
昨日は暑い日でした。今日は、昨日を凌いでいます。しかし、今日から新しい課題に挑戦です。気合いの入るところです。
実は、昨日お出でになったI氏が、『額は間に合いそうですか。』と心配してくれていたのです。
先般、K社長から依頼された「額」です。「釈迦10大弟子」に、「文殊菩薩と普賢菩薩」を加えて、全部で12面です。そろそろ作業開始をすべきのようです。
フレームの「青森ヒバ」は、先日、Y製材所から取り寄せています。アクリル板、マット、裏板も何とかなりそうです。遅ればせながら、今日、フレームの加工をスタートします。材の寸法は、1寸×1寸3分×4尺5寸です。
まず、「木口切り」です。この作業は、「手押し鉋(かんな)」や「プレナー(自動鉋)」に通す前に行う作業です。その理由は、刃物と石等が出会わないための配慮です。
製材後は、縦にして立てかけて置くのが一般的です。その際、木口面が、地表の石を咥(くわ)えていることが考えられるのです。
そして、一旦、木口面をカットした後は、今度は、木口面を地表に着けないために、材を寝せておくようです。狭い工房です。木口面の処理にスライド丸鋸(まるのこ)を使った後は、工房内の模様替えです。丸鋸を壁際に押しやり、今度は「手押し鉋」を作業空間に引き出します。
そして、機械のチェックです。まず、集塵機とのコネクトです。ところが、アダプターが見当たりません。実は、「手押し鉋」は普段使っていないことから、その置き場所を失念しているのです。助手を動員し、何とか発見します。
次は愈々(いよいよ)定規(じょうぎ)の調整です。「手押し鉋」は、主に、正確な直角を出すために使われます。しかし、我が工房の定規は、当初から狂っています。一方を直角に設定すると、他方は直角にならなかったのです。
ネジ(螺子)を絞めたり緩めたり、そして、叩いたり宥(なだ)めたりで、何とか調整します。作業中、鉋のテーブルに汗がボタボタと落ちます。それを拭き取ると、まだボタボタです。それだけで数時間を要します。
その後、いよいよ刃を回転させます。「矩だし(かねだし)」です。実は、この作業を真剣にやるのは、今回が初めてのようです。実際にやってみると、基本的な原則があることに気づきます。
まず、1面を平面化するとき、同一の方向だけで侵入させると、その侵入口部分だけが顕著に減る傾向があります。時折、材の進行方向を逆にする必要がありそうです。
その際、仮に「逆目(さかめ)」になったとしても、やがて「プレナー」を通すことで解決する筈なのです。また、作業の前に、材の状況を確認する必要があります。
仮に「弓形(ゆみなり)」になっている場合は、最初に、その円弧の中心に近い面を刃にあてるべき、のようです。結果的には、材の両端から削られることになります。
逆に、出っ張っているお腹を当てると、いつまでも反った状態で、平面化されないこともありそうなのです。
結局、今日は、ほんの10本ほどの「矩だし(かねだし)・直角化」に止まります。明朝の再開になります。
ここ数日、「試作品づくり」を楽しんでいました。その際、欲しかったツールを、昨日、手に入れます。「角鑿(かくのみ)」です。しかし、機種が違っています。届いたのは、建築用でした。
それを見たI氏が、『家を建てるつもりですか。』と冗談を飛ばします。実際、どうみても、細工には使えないゴツいものです。既に梱包(こんぽう)は解いていますが、Z氏の計らいで、別のバージョンと変えることになります。まずは、めでたし、めでたし、です。
この「角鑿」は「ホゾ孔掘り」に使うものです。実は、先般、「椅子(いす)」をつくった際、肩に炎症をおこしたのです。単に、左手に「鑿(のみ)」を、そして、右手に「金槌(かなづち)」を持ち、金槌を振り下ろすだけの作業です。
しかし、翌日、右手が上がらなくなります。痛いのです。1週間は「寝返り」もうてない状態でした。何とか普通の生活に戻ったのは10日後だったようです。想像以上に体が弱っているのでしょう。その弱った分、利器に頼りたくなるのです。
携帯電話が故障しています。着信音は発し、発信者の名前は表示されますが、画面の切り替えができず、応答することができないのです。皆様に恐縮すること頻り(しきり)です。
よく解りませんが、「青森ヒバ」の微粉末を吸い過ぎたのかも知れません。
旅館やホテルに納めている「お土産」の材料を使い果たしています。夕刻、Y製材所にお邪魔します。イチイ(一位)の板をいただいてきます。またまた、創作意欲をくすぐられます。
2013/07/08(月)
19:07