昨日の気温より、今日は微(かす)かに高いようです。微かに、のレベルは1~2℃程度です。非常に小さい値ですが、結構大きい意味があります。

物理的には、氷点前後の1℃の違いは雨雪を液体と固体の何れかに分かつ値です。とはいうものの、臨済宗の一休和尚に言わせれば、『雨あられ 雪や氷と隔(へだ)つれど とくれば同じ谷川の水』です。何れも同次元のようでもあります。

しかし、奥州最北端の冬の冷たさには特別の厳しさがあります。僅(わず)か1~2℃の違いは、燃料的には5%の消費の変化をもたらすそうです。つい昨日の沐浴時、燃料会社のS氏にお聞きしたものです。


昨日、「雪囲い」の大方(おおかた)を終えます。気掛かりがひとつ失せたことで、突然、創作意欲が高揚してくるようです。いつものことですが、掃除同様、不思議なメカニズムです。


話は飛びますが、ピアノやバイオリン等を扱う演奏家や音楽家の多くは、炊事洗濯等の家事は出来るだけしない、ということを聞いたことがあります。

家事にエネルギーを費やすことで、肝心?の音楽活動のためのエネルギーが失せるのだそうです。


邪道とは思うものの、このことは、雪囲いと木工作業との関係に似ているようでもあります。工房では「鍋敷き」をつくっています。やや所帯じみてはいるものの、意気揚々の感があります。

本来は、明後日の「収穫祭」の景品づくりのためですが、実は、「ビスケットジョイナー」の練習のためでもあります。いわば研修会のようなものです。

6角形への加工はスライド丸鋸(まるのこ)に委(ゆだ)ねます。作業時間はほぼ一瞬です。ビスケットを嵌(は)め込む溝掘りは「ジョイナー」が担当します。これも、加工材を固定する簡単な仕掛けをすることで、ほぼ一瞬です。

時間を要するのは組み立てです。単に組み立てるだけです。しかし、実際には、食み出た糊の処理、ビスケットを深く挿し込む配慮等、結構な舞台裏があります。7枚を組み立てるには1時間以上も要してしまいます。

組み立てたものを薪ストーブの近くで乾かします。やがて、糊が透明化した後、ビスケットの食み出た部分を丸鋸で切り落とします。そして面取りに進みます。塗装は、簡単なオイルフィニッシュを考えています。


いつものことですが、今回も、残された時間が少なくなっているのです。材は、変哲の無いミズナラとエンジュです。何れも、椅子をつくったときの端材(はざい)です。一般的な、有史から伝わる「鍋敷き」です。

しかし、今回のビスケットジョイナーを使った、6角形バージョンは、何方(どなた)もつくってはいないようです。完全なオリジナルバージョンのようです。ひっそりと、奥州最北端から発信することになります。

何方もつくっていない、ということは、根本的なナンセンスさがあることも考えられます。取り敢えず、可愛がって使うことにします。作品の良し悪しは、しばらく使った後に、或いは、数年の時を経た後に判断すべきもののようでもあるのです。


明日から暖かくなるそうです。理由は、日本海側の気圧が高く、太平洋側の高い、西高東低だからです。東の低気圧が南からの温かい空気を誘うのだそうです。理屈は兎も角、ま、暖かさを歓迎することは吝(やぶさ)かでは無いものです。

2013/12/01(日) 15:06