明け方から終日の雨です。「秋雨梧桐葉落時(しゅううごどうはおつるとき)」の「秋雨」なのでしょう。記憶は曖昧(あいまい)ですが、これは、「白楽天」の「長恨歌」の一節だったようです。つい先般、「阿部龍太郎」の「ふりさけ見れば」を読んだところです。「玄宗皇帝」に触れたばかりです。不思議な出会いのようなものを感じています。


「雨の日」は「雨の日」らしく、室内に籠(こも)ります。そして、工作室の整理整頓等、「雨の日」でなければ出来ない、あれこれの課題に手をかけます。

その中には、当面している「金継ぎ(きんつぎ・かねつぎ)」に関わるものもあります。昨日の「手直し」と、「筆」、「金粉」、「拭き紙」等の整理と収納のし直し等です。

そして、「ギターのお稽古」です。これは、「演奏会の楽譜づくり」の「ヒント」を得るためのものです。前後しますが、この「演奏会」のテーマを「二つのギター」にしようとしています。

尤も、憧(あこが)れと演奏技術とには相関関係は無さそうです。しかし、それを承知で、数年前、第一回コンサートを開きました。その折、ご年配のご婦人から、『来年も是非やってくださいね。』のご声援をいただきました。それを本気にして、第二回を思い描いていた矢先のコロナでした。

結局、「第一回コンサート」から5年以上も経た、しかも、彼(か)のご婦人の、既に居なくなった今になって、そして「傘寿」を迎える今になって「第二回」を計画する羽目になっています。

まず、プログラムのイメージづくりから始めているところです。その候補の中に「二つのギター」があります。この「楽曲」はロシア民謡とされています。しかし、旋律的にはジプシー民謡です。そして、その演奏の仕方には、決まったものが無いと言われています。それを良いことに、「ポピュラーな曲」とドッキングさせることを考えているところです。


駐車場の「鉢置台」から居間のテーブルの上に「盆栽鉢(はち)」を移動しようとしています。これは、「観賞」、「手入れ」のためもありますが、「正月飾り」の目論見(もくろみ)もあります。取り敢(あ)えず、「黒松」、「木賊・砥草(とくさ)」等を20鉢ほど持ち込みました。

「木賊」は、庭から採取したものですが、「黒松」は、「種の取り寄せ」、「播種(はしゅ)」、「曲げ」、「剪定」等、自身で行ってきたものです。謂わば、「天塩にかけた分身」のようなものです。愛着「一入(ひとしお)」です。また、生まれたての「黒松」は「若松」として、「正月飾り」にする文化があります。勿論、希望する皆さんにお分けするつもりでいます。

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2024/11/27(水) 23:06