今日は土曜日です。午前中は、恒例の食料品買い出しのお供です。気温は低いものの、車窓からの景色は一変しています。雑木に緑は無く、木肌は冬の白さのままです。しかし、つい先日まで道路岸に固執していた雪は皆無になっています。

天気予報の時間に紹介している奥州北端の「桜前線」は、つい先日まで4月20日でした。それが、今日は4月15日に変化しています。一目散に春に向かっているようです。道路岸の木々も、早晩、緑になることを欲しているようです。


今日の「ボンゴ・コンガ」は「塗り作業」です。「胴」の塗りです。南ア(南アフリカ)で使われている一般的な色彩は、明るい黄、青等の原色が多いようです。しかし、当地は、ユーラシア東端の島国、それも奥州北端の地です。南アとは異なる風土があります。結局、やや違和感はあるものの、そして、批判のあることを覚悟で「漆塗り」を考えました。

「漆」には「生漆」と「色漆」があります。「生漆(きうるし)」は、採取した状態の、染料を混ぜていないもので、色彩はコーヒー色をしています。他方、「色漆」は、「生漆」に赤や黒、緑等の「色」を混ぜたものです。今回は、「生漆」を使かった「拭漆」にしてみます。

「拭漆(ふきうるし)」は、塗った「生漆」を拭き取る方法です。漆は拭き取っても微々たる漆の膜を残します。その工程を数回繰り返すと、膜が積み重なり、堅ろうで美しいものになります。特に、「欅(けやき)」とは相性のいい塗装方法です。

「漆」は以前使っています。工作室を物色するとあれこれ出てきました。そして一昨日、「拭漆」の1回目を施しました。しかし、「漆の乾燥」には、「高温多湿」を要します。ところが、当地のこの寒さと乾燥です。2日経ても乾かず、まだベタベタ状態です。

因みに、塗った漆の乾燥程度は触って判断します。乾いていればサラサラ、そうでなければペタッペタッ感があります。3回ほどの「拭き漆」を考えています。塗り終えるには2週間以上を要しそうです。


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2024/03/24(日) 11:35