いつ降り出したかは不明ですが、早朝からシトシトとした雨です。久しぶりの雨です。畑をつくっている方々は歓迎するところです。しかし、終日、降り続きます。こうなると事情が違ってきます。川が、河川敷を覆うまでの水量になると、トマトもナスも困ったことになるのです。気を遣うところです。


晴耕雨読(せいこううどく)ではありませんが、今日は終日、工房に籠(こも)ります。テーマは「シンデレラの馬車」です。昨日の時点で、下拵(したごしら)えの殆(ほとん)どは終えています。しかし、実際には、組立てをイメージしての微調整が必要です。スタートの段階では、正確なプログラムを立てたつもりですが、今に至って、不満足な箇所が出てくるのです。


今日は、馬車本体の不必要と思われる部分を削除します。ほんの少しの削除ですが、100個近くの手直しです。スライド丸鋸(まるのこ)を駆使するものの、若干の時間は要します。その後、サンドペーパーで簡単な「面取り」をします。基本的なパーツの加工はこれで終了です。

次は「焼印押し」です。馬車の本体への刻印です。材料の「青森ヒバ」、そして、製作者のサインを入れます。この焼印は、数年前、北海道の業者につくっていただいたものです。作品に責任を持つ意味では、大事な要素のようだったのです。

問題は「塗装」です。まず、塗装するか否か、です。そして、塗装のときは塗料を何にするかが問題でした。結局、塗ることにします。塗料は「櫨蝋(はぜろう)」です。植物の「櫨(はぜ)」の実から採った自然のオイルフィニッシュです。ワックスですが、塗った表面は、時間が経てば乾き、塗膜となります。


この「シンデレラの馬車」は「肩もみ器」であり「オブジェ」であり、そして「玩具」でもあります。美的にも優れ、そして幼児が扱うに耐える塗料でなければならなかったのです。

この「櫨蝋」は、以前、F県の漆問屋のH氏からわけていただいたものです。実は、車輪にも、これを使っていたのです。今日は、約半数に塗ります。その良し悪しは兎も角、塗る前と塗った後では、雰囲気が全く異なります。透明感が出、白っぽい青森ヒバが淡黄色に変化します。

次回はいよいよ車輪の取付けです。しかし、完成まではまだまだの道のりです。透明の包装紙に入れ、綺麗なリボンで結ぶつもりです。また、簡単な栞(しおり)も同封するつもりです。なんとなく「ママゴト」の世界に似ています。楽しそうです。

2014/07/10(木) 16:31