昨夕から今朝にかけて雨に恵まれます。シトシトした雨ながらも、「渭城朝雨(いじょうのちょうう)・(王維)」のように、”柳色”を新たにするには十分過ぎる程度です。
そのお陰で、野菜畑は、葉の大きさも勢いも変化しています。わずか一晩での一変です。「良き哉」です。早朝、N局のラジヲが、東北地方の「梅雨入り」を繰り返し告げていました。
とはいうものの、「東北地方」の意味が曖昧(あいまい)です。実は、昔(60年ほど前)、中学校の社会科で、「奥州北端には梅雨は無い。」、と習っていたのです。くり返しになりますが、「奥州北端」の当地が「東北地方」であるかが解らないのです。・・・ま、いいか。
曇(くも)りの日は、明るくなるのが遅いです。その薄暗い中、今朝も「第二工作室」に入ります。無限の課題が山積する中、まず、「夕顔」の「鍛(きた)え」に挑みます。実は、この「夕顔」で「打楽器」をつくる目論見(もくろみ)なのです。
「鍛(きた)え」というのは、「夕顔」のクリーンアップ(cleanup)のことです。実は、「夕顔の内壁」の様子は、硬く凹凸(おうとつ)のある「海綿やコルク」状態になっています。期待する「共鳴音」を得るためには、その平滑化が必要のようなのです。そして、外部表面の瑕(きず)や汚れの等の手当もあります。
作業は「サンドペーパー」に頼ります。ペーパーの粗(あら)さは、120番から240番、400番へと変化させます。久しぶりの筋力トレーニングです。やがては、「拭き漆仕上げ」の予定です。
「漆工」は、作業台や作業着等に多くの「足跡」を残します。主に「朱」と「黒」です。顕著なのは「前掛け」です。うっかり、その「前掛け」をつけて外出することがあります。不思議な面持ちで見つめる多くの方々と出会います。
次の課題は「看板の再生」です。依頼主すらも、明確な原稿を持たない「復元の試み」です。しかし、次第に、それらしい変化を見せてくるのが不思議です。今日は、「漆文字」の「跳ね」や「止め」等、細部の「手直し」等です。しかし、所詮(しょせん)、課題の実現は、エンドレスの果てにあります。「見切り」をつけることもまた、作品づくりの一過程の筈です。
最終工程は「アクリル透明ラッカー」の吹き付けです。「漆」との「相性(あいしょう)」は既に確認済みです。ある、晴れた良き日の作業に委(ゆだ)ねるつもりです。
シトシトした雨は午後までも続いています。


