先日、自家用車で遠方に出かけます。1日目は、東北道北端を福島に南下し、郡山JCT〈ジャンクション〉から「磐越自動車道」に入り、新潟中央IT〈インターチェンジ〉で降ります。「日本海東北自動車道」と「北陸自動車道」の交わる地点です。

今回の宿は、事前の予約無しです。JCTの料金所にお訊ねします。『駅前にたくさんのホテルがあります。そこまでのルートがこれです。私がつくったものです。』と、予(あらかじ)めプリントした地図をいただきます。感謝するとともに、「やはり、私のような旅行者がいるのだ。」と思ってしまいます。そして、プロの姿勢を垣間見(かいまみ)ます。

宿舎は簡単に確保します。夕食会場は宿近くの居酒屋です。そこで、地元の若い方とお知り合いになります。名刺をいただきます。大手企業のお勤めの好青年です。酔うほどに食べるほどに、さまざまな情報交換に及びます。楽しい瞬間です。彼は、新潟についてのさまざまなことを、そして、当方は、本州最北端の事情等について交換します。

その中の、『佐渡は良いですよ。一度、あらためてお出でください。』と勧められます。島までは1.5時間ほどだそうです。フェリーには、所要時間の早い便と遅い便があるそうです。人だけが乗るフェリーが早いのだそうです。

当方は、「夏祭り」について語ります。H市の「扇ねぷた」、A市の「人形ねぶた」、そして、G市の「立ちねぶた」です。結構な酩酊後、再会を楽しみにして別れます。そこに至って、簡単な「木工作品」を持って来なかったことを反省します。


実は、先般、九州の大分で、「竹細工」の名人にお会いする機会がありました。そのときは「名刺入れ」をプレゼントすることができました。彼からは竹でつくった干支〈えと〉をいただきます。オリジナルの見事な作品でした。

翌朝、「新潟中央IC」を立ち、北陸自動車道で大阪を目指します。出発間もなく「三条」です。「三条の技術」がテレビで紹介されることが多いです。お邪魔したことは無いのですが、馴染みがあります。床屋さんの鋏(はさみ)、爪切り、スプーンやフォーク、そして「医療に関わる術器」等です。

しかし、思い出すのは「木工愛好家」です。実は、奥州最北端の当地では「クラフト展」が盛んです。集まる皆さんに「三条」の方もいたのです。その方は、『木工は趣味ですが、本業は刃物づくりです。』と言っていました。幼児と一緒の若い夫婦でした。そのことがあってから「三条」を意識していました。可能であれば、帰路の宿泊地を「三条」にしたくなります。とはいうものの、「燕三条」か「三条燕」かが、いまだに解からないでいます。

「柏崎」の「米山SA」で、微(かす)かに見える程度の「佐渡島」と正対します。このあたり一帯が「佐渡弥彦米山国定公園」です。話は飛びますが、「三条」の海岸寄りにも「弥彦温泉」があります。掲示には「おや彦温泉」と「お」がついていたようです。そこに大きな鳥居があります。丁度、フランスの凱旋門のようでした。非日常的なひと時でした。

「北陸自動車道」を進むと、やがて、「上信越自動車道」への分かれ道があります。多くの車が入っていきます。よく解かりませんが、東京に向かう車のようです。私たちは、日本海沿いに「北陸自動車道」を進み、「糸魚川(いといがわ)」を経由します。休日にもかかわらず、空(す)いています。


「親不知」や「子知らず」等、トンネルが続きます。26ヶ所のそれぞれに番号が付されています。実は、昔から、このトンネルが苦手でした。壁面と天井の橙色(橙色)のライトが、催眠術の振り子の時計に見える不安があるのです。かろうじて、その番号に救われる気がします。最初が1/26で、最後は26/26です。それを、1つずつ確認していくことで、催眠術にかからないような気がしてくるのです。


午後、野球の応援に出かけます。今日は県予選の準決勝です。A高校対AY高校です。一方のA高校は、県内屈指のナンバースクールです。他方は、甲子園出場10回以上の、全国的に名を馳せている私学です。筆者には、どちらも母校のようなものです。実は、今回の旅行のコースは、甲子園に乗り込むときのルートでもあったのです。

A高校は、昨日の試合で、相手チームのピッチャーがエースでなかったことに対して、『私たちを侮辱しているのだ。』と闘志を露わにします。「私学には負けるな。」とチームをまとめています。好カードです。たまらず、応援に出かけます。

試合結果は、A高校が8回までの3点のハンディを9回表で5点を奪って逆転します。先般、勝負を決める要素について触れましたが、その通りになったようです。力と技だけが勝負を決めるのではなく、心の要素が大きく作用することを見せつけている試合でした。気温は29℃、そして、真っ青な空でした。顔が相当焼けたようです。

「額紫陽花〈がくあじさい〉」が咲き乱れています。北国の須臾〈しゅゆ〉の夏です。貴重な時です。

2014/07/21(月) 18:07