つい先日まで、最高気温が氷点下だったものがいつの間にかプラスに変じています。駐車場も庭も雪は皆無です。それでも、依然として寒い日は続いています。

このところの工房の課題もまた、依然として「ボンゴ・コンガづくり」に甘んじています。この課題に一ヶ月ほども要しています。しかし、遅々ながらも進捗はしているようです。今日は愈々「皮貼り」に至ろうとしています。尤も、正確には、ほんの、その「準備」というところですが・・・。

一般的に、「皮」の「固定」と「貼り」は、「3本の輪」に委ねられているようです。しかし、それぞれの「輪」の大小関係には微妙なものがありそうです。その加減は、老骨の乏しい想像力に任せるだけでは無理のようです。

頼りになるのは「試行錯誤(しこうさくご)」です。これは、兎に角やってみて、成功であればそれで良し、ダメであれは別の方法を試すことです。その過程で偶然成功した情報を採用する、という考え方です。「泥臭(どろくさ)い」ながらも、最も確実な方法の一つと言えるようです。丁度、数学の因数分解、acx²+(ad+bc)x+bd=(ax+b)(cx+d)のa、b、c、dを探すことに似ています。

「輪」には、直径4mmの「針金」を使いました。両端の繋(つな)ぎは「溶接」しました。実は、この「溶接作業」は、80年近くの人生で初めて垣間(かいま)見る世界でした。しかし、結果は、「一回だけの試行」で「成功」します。「案ずるより産むが易(やす)し」というか、「初めてのおつかい」のようなものです。そしてそれは、これまでの人生で出会った、あれこれの「青山」にも似ているようです。

この「輪」に「布」を巻き付けます。その上に「皮貼り」のための「紐(ひも)」を施します。「紐の編み方」は事前に練習しています。これも簡単な作業です。しかし、満足する「皮貼り」が可能かどうかは別問題です。どうやら、「輪の大小の加減」が関係しているようなのです。

満足する結果に至るまでは、またまた「試行錯誤」の世界に嵌(は)まることを余儀なくさせられそうです。ま、この歳には良い「時間つぶし」なのかも知れません。



20240317-064154.jpg20240317-064216.jpg20240317-064235.jpg
2024/03/17(日) 06:29