
雨は昨晩で終わったようです。今日は曇りですが降りませんでした。しかし、工房では薪ストーブを焚かざるを得ない気温です。首都圏でも、今日明日の最高気温は15℃と19℃だそうです。然もありなん、です。
「枕」を作りたくなり、昨日からスタートしています。挑戦するのは初めてです。しかし、以前から温めていた課題のひとつです。イメージとしては、日中の一休み用、というべきか、昼寝用です。対象は、ご年配の方です。
古今東西に存在する(した)「枕」です。多くの皆さんがさまざまなバージョンでつくっています。しかし、昨日の一作目は、参考資料無しの、自分の感性だけを頼ったつもりです。ところが、今日の二作目は、昨日の第一作目が基準になり、一部の手直しに止まることになります。

構造は、上下2枚の板を2本の束(つか)?でまとめるものです。昨日は、その接(は)ぎを「ホゾ組み」にします。糊(のり)を付けなくてもビシーッと固定されています。
今日は、「蟻組み」を考えます。正式?には、「蟻組み接ぎ」、「蟻組み継ぎ」というようです。お互いの反(そ)りを止め合う仕掛けです。また、接着力は強力です。デザイン的にも面白いのです。
因(ちな)みに、「蟻(あり)・・・」の由来は、組み合わせ部分が蟻の頭部に似ているからのようです。
日本でも昔から伝えられてきた技です。そして、木工に関係する多くが、誰もが憧(あこが)れる世界です。憧れる、というのは、難度の極度な高さによります。
昔の木工関係者は、これを鑿(のみ)と鋸(のこ)でしていたのです。想像するだけでやる気を失います。驚きの世界です。しかし、今は、トリマーやルーターがあり、誰でも?簡単にできる時代です。
「枕」にも即、使いたくなります。しかし、多少の緊張はあります。実は、これまでも「蟻組み」を試したことはあります。しかし、せいぜい、俎(まないた)の脚のような、一方だけのものでした。

今回は両端の加工です。トラブルの発生率は100%増しになる筈です。1個の枕に、4ヶ所(?6ヶ所?8ヶ所)の幅と位置の正確な対応が必要になりそうです。
ま、今日も、実際の試みが目的です。成功は嫌うものではないのですが、失敗と成功とは同次元の存在です。仮に不満足であれば、やり直せば良いだけなのです。
結果を恐れて、空論を弄(もてあそ)ぶだけでは勿体なく、不満足の結果を嘲(あざけ)ることも全くナンセンスです。むしろ、失敗することを目的とした工房活動でもありそうです。
腕のほどは兎も角、行動開始です。結果は満足するレベルです。ツールは、プレナー、スライド丸鋸、ルーター、バンドソー、トリマー、ベルトサンダー等です。
ほんのこれだけの作業で、足の踏み場の無い状態に散らかります。つい先日の中清掃が、元の木阿弥です。