結局、台風は、本州最北端には上陸しなかったようです。理由は何であるか解かりませんが、今日は暑い日です。今日は、太平洋側のM市にお邪魔します。心なしか、太平洋側が暑いようでした。


今日の試合は良い試合でしたが、結局は負けます。将来、勝つために必要な、そして貴重な過程でした。話は飛びますが、ここ数十年、坂本龍馬を主人公とした脚本が漫画化や映画化されています。その中の作者が言わんとするひとつに、「ドブの中でも前向きに死ね。」があるようです。昔S先生からも教わったことがあります。

昔、このことを自身に当て嵌めてみたことがあります。極めて難しいことでした。上手く表現できませんが、力と技は、確かに試合を決定づける要素ではあるものの、それは所詮、全体の要素の一部でしかなく、残りの要素は、相手に立ち向かう心の在り方である、ということのようです。

相手の力量よりも自分は劣るから、背中を見せて逃げるのは、はじめから、勝負を100%棄てていることである。龍馬の生き方の見るべきものの第一は、自分よりも腕前の優れた刺客であったとしても、背中を見せないで正対したことにある。仮に敗れたとしても、負けて元々なのだから、という理屈のようです。

しかし、実際には、この境地の体得は極めて難しいものです。老い先短くなった今でも、吹っ切れていないのが恥ずかしいです。毎日の稽古や試合は、この体得を目的としいることになります。要するに、自身の心のコントロールということになります。


外出のため、今日の工房作業は早朝と夕刻の一時です。テーマは、このところ手がけている「シンデレラの馬車」です。その車輪の取付けです。遅々〈ちち〉とした進捗(しんちょく)でしたが、ようやく最終段階を迎えています。車輪は、「青森ヒバ」の枝を輪切りにしたものです。それらを4mmの竹籤(たけひご)でコネクトするだけです。

車輪の大きさには、大小さまざまあります。また、中心の位置がずれてもいます。仕上がった「馬車」を転がすと上下に揺れます。しかし、この揺れがたまらなく愛くるしいのです。仮に、これらの寸法が完璧であるとすれば、おそらく、作ることの意味自体が無くなるようでもあるほどです。貴重な上下の揺れであり、貴重な拙(つたな)さです。


早朝、T氏がお見えになります。タイヤショベルの手当てです。さまざまな道具を持ち込んできます。有難いことです。この除雪機は、10年以上も前からの相棒です。その錆(さ)びが目立ってきていたのです。作業は折をみて、になります。冬支度が既に始まっています。


M市には明日もお邪魔することになりそうです。



2014/07/12(土) 20:03