薄曇りです。日中は28℃とやや暑いです。昨日と一昨日の外出で、まとまった作業ができませんでした。それが作用してか、今日の時間が新鮮に感じます。まず、当面している課題を確認してみます。あれこれが浮かんできます。焦〈あせ〉ること頻りです。あちらこちらに動き回ります。

今日の課題に「表札」を取り上げます。実は数年前に依頼されていましたが、手をかける機会が無かったのです。依頼主は同期生のIさんです。先日、『そろそろ作らないと、間に合わなくなります。』と電話をいただきます。間もなく70歳です。「間に合わないことが」十分に考えられる年齢です。責任感と義務感が擽〈くすぐ〉られます。遅ればせながら、取り組みを決意します。


しかし、工房にある筈の表札用のケヤキをどうしても探すことが出来ません。結局、工房内の整理整頓の作業から始める羽目になります。1時間ほどを要しますが、探し当てることはできませんでした。記憶では、綺麗に裁(た)った3枚ほどを確保していた筈なのです。記憶力の衰えを見せつけられます。

頼りはY製材所です。適当と思われる工房内のケヤキを持ってお邪魔します。しかし、社長さんは、『表札に使うには素直で若すぎる木目です。適当なものを探してみましょう。』と、製材所の奥を探してくれます。そして、厚さ2寸のケヤキを見つけます。伐採後数十年を経た古木を挽(ひ)いたものです。そして、『この部分をつかったらどうでしょうか。』とすすめてくれます。

木目の確認のため、チェンソーで大雑把にカットし、プレナーに通してみます。密集した年輪は、ドラマチック性と意外性を持っています。そして極めて大胆な模様を描いています。それでいて、極めて自然に見えるのです。そして、芸術的です。不思議な世界です。しかし、表札として使えるのは1~2枚だけです。早速工房に持ち帰ります。今晩は眺めるだけです。作業開始は明日以降です。


昼前にW工房にお邪魔します。県の文化祭の日取りの相談と決定です。実際の開催日は約3ヶ月後ですが、広報部門としてはそろそろ細かい要項を印刷するようです。大切なことは、理屈無しのボランティア活動としての立ち位置です。それを見失うのであれば、意味の無い活動になってしまうのです。

他方、明後日からは市の展示会です。搬入は明日です。今回の出品予定は2点だけに限定されています。「押し寿司器」と「木枕」にします。「押し寿司器」は厚手の青森ヒバを「霰組(あられぐみ)」にし、数度の「拭き漆」を施しています。

他方の「木枕」の素材も青森ヒバです。これは「蟻組(ありぐみ)」にしています。無塗装です。床との接着面を、敢えて湾曲させた構造にしています。勿論、完全オリジナルです。実際に使っている方からは好評をいただいているものです。

2014/07/14(月) 17:15