
朝は、木々も屋根も路面も、地上の全てが薄(うっす)らと雪に覆われています。予報では、今日の最高気温はマイナス1℃のようでした。
しかし、正午近く、屋根の雪ガダラダラと音を立てて滴(したた)り落ちています。或いは、プラスの気温になったのかも知れません。もしかすると、太陽自体に融かす力があるのかも知れません。
工房では「矩(かね)だし」作業です。材のコーナーの直角化です。ツールは、グイーンと回転する鉋(かんな)です。普通の鉋を逆さにした状態になっています。
刃が目の前で回転しています。勿論、手を触れれば、手に鉋がかかります。一般的に、刃物で怪我をするときは、切れない(鋭利でない)刃の場合や、普段使い慣れていない強い力で作業するときといわれています。
手が滑(すべ)ったり、つっかえ棒が外れたときのようにバランスを失うことがあります。そのような時にはコントロールを失っています。その結果、手と刃が接触することが多いのです。

小学校時代、彫刻刀で何回も怪我をしています。そこで学習したことは、刃の進む方向に手を置かないことでした。
今回のような「手押し鉋」も同じようです。手にはある程度の力が働いています。そのベクトルの方向に刃が無ければよさそうです。
当初、準備したのは4尺ほどの材です。結構、歪んでいます。そのままでの作業は効率的でないことから、2~3に分割します。2面だけを整えます。その2つの面が出会うコーナーを直角にします。
将来、この2面を基準面にして、他の2面をプレナー(自動カンナ)に通す目論見(もくろみ)です。この作業には立ち姿勢が要求されます。休み休み、そして楽しみながらの作業に徹します。午前中を要して、ようやく終えます。
昨日、Oil(オイル)(と思ったもの)が届きます。実は、当初期待したのはオイルフィニッシュ(oil finish)だったのですが、先般届いたのはRestor A Finish(レストアフィニッシュ)だったのです。どうやら汚れ取り専用のようです。

仕切り直しで、昨日届いたのはCutting Board Oilです。FDA(米国食品医薬品局)基準クリアのミネラルオイルです。
よく解りませんが、ビタミンE配合となっています。カッティングボードのオイルフィニッシュとしてはこれを使うようなのです。
化学は50年前に習っています。今も覚えているのは「高級脂肪酸とグリセリンのエステルは石鹸である。」です。勿論、理屈は全く解からなくなっています。最も不得意な分野です。ま、頓珍漢(とんちんかん)であれば、また、スタート地点に戻れば良いだけです。
気温の低いとき特有の、着地に時間のかかるチラチラとした雪が降り出しています。今晩は冬らしい冬になりそうです。