〔4、気候と水〕
ロスも日本も同じ北半球です。緯度もほぼ同じです。日本もロスも、青葉は同じ初夏の季語と思っていました。
しかし、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のように、ロスは砂漠です。雨は日本の真冬の頃、ほんの少量だけ降ります。その冬の間だけ草木が緑に変化します。
江戸の俳人「素堂(そどう)」が、『目には青葉 山ほととぎす 初鰹(はつがつお)』と詠った緑は、カリフォルニアでは冬の季語なのです。
沙漠だったロスはフーバーダムで一変します。これは1930年代、ルーズベルトが行ったニューディール政策のひとつです。コロラド川下流の農業灌漑都市供給水の確保と経済不況対策として行われた工事です。
コロラド川の水が引かれたことで、ロスは緑の町に一変します。逆に、それまでコロラド川の恩恵を受けていた川沿いの農家は水不足で困ることになります。
今は、ほとんどのホテルに花や椰子が植えられています。どこに行っても「極楽鳥花(ごくらくちょうか)」を植えていることが不思議でした。或いは、州条例で規制されていたのかも知れません。
しかし、この花も木も本来、沙漠のロスに自生するものではなく、他国から運び込まれたものです。大きい労力と気配りと引き換えに、沙漠に緑を演出しようとする文化を感じることができます。
ロスの水道水は飲めますが、メキシコは難しいです。特に、トロピカルな綺麗なジュースは、日本人には絶対に無理です。100人飲めば、100人とも1週間以上の入院が間違いなく約束されるそうです。現地人とは鍛えられ方が全く違うのです。
日本に雪が降っていても、カリフォルニアは暖かです。朝方は10℃前後、日中は20℃前後です。そして、陽光のまぶしい青空の日がほとんどです。よく解かりませんが、大陸西海岸を南下するカリフォルニア海流の恩恵?のようです。この海流は寒流ですが、湿った空気を持ち込まないので、年間を通じて晴れることが多く日射量が多いのです。
一度だけ、強い雨に見舞われ、「傘」を探したことがあります。しかし、どこにも売っていませんでした。一般的に、ロスは、365日中、300日は晴れるといわれています。ロスでは「傘」は不用品なのです。
服装もまちまちです。早朝、肌寒い時間帯、まだ薄暗いうちから散歩をしているのをよく見かけます。家族連れが多いです。そのときの服装は短パンにスニーカーです。上半身は、ノースリーブのシャツの上から両袖を首に結んだブラウス程度です。
しかし、日中のディズニーランドでは、コートも毛皮もなんでもあり、です。実際、日の当たらない場所は寒いほどでが、陽のあたる席はポカポカしています。
どのような服装が適しているかは、それぞれが判断すれば良いことなのです。1億総同一価値観の日本と違うことを認識する場面です。
一昨日、昨日の土日はお休みの日です。久しぶりに工房に入ります。久しぶりに「薪ストーブ」をガンガン燃やします。天文学的に乱れた工房の整理整頓は今年中に終えるつもりです。