朝はシトシトとした雨です。愚図ついていた一日です。つい先日、白い花をつけていたスグリ(酸塊)に、真っ青な実が生(な)っています。まだ小さいながらも、唾液がジュワーッと湧いてきます。落ち着かなく寒暖は繰り返してはいても、春の営みは確実になされているようです。


朝から終日、工作を満喫します。テーマは「ギタースタンド」です。楽器店にはさまざまなものがあります。一般的には、金属のフレームで作られたものが多いようです。それらの殆(ほと)んどは、緻密(ちみつ)な設計をもとにつくられています。そして比較的安価です。しかし、今回は、拙(つたな)くても手作りをしたくなります。

材料は、ケヤキ(欅)です。そして、形にはトラディショナル(traditional)なものを考えます。ヒントは、床の間(とこのま)でよく見かける「皿立て」です。先般、その形で「額立て」をつくっています。昔からあるものです。しかし、今の楽器店では見かけることのないバージョンです。そのことが勿体なくもあり、面白さと斬新(ざんしん)さがあるように思えるのです。


各パーツは「ホゾ接(は)ぎ」です。4架つくるつもりです。ホゾとホゾ穴の数はそれぞれ40ヶ所ずつです。ホゾの加工には「スライド丸鋸」を使います。そして、ホゾ穴掘りには「角鑿(かくのみ)」です。何れも優秀で有難いツールです。

この工具が無かった頃は鑿(のみ)と金槌(なかづち)、そして鋸(のこぎり)でやっていました。天文学的に難しく、途方もない根性を要したものです。つい昨年も、この作業で肩を故障しています。1週間、寝返りは勿論、箸(はし)も持つことも出来ませんでした。その時は、友人からいただいた「痛み止め」で凌(しの)ぎました。今の「ホゾ加工」は天国のようなものです。


「面取り」の殆(ほとん)どを含めて、基本的な加工を全て終えます。明日は微調整しながらの「仮組み」です。同時に、各パーツのデザインも考えたいところです。イメージしたいことは、不要部分の削除と「遊び」の演出です。センスの問われる次元です。


ここまで辿(たど)りついて、フッと憂(うれ)いが生じます。「塗装」です。木地(きじ)はケヤキです。漆との相性(あいしょう)が良いです。或いは、素朴な無塗装、或いは、クルミや蜜蝋(みつろう)若(も)しくはオリーブオイル等の自然油等のオイルフィニッシュ、或いはウレタン系等です。今晩、苛(さいな)まれそうです。


明日は5月23日です。いつの間にか、今年の5月も後半になっています。そろそろ、優先課題を明確にすべきなのかも知れません。

2014/05/22(木) 18:46