ここ数日の降雪は無いものの、やはり「如月(きさらぎ・着更着)」です。寒さは一入(ひとしお)です。日中緩んだ残雪は、朝にはバリバリと凍っています。

ひっそりと籠(こも)るだけの越冬の中、楽しみは楽器演奏と文作です。文作は、演奏会のプログラム原稿づくりです。尤も、殆(ほとん)ど開催の見通しの無いコンサートです。いわば「机上の空論」のようなものです。

先般から「荒城の月」に手をかけています。今日はその続きです。一番の『春高楼のはなの宴めぐるさかづきかげさして千代の松ヶ枝わけいでし昔のひかりいまいづこ』をフレーズごとに分解しようとしています。

「花の宴」です。「時」は「桜の咲いている頃」のようです。
「高楼」は、「高殿(たかどの)」・「二階」・「見晴らしのよい場所」等。
「花の宴」は、「観桜の宴」・「花見の宴席」です。翻って、「普段会う機会の少ない友人知人等が集った、観桜を名目とした飲み会」のようでもありそうです。
「めぐる(巡る)さかづき」は、「濃茶(こいちゃ)」のお点前(てまえ)」のように「酒の入った杯をまわし飲みしている様子」のようです。今は見ることの少なくなった文化のひとつです。

しかし、難解だったのは次に続く「かげさして」でした。「かげ」は「光」と訳すようです。
これから「さかづきかげさして」は「次々にまわす酒杯に光があたっている」となりそうです。
次に続く「千代の松ヶ枝」はその「光」についての説明です。
「千代の松ヶ枝」は、「古木(年代を経た木・太い木・巨木)の松の枝」は「密集している松の古木の枝葉」となりそうです。

「わけいでし」は「その密集している松の枝葉を縫って」。
「昔の光いまいづこ」は「昔、あれほど力強かった月の光は、今は何処(どこ)へ行ってしまったのか」。となりそうです。

二番の「秋陣営の・・・」の意味も一番の「春高楼の・・・」と同様のようです。

2023/02/14(火) 11:06