このところ、2連休、3連休が頓(とみ)です。お勤めの身には、このお休みが非日常性との出会いの機会です。

 非日常性には煌(きら)びやかな概念があります。しかし、実際の中身は細(ささ)やかです。精々(せいぜい)、片道1.5時間ほどの車での遠出、庭の草むしり、畑の手入れ、薪(まき)の調達等の越冬準備、工房の整頓や掃除等、そして、長時間に及ぶギターのお稽古です。

そしてそれらは、若干ながらも強迫観念めいたものも有します。おそらく、高齢のなせる仕業のようです。所謂(いわゆる)「終活」の類(たぐい)です。前後しますが、「終活」は「就活」のもじりで、「終末活動」の略のようです。

この意味は、人生の終末を迎えるにあたって、延命治療や介護、葬儀、相続などについての希望をまとめて記しておくことのようです。しかし、その中には、押入れやタンス(箪笥)の処分、パソコンやプリンターのスリム化も含まれます。

特に、タンスが厄介です。半世紀も前に亡くなった祖父母をはじめ、父母の箪笥、長持ち(ながもち)が何部屋も占有しています。最近になって、これ等の処分が殊更に気になってきています。

とはいうものの、結局は、目先の課題の優先となります。先日、収穫を終えたゴーヤー、ミニトマト、キュウリ等の名残を取り除き、耕運機をかけ、今回、新たに、干しネギ、ミニダイコン、ブロッコリーを植えます。干しネギとブロッコリーは苗、ミニダイコンは種からのスタートです。


最も気を使ったのはミニダイコンです。芽が出るまでは、「本当に発芽するのか」の不安の毎日でした。それが、ある日突然、発芽の兆しを見せます。やがて、植えた全てが違(たが)うことなく発芽します。こうなると、次は「間引き」です。まずは、4~5本を2~3本に減じることからです。これも、生まれて初めての作業です。

他方、芯を切って植えた干しネギは、15cmほどの緑に育っています。ブロッコリーは植えたままの姿です。向寒の砌(みぎり)です。これからどうなるのか見当のつかない、未知世界に踏み入れることになります。

 朝夕の散歩で、時折、飼い主が、愛犬のお土産を残したまま逃げることがあります。その禁止のための「立札」をつくることにします。文言(もんごん)を漢文にするつもりです。「非拒入犬猫唯希無糞尿」です。意味は、「この地に入ることは拒(こば)みませんが、後始末をしてお帰りください。」です。

 終活の合間を縫って、先日、弘前のモール(mall)に寄ります。初めてでした。驚きます。カリフォルニアのモールに似ているのです。日本には存在しないと思っていましたが、奥州最北端にもあることを初めて知ります。

3階には子どもの遊び場があります。木の玩具がたくさんありました。これにも驚かされます。4階のイベントホールを覗くと、フォークグループの演奏の直前です。入場無料の受付で、160曲が載っている手作りの歌詞カードをいただきます。感激します。


受付近辺に屯(たむろ)している、スタッフとおぼしき何人かとお話をします。活動の軍資金について訊くと、「お小遣いです。」と答えます。結局、ボランティア活動のようです。曲目から推察して、彼等のジェネレーションは筆者よりも10年ほども若いようでした。

退職後の皆さんが、ノスタルジアを楽しみながらの、地元との交流です。広い客席はほぼ満席です。その彼等の風貌もまた同世代です。肝心の演奏は、やや地方色が出ているものの、極めて上品です。

話は飛びますが、筆者もまたミニコンサートを時折開催しています。ミニミニコンサートですが、緊張すること頻りです。実は、自身のお稽古としてのコンサートです。人に見られながらの演奏は、一人だけのものと全く違うのです。

話は飛びますが、現在練習中の「アストーリアス(伝説)」は、このままの進捗であれば、あと3~4ヶ月で上がりそうです。しかし、「アストーリアス」の他に、演奏会用に2~3曲はマスターするつもりです。

1曲の習得に1年を要したとして、これから3年ほども生きながらえることが条件となります。自分より3歳若い輪島は70歳で鬼籍に入りました。遠大な人生設計ですが、緊急を要する課題の山積です。


2018/10/13(土) 08:48