今朝、窓ガラスが雨に打たれたようにグッショリと濡れています。顕著に大量な露です。その露は、夜露と朝露のどちらか得体の知れないものです。

あらぬ方向に話は飛びますが、昔、『「0」とは何か。』の友人の質問に対して、「夜露が朝露に変化する瞬間のことだ。」とか、「夜露と朝露の間に存在する刹那(せつな)を1次元に表現したものだ。」などと答えたことがあります。その時のことを思い出した朝です。

勿論、素面(しらふ)ではなく、更けた酒場でグラグラと酩酊した折です。もう50年近くも前のことです。今朝の食卓の内容は思い出せなくても半世紀も昔の断片は赫奕(かくやく)と蘇(よみがえ)ってくるのです。不思議です。


当面していた「木工教室」が一昨昨日終えます。要項では定員20名としていましたが、実際は、スタッフを合わせて40名の参加をいただきます。一般的に、この種のイベントの成否(出来不出来)は参加者数の如何によって決まるようです。その定義であれば、概ね成功といえるようです。

今回の教材は「貯金箱」です。作業内容は、6片の正方形を貼りあわせて正6面体をつくるだけのものです。しかし、その接(は)ぎは全て「留め接ぎ(とめはぎ)」です。机上では簡単な構造ですが、準備する工房としてはさまざまな課題に遭遇することになります。

まず、その加工をするだけの能力があるかどうか、です。その前に、はたして、「貯金箱」が歓迎される課題だったのか、というテーマの妥当性の評価です。そして、如何に予定した1時間以内で作業を終わらせるか、等です。

結局、1時間を、説明の時間、作業の時間、まとめの時間等に正確に振り分けることで解決を図ります。要するに、仕上げのサンドペーパーによる「木地調整」を「宿題」にして空白時間を確保します。しかし、その反面、「まとめ」の時間では、「NEWS(北・東・西・南)」、「東西南北」、「東・南・西・北(トン・ナン・シャー・ペー)」等、つまらない話題に終始する羽目になります。


40人ほどの参加者でしたが、「キット(kit)」は、準備した50組は一瞬に無くなり、他に30個ほどの予約を受けることになります。準備したのは100弱です。ま、いいか。

数ヶ月前に咲き始めたシンビジュウムがまだ咲き続けています。庭に出ているものは一瞬のうちに散りましたが、半日陰の書斎は驚異の長持ちです。今日、ようやく「切り花」にします。

他方、シンビの空白を埋めたのが「春蘭(しゅんらん)」です。日本に自生するランです。実は、裏山で会うことは多かったのですが、花は見たことがなく、これまで見向きもしなかった「山野草」でした。しかし、数年前、鉢に移したところ、見事な花をつけていることに気付きます。

山ではほぼ真上から見ていたものを、棚の上に置くことで真横から観察できたからです。その花に魅了されて昨年から「株分け」に挑戦しています。現在は40鉢ほどになっています。今日、書斎に運び入れたのは、その中の1鉢です。

2017/09/26(火) 15:48