新芽の伸びが顕著です。黒松の「みどり摘(つ)み」をします。「みどり」は、枝先に伸びる「新芽」のことです。その「摘み取り」です。実は、この黒松は鉢植えです。枝を伸び放題にできないのです。「散髪」のようなものです。

その後、第二工作室(物置)に籠(こも)ります。このところのパターンです。「金継ぎ(きんつぎ・かねつぎ)」の続きです。

初日の作業は、「割れ面の角(かど)」に「サンドペーパー」をかけて鋭角を鈍角にすることと、割れ目の断面に「生漆」を塗ることでした。

今日は、やや乾き加減の「生漆(きうるし)」に「麦漆」の重塗(かさねぬ)りです。因みに、「麦漆(むぎうるし)」は、麦粉でつくった糊(のり)と漆を混ぜたものです。

今回は、「麦漆」の代わりに「チューブ入りのヤマト糊」を使ってみました。「ヤマト糊」には「防腐剤」も含まれているようです。「麦糊」の代用としては極めて優秀に思われたのです。

この機会です。「欠けた瀬戸物」の手当もします。これも、「金継ぎ」の世界のひとつです。まず、「欠け落ちた」空白箇所に「コクソ」を「埋め」ます。

「コクソ(木屎・刻苧)」は、木の粉や繊維くずなどを漆に混ぜたものです。今回は、「麦漆+砥の粉(とのこ)」で賄(まかな)いました。「耳たぶ」ほどの硬さに調整したものを埋め込みます。

しかし、この「埋め込み」作業は、結構、難しい作業です。「コクソ」が収束し難(がた)いのです。結局、「サランラップ」に登場を願い、貼り付けた「コクソ」をラップで覆(おお)い、その上から手で圧力を加えて密着度を増してやります。

今後の作業は、食み出た麦漆の削除と平滑化からです。そして、細かい穴埋め、やがて、「蒔絵(まきえ)」と続くことになります。

しかし、これらの作業は、秋ごろになりそうです。実は、この「コクソ」が乾くには、半年ほども要するのだそうです。遠大なプログラムのスタートを切ったことになります。

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2024/05/23(木) 04:16