
やや明るい日です。今日もストーブの欲しい気温ですが、キリキリというレペルではなく、1枚着込めば解決する程度です。ま、それでもストーブは焚きます。
このところ「枕」めいたものをつくっています。せいぜい、ゴロンと横になるときに欲しくなるものです。今つくっているのは2作目です。イメージとしては「虫篭(むしかご)」や「鳥篭(とりかご)」に似ています。
また、8本のポールを格子(こうし)と見れば、「檻(おり)」のようでもあります。昨日、大雑把につくり、様子を確認します。今日は、「面取り」と木地の調整です。
これは、鋭い陵角の鈍角化です。この意味は2つありそうです。ひとつは、鋭い直角であれば怪我につながることからです。そしてもうひとつは、錯覚を期待してのものです。いわゆる誤魔化しを目的としているようです。
面取りをしているかどうかで、太さが違って見えるのです。特に、ギリギリの削除を目指す江戸指物(えどさしもの)の世界で知られています。

朝一番に、トリマーに坊主面ビットを装填(そうてん)して「面取り」です。動力は電気です。
労せずして作業は進みます。しかし、最後は、サンドペーパーを使っての手作業です。この類(たぐい)の作業で腕が太くなるようです。
即、組立ててみます。今はまだ糊(のり)無しです。糊づけしなくても、ビシーッとした接(は)ぎです。しかし、やや、ポールの嵌め込みに苦労します。16ヶ所のホゾ孔に8本のポールです。
一方に手をかければ、他方が言うことを聞かないのです。数本の腕が欲しくなります。
話は飛びますが、この感覚は、丁度、ウィンザーチェアの背もたれの組立てに似ていそうです。よく解りませんが、名前の由来は、イギリスのウィンザー城に関係がありそうです。見た目が簡素で実用的な椅子で知られています。
しかし、機能主義のデザインとはいうものの、普通の庶民には近寄り難い存在のイメージがあります。それは、17~18世紀の欧米の雰囲気、大量生産が難しいこと、厚い、1枚板の座板、等が理由のようです。

話は戻りますが、そのウィンザーチェアの背もたれに、数本の細い棒が使われています。
それを見る毎に、どのようにホゾ組みをするのかを考えていたのです。奇しくも、今回の「枕」で同じ場面に遭遇します。
考えた末、辿(たど)り着いた先がゴムチューブです。終始、全体に、一定の力を加えながら、1ヶ所ずつ納めていく方法です。それぞれのホゾとホゾ孔が対応したことを確認して、コンコンと金槌(かなづち)で叩いてやります。ほぼ一瞬で解決します。
それぞれの現場では常識の世界のようですが、WEBでは紹介されていない技です。この瞬間が秘密めいて、怪(あや)しい世界です。
これで2つのバージョンの完成です。早速座敷でゴロンとなり、あててみます。何れも頗(すこぶ)る快適です。特に昨日の、一見、不安定とも思えるバージョンは、体の回転に応じて対応します。
普通の枕の数え方は1個、2個のようですが、今回のバージョンでは1基、2基となるようです。とりあえず、数基をつくってみるつもりです。