気象庁の示す暑さへの効果的な対処のひとつが、「不要不急の外出は慎む」です。それに準じて、自宅に籠(こも)る生活を満喫しています。
自(おの)ずと、野球中継を観る機会が多くなっています。特に、ナショナルリーグ( NL ・National League)が多いです。
スポーツ音痴とはいうものの、ニュアンス等、いくつか、日本のそれと違っていることに気づきます。まず、7回表後に観衆全員が立ち上がって歌う、「私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ball Game)」です。
これは、「セブンス・イニング・ストレッチ(Seventh inning stretch(7回でのストレッチ)」で、「固まった身体をほぐす簡単な運動」のことです。日本の高校野球では、7回は「応援合戦」のタイミングですが、ストレッチは日本の文化には無さそうです。
そして、ボールカウント(ボール、ストライクの記録)の数え方です。アメリカでは「ボール → ストライク」の順で紹介しています。しかし、日本では、筆者の知る限りは、「ストライク → ボール」の順でした。
しかし、先般の高校野球では、「ボール → ストライク」のアメリカのカウント順に紹介していました。世の中に疎(うと)い筆者には、まさに晴天の霹靂(へきれき)でした。
丁度、「リップ・ヴァン・ウィンクル(Rip Van Winkle )」になった思いでした。因みに、「リップ・・・」は、アメリカの短編小説に登場する主人公の名前です。「時代遅れの人」、「眠ってばかりいる人」の意味で使われています。日本の「浦島太郎」のようなものです。
因みに、このエッセイ(essay)を読んだのは高校2年の英語の時間だった筈(はず)です。それは、今から60年ほど昔です。英文ですので、意味は曖昧(あいまい)でした。唯一記憶に残っているのは、『ゴロゴロ鳴っているのは雷(かみなり)ではなく、「ピン倒しの音」であった。』のフレーズです。因(ちな)みに、「ピン倒し」というのは、今の時代の「ボーリング」のことです。
記憶力の衰の程度から、老いが加速度的に進行しているのが自覚できます。しかし、断片的ながらも、昔の記憶は鮮やかに蘇(よみがえ)ってきます。不思議です。
「ドライフルーツづくり」に挑戦しています。現在、「プラム」を「プルーン」に変身させようとしています。