
昨日と変わって、今日は穏やかな日です。やはり、能動的になります。朝から、あれやこれやと動き回ります。
このところスツールづくりを楽しんでいます。バージョンの異なるものをつくっています。今回は、「蟻組み(ありぐみ)」を取り入れることにします。実は、このバージョンの試みには理由があります。
一般的な椅子に「蟻組み」を使っているのをあまり見かけないのです。これまで不思議に思っていたことです。或いは、何らかの理由があるのかも知れません。今回は、そのことの確認の意味もあります。
この「蟻組み」を、どの場面で使うかは、全体の構造の如何によるものです。今回は、何となく、常識的と思われる構造にしてみます。

話は飛びますが、「椅子づくり」は、古今東西の木工家にとって、永遠の課題といわれています。
例年、椅子だけをテーマにした展示発表会があるほどです。しかし、世界中の愛好者が昔からつくり続けていても、これまで見かけなかったバージョンが出品されるようです。
その彼らの基本的な考え方は、既製事実や概念に囚(とら)われないことのようです。ある意味では非常識と思える次元のものらしいです。それでいて、キッチリとした加工技術を駆使し、力学を踏まえ、美的センスの溢れる作品を目標としているようです。
さて、「蟻組み」用のビットの交換は昨日終えています。今日は、単に、刃をあてるだけです。しかし、その位置と幅の正確さが必要です。ほんの紙1枚の差で、緩くもきつくもなる世界です。
本来は、初めから期待する位置に定規(じょうぎ)を固定するようです。しかし、我が工房では、今もって原始的方法に頼っています。定規(じょうぎ)の位置を少しずつ変化させることで、期待した位置に行き着く方法です。

それでも、6~7分で、オスとメスとがピタリ?と一致します。きつい程度です。その後、貫(ぬき)の取付けです。
当初は、脚を貫き通してクサビ止めも考えましたが、20mmほどを埋めるだけにします。
次は「面取り」です。「コロ付き」の「坊主面ビット」を使います。この作業に要する時間も瞬時です。しかし、デリケートな部分は、仮組後になります。
糊(のり)を付けないで仮組してみます。やはり、蟻組みの挿入がきついです。しかし、体重をかけてやるとスーッと入っていきます。
4つのパーツがガッシリと組まれています。釘(くぎ)やビスの必要の全く無い構造です。糊をつけての本組は、折を見てになります。
次のバージョンを考えています。やはり「蟻組」です。しかし、今日の構造とは異なるものです。やはり「オットマン」の類(たぐい)です。
夕刻、Y製材所にお邪魔します。さまざまな情報をいただきます。サモダシとともにイクジも出たようです。明朝、裏山を覗いてみるつもりです。