
今日も良い天気です。数日間続いた雨の後の晴天です。その所為(せい)か、サツキの花が競うように咲いています。鎌倉時代に吉田兼好が著したといわれる、徒然草(つれづれぐさ)の『花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは・・・』には反するようですが、間もなく秋になり、そして白い冬を迎えます。今の花の盛りは、しっかりと記憶に留めておきたいところです。
昨日から手をつけた「肩もみ器」づくりは、今日は、庭の四阿(あずまや)が作業場所です。工房内では暑く、そして、作業で生じる微粉末が厄介なことからです。今日の作業は長時間に及びましたが、結構、快適な条件でした。材料は「青森ヒバ」です。奥州最北端固有の木です。馥郁(ふくいく)としたピュアー(pure)な香りを放ち、殺菌力に富む、世界に誇る秀木です。

昨日、Y工房から1寸×2寸の材を入手しています。これまで、木口(こぐち)の切り取りをし、鉋(かんな)がけを終えています。その後、期待する寸法にカットします。ツールは丸鋸(まるのこ)です。そして愈々(いよいよ)、希望する形に切り抜く作業に入ります。
当初、この作業には「帯鋸(おびのこ)」を使うつもりでした。しかし、幅の狭い鋸(のこぎり)が見当たらなく、結局、「卓上糸鋸」になります。これには帯鋸ほどのパワーは無さそうですが、何千回も使っているツールです。
この「型取り」は、今回の作業の中で最も時間を要する工程です。そして、結構な根性を必要とする作業でもあります。根性を要することの理由は、長時間に及ぶことがあります。しかし、その他に、作業が単純すぎることがあります。
先般の都議会と誤解されそうですが、このような作業はご婦人の作業に向いているようです。表現を変えれば、延々と続く単調な作業は男性には向いていなく、女性が得意な分野なのです。

型取りを済ませた数は50ほどです。この中には、以前につくりかけていたものも含まれています。当面は、これだけでも十分な数のようです。しかし、多少の時間は要したとしても続けるつもりでいます。残っている材料の数は60ほどです。或いは、助手にお願いすることにもなりそうです。
この「肩もみ器」には愛称をつけています。昨日は「黄金の馬車」でした。今日は、「シンデレラの馬車」です。