ここしばらく好天に恵まれています。そして、最高気温を更新中です。紛(まごう)ことのない春(のよう)です。

とはいうものの、それはまだ「名前だけ」でもあります。陽を浴びるとポカポカしますが、一瞬でも陰(かげ)るとヒヤリとします。丁度、吉丸一昌(よしまるかずまさ)の早春賦(そうしゅんふ)、『春は名のみの風の寒さや・・・』です。それでも、明るい陽の誘惑に抗しきれなく、外に出ます。

雪融け後は、課題と新発見の詰まる宝庫であり、そして忘れたかった過去の記憶の集約のデーターベースでもあります。丁度?寺山の歌集「田園に死す」の「村境の春や錆びたる捨て車輪ふるさとまとめて花一匁」を彷彿とさせます。

一気にそれらに手をつけて解決することは無謀です。今日はまず、昨晩秋セットした「雪吊り」の解除です。セットしたのは「木賊(とくさ)」、「ナツハゼ」、「松」、他に「折れそうなもの」40鉢ほどです。

単に「縄(なわ)」で吊っただけの「雪囲い」です。しかし、縄を取り外すと、冬から春の様相へと一変します。道行く人たちもまたその変化に気づいてか「春ですね。」と声をかけてくれます。


さて、先般から、「コンサート」のプログラム原稿に手をかけています。「荒城の月」の考察はその一歩でした。次のテーマに「Hotel California(ホテルカリフォルニア)」を予定しています。とはいうものの、いつの間にか結構な年齢になっています。汗顔は覚悟の上の文作です。今日はその(1)です。

1976年(昭和51年)イーグルス(Eagles)。ロック。詞作ドン・ヘンリー(Don Henley)、作曲ドン・フェルダー(Don Felder)。詩の出典は、アメリカ西海岸に伝わる、架空のホテルを舞台とした伝奇譚(でんきたん~伝説・伝承による幻想の存在を扱った物語)のようです。

要旨は次のようです。ルート66を、シカゴ(ミシガン湖南)からサンタモニカ(カリフォルニア・ロサンゼルス)に向かう折、終点近くで、涼しい風とコリタスの甘い香りに満たされる。長時間の運転に疲れ、つい、小綺麗なホテルに滞在する。そこには天国とも地獄とも知れない不思議な怪しさがあった。

ホテルで贅沢な日々を過ごす中、やがて、ここに居続けるとダメになる、と気づいた主人公が、出口を求めてホテル内を走り回り、夜警に窘(たしなめ)られる・・・。という脈絡の無いフレーズで、「夢の断片」を綴っているようです。全体の要旨は、『人は、様々な経験や出会いを経て成長するものだ。』とも言えるようです。
2023/03/12(日) 09:06