卒業式の季節から突然入学式の季節に移ろいでいます。昔は、この、年度末から年度初めの間は、全国選抜大会を挟んでの「出稽古」の期間でした。

その遠征の折の楽しみのひとつが「花」でした。羽田から浜松町に向かう左車窓の桜が最も早い開花だった記憶があります。上野公園、隅田川河岸、渋谷桜新町からNT大に向うルート、また、友人T氏の事務所近辺の南大塚駅前の桜並木等々です。

今日、そのT氏から、『サンシャインシティ前の桜が満開だ。』のmailを戴きました。首都圏の地理には不案内ですが、その「池袋」は、おそらく、「大塚近辺」のようです。

蛇足ながら、花の鑑賞ポイントは、花自体よりも、花に浸ること、あるいは花を介して、その土地その土地の人々の思いに触れることが楽しみでもありそうです。

現在〈でも〉、首都圏の桜並木には「軒花(のきばな)」や、桜色の「提灯(ちょうちん)」が吊(つ)るされています。地元の皆さんの「心意気」のように思える文化です。他方、奥州最北端では、この「しきたり?」は既に失われています。

60年ほど前には、当地にも玄関の軒下に「軒花」を刺し込む習慣がありました。それは、丁度、3月3日には「散らし寿司」、5月5日には「粽〈ちまき〉」、冬至には「南瓜〈かぼちゃ〉」、元旦には「雑煮」をいただく等の文化の一端のようです。

また、桜に限らず、それぞれにはそれぞれの見頃があります。芽出しの頃、開花の頃、散る頃、葉桜の頃等、そのいずれにも趣(おもむき)があります。「良寛」の、『散る桜 残る桜も 散るさくら』のように、です。

その何れの頃になるかは未定ですが、「宴」を予定しています。60数年前に卒業した中学校の同期会です。会場提供の女将〈おかみ〉が『生前葬でしょ。』、と宣〈のたま〉います。

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2024/04/07(日) 14:53