雪から雨に変わるという予報でしたが、実際は、朝から青空です。一時雲になりますが午後も青空です。予測の難しい気圧配置のようです。

また、天気予報では『雪は降りますが、降雪量は0です。』と表現しています。『降雪はあっても積雪は0です。』は理解できますが、『降っても、その量は0です。』は少し苦しい日本語に聞こえてしまいます。とはいうものの、昨晩の強風は、予報の通りの感があります。


今日の「額づくり」は、漆を落ち着かせる日にします。若干の憂いがあります。実は、この「額づくり」は、昔から手掛けてきていますが、いつも課題を残す結果になっています。今回も、完成が近づくにつれて、あちらこちらに不満が噴き出てきます。

加工技術の稚拙さが原因です。今は、そのことを踏まえた上で、可能な限り、只管(ひたすら)手をかけています。或いは、下手(へた)は下手なりに、努力の跡だけは残すことができそうなのです。

また、技術の巧拙によって、必ずしもそれが作品の良し悪しを決定づけるものでも無いようなのです。どうやら、そこには、作者の持つ感性や芸術性も反映されるようなのです。その意味では、恥を忍んでの作品づくり、ということになります。

さて、額にはさまざまな種類があります。油彩、仮縁(かりぶち)、デッサン、和額、賞状、証書、勲章、ポスター、写真等です。他に手ぬぐい、ジグソーパズル等もあります。今回手掛けているのは、その中の和額です。


また、額のパーツにもそれぞれの名前があります。外側のフレーム、ダストカバー、ガラスと絵を密着させないための入れ子(ライナー)やマット、絵と裏板の間に入れる合紙(あいし)、裏板、枠と裏板を固定するトンボ、吊金具、吊紐、角金(かどがね、かどきん)等です。

他に、厚さ調整のためのダンボールや発泡スチロール、額受(がくうけ)、額座布団、額立て等までにも及びます。更に、それぞれのデザインがあります。単に額づくり、とはいうものの、結構、奥の深い世界です。

今回のフレームには拭漆の青森ヒバ、ダストカバーにアクリル板、裏板はコンパネのつもりです。合紙が必要とされるときは新聞紙かダンボールを使うことになりそうです。そしてマット紙も考えたいところです。

この中のアクリル板、マット紙は専門の業者に依頼することになっています。額と作品の大きさに応じて、スパッとカットしてくれることになっています。ま、何とかなりそうです。

話は飛びますが、今回の部材づくりで端材が出ています。これを材料にして試作品もつくっています。今日はタッカ(tacker)を試します。話は飛びますがkerでもカです。丁度、computerであってもコンピュータというのに似ています。

これは、昔、庭の四阿(あずまや)の屋根を葺くために入手しています。そのタッカを、今回の額のコーナーの補強として考える余地があるかどうかの検討です。今回はカンザシを挿していますが大きい額です。やや不安でもあります。


またまた話は飛びますが、ガラス(硝子)張りの人形ケースを思い出します。ガラスを外すと、極めて不安定な状態になります。ガラスを入れることで安定度を保っているのです。今回の額も同じように考えることができそうです。とはいうものの、念のための補強に考えても可笑しくは無さそうなのです。


午後、W氏がお見えになります。接触不良のノギスを修復してきてくれます。また、『簡単です。つくってみませんか。』と、不思議な作品も持ってきます。フォスナービットを使うようですが、軸の跡が残っていないのが不思議です。少し考えることになりそうです。


今日は近くのホームへの慰問日です。工房からのプレゼントとして、K社長に、青森ヒバの小片60人分を託します。

2013/12/11(水) 16:20