
正午近くは真っ青な空です。しかし、ほんの一瞬です。少しがっかりします。厳しい寒さではないものの、終日の曇天です。
当面する課題が目白押しです。明日は雨で、明後日から雪のようです。その条件からすれば、河原に置いている合歓(ねむ)を薪小屋(まきごや)に運び入れる作業を優先すべきようです。
他方、ここ数日の工房では「額づくり」にエンジンがかかっています。その勢いにも捨て難さがあります。結局、「額づくり」が優先されます。昨日はカンザシの挿し込みまで終えています。
今日の作業は、まず、そのカンザシの削除です。このツールを考えていました。当初、スライド丸鋸(まるのこ)も候補に上がりました。実際、これまで何回も使っていたものです。

しかし、今回は大きい額です。むしろ、アナログ的な手作業が適していそうです。「片刃鋸」を使うことにします。
ダボ切りに使うとき、本体の材に瑕をつけないといわれる鋸です。とはいうものの、本体のフレームに瑕をつけないために、手加減してカットします。
本体と空間を置くことで、出っ張ったカンザシを更に手当てすることになります。これは鑿(のみ)が担当します。押すのではなく、回して切ります。合わせて、固まった接着剤も削り離します。
その後、段差の修正とサンダーがけです。この延々とも続くと思われる作業は、結果の如何を左右する工程です。妥協したくないところです。4時間ほども要しましたが、極めて楽しい時間です。
午後は漆塗りです。鍛えた木地にあらためて「拭漆(ふきうるし)」です。この段階で可能な限りの木地調整をしておきます。実は、45°の合わせ目に微かな?隙間のあるところもあります。それを埋めることにします。

今回の「埋め材」は、砥の粉(とのこ)とヒバの微粉末を漆で捏(こ)ね合せたものです。
実は、専用の「埋め材」もあるのですが、やや、「痩せる」傾向がありそうなのです。これは、埋材で埋めた後、その体積が小さくなり、更に隙間を生じせしめることです。
「拭漆」は、これからも数回繰り返すことになります。次回の2回目は軽くサンダーをかけた後です。実は、今回は、組立前に塗りを済ませています。そして、今、組み立て後の塗りです。
一見、二度手間のようです。しかし、極めて効率的な手順と信じて憚(はば)らないところです。
明日は雨の中、外の作業になりそうです。ま、いいか。