「カホン(cajon)」をつくっているところです。しかし、初めての課題です。それに加えて、日に日に衰える自身です。畢竟(ひっきょう)、作業のお手本になるのは、リセットと紆余曲折(うよきょくせつ)です。失敗したときにはやり直せばいいだけなのです。

先日の「裏板貼り」の際にも、手順を間違ってしまいました。「裏面」の糊付けを、「サウンドホール」をあける前にしてしまったのです。実は、箱を組み立ててからの「穴あけ」は試したことが無く、即、「バリ」が気になるところだったのです。今日の作業は、その後始末からです。

曖昧な記憶をもとに、工作室を物色します。やはり、ありました。適当と思われる「ホールソー(hole saw)」を発見します。これは、20年ほど前に入手したものの、これまで使ったことがなかったものです。恐る恐る使ってみます。心配は杞憂でした。期待以上の能力でした。

話は飛びますが、「hole saw」の「hole」は「穴」のようです。しかし、ニュアンス的には「丸い穴」の傾向もありそうです。そして、他方の「saw」にも、たくさんの意味があります。動詞としては「seeの過去形」の「見た、見えた」等です。また、「鋸(のこぎり)で切る」の意味もあります。名詞としては「鋸(のこぎり)」です。

昔の英語の授業を思い出します。眠りを誘う、今頃の季節だったようです。O先生が、突然、『I saw a saw saw a saw』と黒板に書き、『誰か訳してみなさい。』と言います。教室の雰囲気が一転します。勿論、誰も訳すことが出来ませんでした。正解は、「私は、鋸が鋸を切るのを見ました。」でした。

その後、再び「ラッセル(Bertrand Russell)」の「essay(随筆)」の訳に戻りました。60年ほど前のことです。昔の授業には、受験英語とは違う、そのような優雅さがあったのです。「ラッセル」の訳は記憶に残っていないものの、そのような他愛(たわい)もない一瞬が、その後60年の道連れになっているのです。

他方、「サウンドホール」の開いた「カホン」は、一歩も二歩も完成に近づきました。今日は、「塗装」に入ります。まず、「木地調整」です。「塗装」の出来栄えの如何は、「木地調整」のレベルに比例すると言われます。

しかし、ここでまた憂いが生まれます。実は、塗料に考えていたのは、ドイツ産自然健康塗料の「アルドボス・リボス」でした。直接、手に触れることから、です。ところが、今になって解説を窺うと「ベニヤ板」には「不適」とあります。尤も、ここまで来た以上は、その注意書きは無視すべきであるようにも思われます。

次は「脚」です。この本来?の役割は、床に瑕(きず)をつけないためのもののようです。ホームセンターでの名前は「キズ防止」です。専門用語?では「ボンネットゴム」のようです。

しかし、現在つくっている「カホン」は小型です。瑕がつくレベルではないのです。考えられる他の役割のひとつは、「カホン」の底がベッタリと机等に置かれないためです。理屈的には、「木」の「脚」でも良さそうなのです。


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2022/06/21(火) 14:39