶々としていました。今回は、その「自信回復」のための取り組みです。どうしても成功させたい課題でした。
作業は、「葉(leaf)」の選択から始まります。当初、「軟らかい葉」を選びました。結果は、不満足なものでした。「ドロドロ」に溶けてしまうのです。次に、比較的硬い葉の「青木(あおき)の葉」を選択します。
次のハードルは、「葉肉」の「溶かし方」です。はじめに、「重曹(じゅうそう)」を使いました。重曹を入れた水溶液に数日漬けておく方法です。これも「ドロドロ」に溶けてしまいます。或いは、「漬ける時間」に問題があったのかも知れませんが、これも見事に失敗です。
次に試したのは、重曹の水溶液に浸して「煮(に)る」ことでした。2時間ほど煮た後、「歯ブラシ」で「叩(たた)いたり、擦(こす)ったり」して「葉肉」を削除しようとします。しかし、その結果も同様でした。或いは、「煮(に)る」時間が長かったのも知れません。
次に、「重曹」でなく「パイプクリーナー」を使うことにします。まず、「煮」ないで、24時間ほど「漬ける」だけにしてみます。これも失敗でした。このあたりで、この課題克服に、多少の侮(あなど)りがあったのかもしれない、と悟ります。同時に、少しカチンときます。
こうなると、是が非でも成功させ、「溜飲(りゅういん)」を下げたくなります。反面、ゴールまで辿(たど)り着かない不安も過(よぎ)ります。緊張と不安の日が続くことになりました。
その段階の工程は、パイプクリーナーによって緑の葉は黒く変わります。それを漂白剤に浸(つ)けることです。流石(さすが)に「漂白剤」です。数時間で白く変わります。なんとかなりそうでした。
次に、水に浸け、「漂白剤の気」を抜き、「絵具」に浸けます。「絵具(えのぐ)」は、昔、「凧絵・ねぶた」を描いたときの絵具が残っていたのです。やがて、「ラミネート」で挟(はさ)み、一応の完成とするつもりです。
繰り返しになりますが、とても、小学生の工作レベルでは無いことを知らされます。同時に、自身の老いをも思い知らされます。このどちらも正しい論理のようです。



