昨日から今日にかけてのシトシトとした雨です。外での作業は足踏みです。しかし、雪融け後の埃(ほこり)を流し、再びの緑を促(うなが)す春雨です。歓迎すること頻(しき)りです。
このところ、演奏会用のプログラム原稿を作っています。尤も、数年前から既に後期高齢者に分類されている折です。しかも、演奏技術は老いてから稽古した程度です。とても演奏会なんぞの覚束(おぼつか)ないものです。それでもプログラム原稿だけには手をかけようとしている、戯言(たわごと)とも言える試みです。
プログラムに載せようとしている曲は、クラシックから歌謡曲、そして小学校で習った文部省唱歌から映画の主題曲までです。選曲の基本的ステータス(status)は、単に、ここ80年間ちかくの自身の記憶に負うものです。結果的に、そのジャンルは多岐に及び「何でもあり」になります。そして、地理的にも、洋の東西を問うことのない世界一周の「逍遥」のようなものになりました。
今回は「タンゴ(tango)」です。殊更に想い出のあるテーマです。タンゴ(tango)には、南米アルゼンチンの「アルゼンチン・タンゴ」と、ヨーロッパの「コンチネンタル・タンゴ」があります。
起源は、ユーラシア最西端イベリア半島(スペイン、ポルトガル・・)で発祥した舞曲のリズムのことのようです。それが、南米アルゼンチン・ブエノスアイレス、ウルグアイ・モンテビデオに渡り、各地のダンススポット用につくられたのがアルゼンチン・タンゴといわれています。
スペインの「フラメンコ」が、アルゼンチンの「ミロンガ」と混ざり、移民街で再生したことになります。
因みに、「ブエノスアイレス」と「モンテビデオ」は、大河「ラプラタ川」を挟んでいます。一般的には、南米のタンゴは「アルゼンチン・タンゴ」といわれますが、モンテビデオでは「ウルグアイ・タンゴ」として、「アルゼンチン・タンゴ」と一線を画しているようです。「元祖〇〇〇」と「本家〇〇〇」に似ているようです。
アルゼンチン・タンゴが粗削りであるとすれば、ヨーロッパ各地でつくらたコンチネンタル・タンゴには精錬された上品さがあるようです。「夢のタンゴ(フランス)」、「バラのタンゴ(イタリア)」、「奥様お手をどうぞ(ドイツ)」、「ジェラシー(デンマーク)」等です。