高校生の頃、担任のO先生にした質問を思い出しています。それは、60年ほど前の、今のように暑い頃だったようです。「二者択一の場合、暑さと寒さのどちらを歓迎しますか。」でした。少し時間を置いて、『寒さは、命の危(あや)うさを思い出させます。寒さは困る。』と答えてくれました。

後日、先生には、シベリヤ抑留の経験があったことを知ります。あの質問は、極めての愚問だったことになります。所詮、今の環境下でのこれしきの「暑さ」なんぞは、論外なのです。


「一大プログラム・アトリエの大清掃」が漸(ようや)く一段落を迎えました。ここ一ヶ月弱も、毎朝未明から3週間ほどの作業の「果実」です。感激すること頻(しき)りです。

今朝、床に数回、掃除機をかけ、その「一大プログラム」を終了させます。尤も、その達成度は、70%ほどです。しかし、眼前は、beforeとは全く異なる世界が展開しています。

「70%」の程度が、居心地(いごこち)の良さを演出しているようでもあります。寧(むしろ)ろ、残りの30%は、敢えて、「味」として残すべきもののようにも思えてくるのです。

「味(あじ)」は「趣 (おもむき)」のようなものです。整い過ぎた空間には、落ち着かない何かが潜んでいるのかも知れません。

2024/07/25(木) 07:20